金沢ミステリ倶楽部

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若者へのおすすめミステリ

2015年12月31日 00時06分00秒 | おすすめミステリ
『キャットフード』森川智喜(講談社文庫)
人間をキャットフードにしようとたくらむ化け猫プルートたちと、義理はそんなにないけれどとりあえず人間を助けようとする化け猫ウィリー。
南国のコテージに見せかけてつくられた、人間カンヅメ工場におびきよせられた若者たちに対して行われる攻防戦の行方は果たして。
この戦いには人狼ゲームのようにルールがあります。


『星読島に星は流れた』久住四季(東京創元社)
数年に一度、ある時期に隕石が落ちる奇跡の島。世界中の天文ファンが注目し、その隕石が落ちる瞬間に居合わせたいという希望者の中から今年も数名が選ばれる。
集まる参加者。しかしその中の一人が殺される。誰が、なぜ。
作者はラノベ出身者。
この作品のさわやかでロマンチックな感じは読みやすいのではないでしょうか。


『その女アレックス』ピエール・ルメートル、橘明美訳(文春文庫)
2014年に各種のミステリランキング1位を総なめにしてビックリするぐらい売れた外国作品。
国内小説は読むけど翻訳ものはあまり読んだことがない人に。
ミステリーの洋画が好きならきっと大丈夫です。描写もややハードなところがありますが、(コミックやアニメの)東京喰種やサイコパスよりソフトです。


以上です。(Kさん)

若者へのおすすめミステリ

2015年12月30日 11時40分00秒 | おすすめミステリ
若い人に勧めるミステリとして、宮部みゆきさんや東野圭吾さんを挙げたいなと思いました。
個人的にアンケートとりまして、
吉村達也さんの朝比奈シリーズ、
漫画から『Q.E.D証明終了』、
館シリーズか島田荘司先生、
人によっては京極堂。
本格ならば、綾辻館シリーズはそう難しくはありませんし、「館モノ」はやはりわかりやすい、かなと。
あるいは、日常の謎で坂木司、米澤穂信あたり。
『名探偵に薔薇を』ですが。創元推理、城平京さん。
などという意見が挙がったことを報告します。
古典は親しんだ後に読む方がよいという意見が多かったです。
(Fさん)

若者へのおすすめミステリ

2015年12月29日 09時17分00秒 | おすすめミステリ
「若者」の解釈で勧めるミステリーは変わってきますので、自分の中で想像して、考えてみました。
年齢は、中学生~大学生ぐらい。
テレビドラマには慣れ親しんでるが、本はあまり読まないか読んでても絶対的な量が少ない。
このイメージで思いついた本を一冊上げるとなれば、以下の一冊となります。

◆①『どちらかが彼女を殺した』 東野圭吾
人気ドラマ「ガリレオシリーズ」の作者の本。
犯人は明示されず、読者が考えなきゃいけない。唯一のヒントは巻末の袋とじのみ。
所謂〝読者への挑戦状〝の本となります。それをとことん突き詰めた一冊。
問題を解いたり、考えることが大好きな学生さんにお勧めしたい一冊です。
また、作者も東野ですから、文章も大変上手です。
普段本を読んでない人にも安心して勧められます。
普段本を読んでて、ミステリー小説が好きであれば、文句なしにお勧めいたします。

ちなみに先ほどのイメージでパッと思いついた本は以下の通りとなります。
お勧めの順番で記載しております。

◆お勧め
①『どちらかが彼女を殺した』 東野圭吾


②『倒錯のロンド』 折原一 


③『ハサミ男』 殊能将之


④『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午


⑤『青の炎』 貴志祐介 


◆②、③、④
ミステリー小説にはある程度関心があった上で、次に読むマイナーメジャーな本。
②は叙述ミステリーの代表的な一冊。③、④はどんでん返しの代表作。
◆⑤
倒叙ミステリーの大傑作。
テーマが高校生主人公の殺人ということで、ミステリーというより、若者が共感しやすそうな本としてお勧めします。
以上です。(iさん)


若者へのおすすめミステリ(訂正)

2015年12月28日 00時39分00秒 | おすすめミステリ
初野晴〈ハルチカ〉シリーズ
是非最初の「退出ゲーム」(4作収録)から読んでみてください。劇物の硫酸銅の盗難、6面真っ白なルービックキューブ、「退出」が目的の変わったゲームに、色の見本の無い色の謎。学園ミステリ、魅力的なキャラと謎、引き込まれること請け合いです。



長沢樹『消失グラデーション』
第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。この作品は前情報なしで読んだほうが楽しめると思いますが、少し紹介させていただきます。
バスケ部員の椎名康と、放送部員の樋口真由の二人が、高校の敷地内で起きた少女の転落消失事件の解明に挑みます。文体は軽めながら、謎の解決はしっかりしていますし、青春特有の痛みも描かれ、尖った作品にもなっています。



西澤保彦『念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿』
どうやって密室は作られたのかではなく、なぜ作られたのか?をメインとした短編集。密室は超能力によって作られるという大胆な設定!可愛らしい超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)の神麻さんと、美人の能解警部とともに、ミステリ作家の保科が、密室事件を解明する本格ミステリ。キャラも事件も濃いものが揃っています。



相沢沙呼『卯月の雪のレター・レター』
日常の謎の短編集です。
作品ごとはつながってはいませんが、少女たちの5つの物語が描かれます。読後感も非常に良い作品が揃っていておすすめです。



貴志祐介『青の炎』
高校生の殺人と葛藤、苦悩が描かれる作品です。なかなか読んでいて辛い作品ではありますが、若いうちにぜひ一読を。


(Mさん)

※Mさん、すみません、訂正前の文をアップしてしまいました。
直しました。


若者へのおすすめミステリ

2015年12月27日 09時08分00秒 | おすすめミステリ
 趣旨違うかもしれませんが、アンソロジーから入って作家さんを知るのもいいかなと思いました。
『放課後探偵団』
 学園ミステリのアンソロジー。
 相沢沙呼さんや市井豊さん、梓崎優さん、似鳥鶏さんなどが書いています。
 本格的なミステリを読む前の練習に。自分に合う作品があったら作家買いへ。
(Oさん)


お届け先には不思議を添えて 似鳥鶏
ボールがない 鵜林伸也
恋のおまじないのチンク・ア・チンク 相沢沙呼
横槍ワイン 市井豊
スプリング・ハズ・カム 梓崎優