★今週のワンピース（15号 / 第491話 トビウオライダーズ）

ようやく人魚に出会えた麦わら一味。さて、どんな冒険が待ち受けているのでしょう？


　人～～ん魚ほ～～～う
　そう!!　全人類の憧れ人魚！海の宝石！人魚！
　そんな人魚におれは出会ったぁ～～～～

サンジ、ヤバイです～～！モチロン目はハート、あっはっは！と笑いながらクネクネくるくる回ってますよぉ。

　か～～～わウィーなァ～～～
　人魚なんて、おれ初めて会ったよ!!　ケイミーちゃんて言うの？

サンジ、ほとんど壊れてます・・・そこでウソップのツッコミ！

　おめー、ココロばあさんに会ったじゃねェかよ。

　スリラーバーク？いや、怖かねェよ！今までで一体何が怖かったかって？

サンジはガタガタ震えだし、血を吐く有り様・・・！ウソップは謝り、アレはなかった事にしようと・・・。
ナミさん、あんた達は失礼だと怒ります。いや、ごもっとも。
そしてルフィはこの事実を知らなかったのね。　

　えー!?　ココロのばーさんて人魚だったのか!?　歩いてたじゃんか！

　そうか・・・おめェ、知らなかったか、タイミング的に・・・

とフランキー。するとルフィまでもが、

　ココロのばーさんが人魚って、すげーイヤだな。

とホント、イヤそ～な顔をします。あんた、露骨過ぎるのよ！とナミのパンチを食らうルフィ。

　まったく・・・この男共の人魚への願望ときたら・・・

　でも可愛らしい人魚さんね。

　ヨホホホ、いやー、私も人魚お会いするの初めてですよ！
　すいません、お金貸して下さい。

ガイコツの姿に驚くケイミーでしたが、ブルックが頭をパカッとあけると大喜び！
するとルフィがケイミーに、うんこが出るのかどうか聞きます・・・
するとケイミーは素直に、うんこは出・・・と言いかけるとそれをサンジが必死になって言わせないようにします！

　出ェ～～なァ～～～いィイイ！！

サンジはブルックやルフィにいちいち突っ込み、ケイミーを守ろうと（？）必死です。
するとそのお騒ぎしてるそばで暗～い人（？）が・・・。

　ケイミー、ケイミー？　おかしい、おかしい・・・
　誰かが足りなくない？　・・・その楽しい輪の中に足りないものってな～～んだ？
　答え、おれ・・・

やっとその存在に注目したルフィ、

　そうだ、気になってたんだ！
　おい、ケイミー！　何だ!?　この喋る手ふくろ・・・

　ごめーん、すっかり忘れてた！
　ペットの“パッパグ”、私の師匠なの。　ヒトデ！

ウソップが、ヒトデって・・・喋るんだっけ？　ナミは、ペットで師匠っておかしくない？
するとパッパグはギターを取り出し（どこからだ？）、

　飼われてやってんのよ、訳あってな・・・ケイミーはいつもハマグリをくれる。

エサね、とナミさん。

　人ですかァ～～？ヒトデっすけど人ではないよ～～
　　人でなし～～？人ではないけど、ヒトデだよ～～
　　忙しいっすか～～？　いやいや・・・ヒトデは足～り～て～る～よ～、
　センキュー！

イエーイ！と親指を突き出しますが、もうすでにみんなの興味はケイミーのほうへ・・・

　―で、このTシャツは“クリミナル”っていうブランドで魚人島で流行ってるのよ！
　そのデザイナーがパッパグ！私もいつかデザイナーになりたいの！

パッパグは背を向けていじけてます・・・するとルフィが、

　ほんで、おめー、何で喋るんだ？

パッパグは振り向き誇らしげに話し出しました。

　よく聞いてくれた！・・・ガキの頃、おれは自分をヒトだと勘違いしててな・・・
　ヒトデだと気付いた頃には、もうヒト語を喋ってた。

　それで喋れちまうもんなのか？

　“勢い”って！コエーよな！この世は勢いだ、お前！
　そういうわけで！　おれはヒトデのパッパグ！新進気鋭のデザイナーだ！助けてくれてありがとう！
　お前らみんな愛してるぜ！　　どん！

いやぁー・・・どう見ても新進気鋭のデザイナーには見えん・・・
ナミが言います。

　でもよかった、私達今ちょうど進路で困ってて聞きたい事が・・・

そこに割って入ってきたのはルフィ！

　おいナミ！タコ焼きが先だぞ!!

