G線上の鼬 2015年11月30日 00時00分00秒 | 足跡のない密室 「G線上の鼬(いたち)」泡坂妻夫(創元推理文庫『亜愛一郎の狼狽』より) 雪の上に乗り捨てられたタクシーの中の死体。 周囲には犯人らしき足跡はなし。 秀逸な足跡がない密室はマジシャンだった作者の真骨頂。 あなたもうかうかしてると作者の術中にはまりますよ。
「三月十三日午前二時」 2015年11月28日 08時41分00秒 | 足跡のない密室 「三月十三日午前二時」大坪砂男(創元推理文庫『立春大吉』より) 戦後ミステリー五人衆の奇才が放つ密室。 警視庁鑑識課員であった著者の分身、緒方三郎が活躍。 非論理的なあやしげな文章と物理トリックを融合させた独特の作風は 一読の価値あり。 同時収録の「雪に消えた女」「涅槃雪」など他の作品も是非。
白い密室 2015年11月27日 00時08分00秒 | 足跡のない密室 「白い密室」 鮎川哲也 (創元推理文庫『七つの時計』より)押しも押されも鮎川先生の代表作。社会派により荒廃した本格ミステリーの復活に尽力された先生の力は図りしれない。本作品は、円熟期に書かれたカーをも凌ぐと大乱歩も絶賛した雪密室 トリック。ロジックの美しさをご賞味下さい。決してご損はさせませんよ。
『本陣殺人事件』 2015年11月20日 00時00分00秒 | 足跡のない密室 『本陣殺人事件』 横溝正史 (角川文庫) <長編> 古い因習に満ちた旧家に起こる陰惨な殺人。 そして対照的な現代に通じる密室トリック。 戦後このテーマに取組んだ数多の日本ミステリーにおける先駆者的な金字塔的名作。 あなたも横溝ワールドの虜になるかも。 このPOPはうつのみや書店の金沢ミステリ倶楽部コーナーでの「はじめての本格ミステリ 第一回 足跡のない密室」用に作られました。
「何者」 2015年11月19日 00時00分00秒 | 足跡のない密室 「何者」 江戸川乱歩 (創元推理文庫『何者』より) <中編>昭和初期、若き大乱歩が放つ足跡トリックを使った密室の代表作。発端の奇怪な謎、スリリングな推理展開、結末の意外性、特異な犯行動機。紛れもない本格ミステリーのお手本のような一編。初期の乱歩が書いた本格推理への熱い情熱を、これらの作品群で是非感じとって頂きたい。このPOPはうつのみや書店の金沢ミステリ倶楽部コーナーでの「はじめての本格ミステリ 第一回 足跡のない密室」用に作られました。