心打たれました。
’08 アメリカ 136分
監督・・・エドワード・ズウィック
出演・・・ダニエル・クレイグ / リーブ・シュレイバー / ジェイミー・ベル / アレクサ・ダヴァロス
第二次世界大戦時の1941年。ナチス・ドイツの迫害はポーランドの小さな田舎町まで迫っていた。両親を殺されたユダヤ人のビエルスキ兄弟は、復讐の気持ちを胸に、ポーランドに隣接するベラルーシの森に身を隠す。やがて森には、ドイツ軍の迫害から逃げてきたユダヤ人が次々と助けを求めて集まってくる・・・。そして終戦の1944年7月、ベラルーシの森には1200人ものユダヤ人が生きていた。この3年間、トゥヴィアはリーダーとして、ユダヤ人が“自由に”暮らせる場所を築こうとする。食料難、寒さ、ドイツ軍との戦いの中、“人間らしく”生き抜くことを心に決め、肉体も精神も極限状態の日々に希望を見出そうとしたのだ・・・。
ダニエル主演だから見てみようと思って。
でも見て良かったです。
こういう風にユダヤ人を救った兄弟がいた事も知らなかったし、逃げていた3年間の極限状態の中、
トゥヴィアの苦悩などが痛いほど伝わってきました。
ナチスによるユダヤ人狩りにより両親を殺され、ズシュ(二男:リーブ・シュレイバー)は弟(三男:ジェイミー・ベル)達を連れて逃亡。
森の中に逃げるとそこへよその町にいたトゥヴィア(長男:ダニエル・クレイグ)が追いついてくる。
兄弟4人は逃亡中行く先々で、同じく逃亡中のユダヤ人達と出会う。
見つかる危険を冒しながらも彼らを一緒に連れて行く事に。
どんどん人数は膨れ上がり、トゥヴィアはリーダーとしていろんな決断を迫られるように。
食糧や武器の調達、集団の中での規律など。
全てが上手くいく状況ではない中、トゥヴィアの意見に反対する者も出てきたりしてなかなか統率もとれない。
どんどん人数が膨れ上がっていく中で、トゥヴィアはナチスと戦う事ではなく生き延びる事を優先させようとしていく・・・。
トゥヴィア達のすごいところは“生き延びよう”としたこと。
女子供、老人、病人まで見捨てることなく行動を共にしていきます。
戦う事を選んでいたら、弱者は切り捨てられていってしまう。
弟のズシュは戦う事を選びトゥヴィア達とは行動を別にするんですけどね、でも最終的には兄の元へ戻って来る。
戦争が終わったときには彼らの人数は1200人だったというから驚きです。
トゥヴィアは仲間達を導く難しさに自分を失いかけるような場面もあるのですが、
(途中で独裁者になってしまうのではないかと、ちょっと不安になったりもしましたが)
弟のアズエルの叱咤激励もあり、最後まで生き残る事に成功します。
でも冬も厳しい森の中で何年も逃げ伸びる事が出来たなんて、ユダヤ人達の苦労は想像も絶することだったでしょうね。
スクリーンで見てるだけでも冬の厳しさは身に染みたし、食料の調達も畑などがあるわけではないから大変だったと思います。
映画の中で生き延びるための決断を迫られたトゥヴィアに、誰が言ったのか忘れたけど、
“命を助けたらその人の面倒を見なくてはいけない”みたいなことを言った人がいたんですよ。
だから自分達を見捨てずに助ける責任があると。
これはちょっとなー、と思っちゃった
だって動物ならいざ知らず、人命を助けたらその後も・・・なんて責任重すぎて人助けなんか出来ないよ。
(それをやったトゥヴィア達はすごいんだけど。)
数週間前に007のダニエルを見ましたが、あっちもいいけどこっちも素敵・・・
アクションものだけでなく、こういう役もこなせるところがいいなぁー
【 個人的評価 】 80点
たくさんの人に見てもらいたいストーリーでした。
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