　あ、そうそう、お礼のタコ焼き！
　―じゃあ、はっちんとどこかで待ち合わせしなきゃ！

と子電伝虫を取り出し通信を。受話器を取る音がしてケイミーが話し始めました。

　もしもし、はっちん？こちらケイミーだよ！逸れてゴメンね、今どこにいるの？

するとそこから聞こえてきたのは、はっちんの声ではない様子・・・

　おー、その声、ケイミーか。モハハハ・・・わいが誰かわかるかい？　ハチじゃないぜェ～～!?

　えー!?　はっちんじゃないの～～!?

　マクロだよォ～～！毎度お馴染みズッコケマクロ一味だよォ～～！
　自分で言っちゃったよ、ズッコケって！

　むっ！どうしてアンタがはっちんの電伝虫持ってんの!?

　ハチの野郎をやっつけちゃったからに決まってんだろ、モハハハ！
　
　うそよ！はっちんがお前達にやられるわけないよ！

　まァ、そうだな、いつもならわいらハチには敵わねェが、
　今回はなんと、あの「トビウオライダーズ」と手を組んでいてねェ～～！モハモハハ！
　ガチャ・・・ ニュ～～ケイミー、無事だったか・・・よかった・・・

　あー！はっちん、本当にやられちゃったの!?

　ちょっと・・・油断したんだ・・・おめーはここに来ちゃダメだぞ！
　ニュ・・・おれは一暴れしてすぐに帰るから大丈夫だ。

　モハハハー！おいケイミー、コイツはこのまま売り飛ばしちまうぜ！
　タコの魚人は珍しいから高く売れる！
　助けに来たきゃ来るがいい！ここはシャボンディ諸島44番GR（グローブ）から東に5kmの海、
　人攫い組「トビウオライダーズ」のアジトだ！

　ニュー～～！ダメだケイミー、来るんじゃねェぞー！

　バキ!!　黙れこのタコ助！　じゃあな！

電伝虫は切れてしまいました・・・。そんな状況の中ルフィは、タコ焼きは？
そんな事態かい！とフランキーとサンジに小突かれます。するとナミが、

　・・・ちょっと待って・・・今の電伝虫の“はっちん”って男の声・・・
　なんか知ってる声の様な・・・！気のせいよね・・・そんなハズないか・・・。

慌てたケイミーは、

　ゴメン!!　ルフィちん、お礼のタコ焼き、また今度でいい!?
　私すぐに友達を助けに行かなきゃ！

　え～～～!?

ナミが提案します。

　ちょっと待ってケイミー！
　首突っ込んで悪いんだけど、捕まった友達の救出なら私達も協力するから、
　あ、間違えた、コイツらが協力するから、そのかわり、あんたは魚人島に行く方法を
　私達に教えてくれるっていうのはどお？

　え!?　いいの!?　ナミちん！
　はっちんの救出手伝ってくれるの!?　ルフィちん！

　いいけど誰だ？はっちんて・・・

　私が働いてるタコ焼き屋の店主！世界一美味しいんだよ！

　そりゃあ一大事だ！野郎共！命にかえても“タコ焼き”を救出だ!!

　おーーっ!!

