金沢ミステリ倶楽部

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ミステリとの出会い

2024年04月30日 19時19分49秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部部員のミステリとの出会いについて載せます。

佐藤 ミステリ小説といつ出会ったかは良く覚えていない。ホームズは1991年に『事件簿』を創元で読んだ。(翻訳権のため)じゃあ、最初はなんだろうと思うと、図書館で読んだブラウン神父ものだった。長年、どの出版社か分からなかったけれど、最近分かった。あかね書房の少年少女世界推理文学全集の『ふしぎな足音』。ブラウン神父だった。劇画なさし絵を覚えている。ちゃんと読み終わったか記憶はない。さし絵だけで満足したのかも。そういえば、ホームズより前に読んだ創元文庫もブラウン神父だったはず。なので、最初のミステリは『ブラウン神父』ということなのかもしれない。



ミステリとの出会い

2024年04月29日 19時07分01秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部部員のミステリとの出会いについて載せます。

高橋 ミステリとの初めての出会いは、今から46年前、ガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』ジュブナイル版でした! 幸いにも、ネタバレせずにミステリの原体験ができたことは幸甚でありました! ロックに卒業なし! とは聞きますが、ミステリにも卒業なしであります! そんなこんなで出会ってからは、ミステリという名のファムファタールに恋焦がれ、幸せに振り回されております! 『黒衣夫人の香り』も良かった! 
ミステリは、小説としての地位は低いと言われていたこともありますが、古典と呼ばれる作品があるということは、哲学も介しているものだからなのでしょう。
今では、情報が乱れ飛ぶ時代だからこそ、ノイズとなるものに目を伏せ、時間をかけて向き合うキッカケを作ってくれた『黄色い部屋の謎』は、心のベスト10に入る傑作であります!



ミステリとの出会い

2024年04月28日 19時02分43秒 | 例会
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君野 ミステリとの出会いを思い返す時、最初に浮かぶのは隙間なく小説が詰まった本棚の列です。
両親は読書家で、自宅の廊下は本棚に占拠されていました。それらを眺めているとどこか宝探しのような気分になり、子ども心に高揚したのを覚えています。
特に、印刷の掠れたよれよれの古めかしい背表紙には惹きつけられました。古文書のように何かとんでもない秘密が記されているかもしれない――怪しげな背表紙を見つけては、そんな妄想を楽しんでいたような気がします。
初めて手に取ったのは赤川次郎『三毛猫ホームズの推理』。小学二年の頃で、残念ながらいまいち入り込めませんでした。
そして、次が江戸川乱歩『地獄の道化師』。訳の分からない言葉が目白押しで、けれどそこに蠱惑的な何かを感じ取りました。深淵を覗き込もうともしていないのに、深淵に引きずり込まれました。
運の尽きというやつです。
そういったわけで、今日も禍々しいオーラを放つ作品を発掘する毎日です。
けれど、あの頃のわくわくする感覚を味わえる機会なんて、もう二度とないのでしょう。あー、大人になりたくなかった。



ミステリとの出会い

2024年04月27日 19時23分03秒 | 例会
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不知火黄泉彦 新本格ミステリとの出逢いは、綾辻行人『殺人方程式 切断された死体の問題』である。
小学生で《ルパン》《少年探偵団》《ホームズ》『黄色い部屋の秘密』『ABC殺人事件』『Yの悲劇』等を履修済みだった私が中学生になった当時、世間は《金田一少年の事件簿》ブームで、当時は元ネタを知らない作品が多かったから無邪気に楽しんだものだった。
〈本格ミステリ=トリック〉と信じていたから『エジプト十字架の謎』には虚を突かれた。驚いたのは犯人の正体ではなくロジックのほうで、おなじ〈読者への挑戦〉でも《金田一少年》のそれは“物品の有無”“証言の矛盾”といった“間違い探し”に終始していたから、金属の塊で後頭部を殴られたような衝撃を受けた。
〈豪快なトリック〉と〈端正なロジック〉の両方を有する作品はないのだろうか……そう望んだ矢先、私は出逢ってしまったのである。
トリック、ロジック、そのすべてが〈死体は切断された理由〉に帰結するのだから堪らない。過去に読んだ作品で“何故そんな奇妙なことをしたのか”が主眼になるものといえば「赤毛連盟」があったが、これの本質はホワットダニットであり、そんなわけで『殺人方程式』は私がはじめて現代的なホワイダニットに触れた作品でもある。
〈ハウダニット〉〈フーダニット〉〈ホワイダニット〉、この三種類すべてで魅了させてくれる作品は、そう多くはない。そしていまでも『殺人方程式』はその中で最良のもののひとつなのだ。


『ウサギ料理は殺しの味』読書会

2024年04月26日 19時18分48秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部では6月15日(土)に石川県立図書館で
ビエール・シニアックの『ウサギ料理は殺しの味』を課題書に読書会を開催します。
これは3月9日に石川県立図書館で開催された「青崎有吾さん講演会」の時に
青崎さんが「おすすめの本、人生で衝撃を受けた書籍は?」として
紹介されていました。
フランスミステリの傑作と言われています。
この作品を読んで来ての読書会となります。

ミステリ倶楽部員でなくても参加できるので気軽にご連絡ください。