両方負け

イスラエル-パレスチナ問題のビデオを見た。

両者が憎みあう状況のなか
ある子どもがこういった。

戦ってどちらかが勝ったとしても
勝ちなんてない。
両方負けだよ。


将来を担う若者が片方やその反対で物事をみて
そしてそのうえで
両者を上から鳥瞰して全体を見ている。
私はこれに大賛成だし
すこしでも多くの人間がそう考えないと
紛争は終わらないと思う。

坂本龍馬はいう。(おーい!竜馬の中で)
薩長がいがみ戦ってどちらかが滅んで
喜ぶのは幕府
そして最も喜ぶのはイギリス、フランス、アメリカ。
と。

つまり、薩長二大雄藩の一人が滅べば
倒幕の脅威が減り幕府が喜ぶ
二大雄藩のうちひとつが滅べば、日本全体の国力が弱まり
侵略しやすくなるので諸外国が喜ぶというわけだ。

薩長というレベルから
一段上の日本というレベル、
二段も上の世界という視点からみることで
物事の本質を見抜き、
そしてそれを薩長両方に悟らせた。
それがお互い憎みあい殺しあっていた薩長が同盟を結んだ、
薩長同盟が実現したひとつのポイントだ。

お互いの怨念を超えてひとつの共通の目標を共有する。

そしてここでは書いてないがもうひとつの理由は
政治理念でなく経済の利害関係で結びつけることで
薩長同盟はなった。


薩長同盟後竜馬は、江戸幕府をもこの同盟に取り込もうとしたが
志半ばで暗殺された。

紛争問題を考える時、この竜馬から学べることは多いと思う。

キーワードは
・全体から物事見る
・目標を共有する
・利害関係を築く

ではないか。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
そのとおりですね。 (K.W.)
2005-11-17 20:37:58
今の日本人にもっとも欠けているところだと思います。なんで20そこそこで「目標が見つからない」なんて言うのがいるのかねえ。

近視眼的で自分しか見えてないから、しょうもないことしか考えへん。全然知らんヤツでもそんなヤツが隣におったら怒ったろかな、と思うよ、ホンマ。最近は若者だけに限らんようになってきてるのは末期的症状やね。今こそ竜馬が現れないと(デンマークにいるかも)。お互いがんばりましょう!ではまた!
 
 
 
目標からすべて与える教育 (けん)
2005-11-18 07:40:21
KWさん

私は目標が見つからない若者が多いのは

日本の教育が目標も答えもすべてあたえる教育だからと思います。

自分で目標や答えを見つけようとするとそれを否定する。すべきことは与えられたことをそつなくこなすこと。

その結果会社でもそんな人材が急増してません??



政治も経済もよくなるわけないですよね。
 
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