拳を突き上げる男共。ナミは場所がわかるかケイミーに聞きます。ケイミーが地図を広げるとパッパグが、

　44番GRは諸島の最も東に位置する島だからよ、
　ちょうどここからシャボンティ諸島へ行くライン上にある様だな。
　諸島に着く5km手前だ。まず西へ進もう。後は魚達に聞きゃあわかるだろ。

うん、そーだね、急いで行こ！とケイミーは船のへりに向かいます。そして海に向かって、おーい！
するとたくさんの魚たちが海から顔を出すじゃありませんか！
ケイミーと魚たちは人間には聞き取れないような言葉で会話をしています。

　トビウオ達が、怖いから近くまでなら先導してあげてもいいって！

　すごーい！魚と話せるなんて！人魚ってそんな事ができるのね！
　―でも海の中の魚にどうやって付いてくの？

とナミ。ルフィが、ケイミーがいたら魚食い放題だ！と言うと、サンジが、口を慎め、お前オロすぞ！
サンジは何言っても気に入らないのね・・・
魚が集まってきました。

　ルフィ　「うわーっ！」
　サンジ　「ブラァ～～ボ～～！マ～～メイド～～」
　ウソップ　「こんな事あんのかよ！信じられねェ・・・魚達がちゃんと・・・
　　　　　　　 海に矢印を描いてくれてる!!」　どーん！！

魚達が矢印を形作って導いてくれてるのです！
ケイミーの特技にみんなビックリ！ケイミーは照れてますョ。舵を取るのはウソップ。　 そこへトレーニングを終えたゾロが上から降りてきました。

　もう船出すんだな、魚人島へ行けそうなのか？

ルフィが、

　それよかコイツ見ろ、人魚のケイミー！本物だぞ、スゲーんだ！！

　へェ・・・人魚か・・・（ココロさんを思い浮かべますが消し去ります・・・）初めて見た。

チョッパーがこれを見て、ゾロが記憶を消したと騒ぎます。
そんなにみんなにとって悪夢なのかしら、ココロさん・・・
ケイミーはシュンとうなだれ、

　だけど心配・・・はっちんの声・・・随分弱ってた・・・
　きっと酷い事されたんだ・・・

パッパグが慰めます。

　まー、あいつも相当頑丈だから大丈夫だ。
　それよりおめェら、軽く引き受けてくれたが、腕っぷしに自信あんのか？

　うん、強ェぞ。

とルフィ。パッパグは続けます。

　先に言っとくが、この辺りにゃ“人攫い（さらい）”って裏稼業の集団が何十チームも存在する！
　「シャボンティ諸島」という場所で人間の売買が盛んに行われてるからだ。
　―なかでも「人魚」はい～～い値で取り引きされるから
　“マクロ一味”って魚人の3人組はしつこくケイミーを狙って来る。
　タコ焼き屋のハチはたぶん・・・今回おれ達が海獣に食われて帰って来ねェのを
　マクロ一味に攫われたと勘違いして乗り込んでったんだ思う。

　うん・・・たぶんそう・・・はっちん優しくてまっすぐな人だから・・・私のせいだ・・・

とうなだれるケイミー。するとゾロが、

　・・・タコだのハチだの聞くと・・・おれはあのアホな魚人の顔が浮かぶ・・・

サンジも、

　―もし本人なら助けやしねェ・・・まァ、そんなわけねェが・・・

まさかここであのハチと会うなんて誰も想像しませんよねぇ。
パッパグは腕組みしながら困ったように言います。

　いつもならハチの圧勝で片がつく所だがよ・・・
　噂の「トビウオライダーズ」が絡んでくるとは・・・　

何だそれは？とフランキー。

　最近急にここらの海ハバきかせ始めた人攫い集団の一つだ。狙われたら最期って評判さ・・・
　ボスは「デュバル」って名の“鉄仮面”の男・・・！その素顔は誰も知らねェ。
　何でも人を探してるらしくてな、ここらを通る船全てをチェックしてるって話を聞いた・・・。

ルフィが“タコ焼き”は必ず助ける！とケイミーを元気付けます。
“タコ焼き屋”だぞ・・・と正すパッパグ・・・
そしてルフィはブルックに元気がでる曲を聞かせてくれるように頼みます。
喜んで～～、ヨホホホ！と始めるブルック。



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