金沢ミステリ倶楽部

金沢ミステリ倶楽部の公式ブログ。

参加・見学してみたい方はメッセージを送ってね。

第25回例会『告白』読書会

2024年06月08日 19時09分50秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第25回例会2010年8月21日参加者は9名で『告白』(湊かなえ)を読んで感想を話し合った。『告白』は輝かしい様々な賞を受賞している一般的にも評価が高く人気の小説。
◇結末で爽快感を持った 3人
 「小生意気な良識のない少年Aにしてやったりと、いうところでしょうか?」「それとも、子どもを殺された母親の成功した復讐劇に万歳…なのか?」
◇不快感を持った 3人
 「読後感が最悪。罪のない5歳の子どもが何も考えない中学生に殺されるなど残酷で救われない話。ドラマチックな展開」「中学生レベルで破壊力のある爆弾は作れるのか?読ませる力量はあると思う」「救われない重い話。面白いが人にはお勧めできない」「本格ミステリではない。シリアス、リアリティがある。新しいタイプのミステリなのか」
●面白かったが…
 「一人称のそれぞれの視点で書かれていてそれぞれの章で、感情移入のバトンタッチがあった。2回目を読んでそれぞれの置かれている立場、状況がわかった」「いろんな視点で描かれていて、人によってこんなにも考え方が違うのか。(特に母親のところがリアル)あと、HIVに関しての知識を披露していただきました」「中学生が正義でいじめをするとは思えない。正義のいじめはあるのか?」「先が読めなくて面白かった。「聖職者」という短編から連作で長編を完成させた作者の才能に感心する。すごい!」「単純にエンターティメントとして面白い小説。一話ずつが一つのミステリとして完成された上で全部がつながっている見事な構成力。子どもを殺された母親が自分が直接手を下さずじわじわとターゲットを追い詰めていく怖さ、残忍さ。執拗さ。執念を感じる。不確かな計画犯罪。成功するかどうかもわからない復讐劇を影で操作している。ドラマチック」

◆近況報告
読んだ本 『告白』『アクターズスタジオインタビュー』『修道士の首』『鏡の中の日曜日』『1Q84 BOOK1、2』『Wドライブイン』『火天の城』『臨場』『町長選挙』『パズル崩壊』『人形はこたつで推理する』『城塞』『刺青殺人事件』『霧の果て』『動物のお医者さん』『秘密トップシークレット8』『硝子のハンマー』『道具屋殺人事件』『奇譚集』「jojo」『闇の喇叭』『プラチナデータ』『八月の魔法使い』『スウェーデン館の謎』『ブラジル蝶の謎』『英国庭園の謎』『恐怖は同じ』『家庭教師ヒットマンリボーン』
映画「サマーウォーズ」
ゲーム「ゼルダ 大地の汽笛」「ルパン」
ドラマ「ジョーカー」「逃亡弁護士」「デスパレートの妻たち」