たかが私にも たかが私でも~ゲッターズK的競馬~

地方競馬は応援するものではなく馬券を買うもの

よかったよかった

2008-01-31 23:21:47 | 地方競馬
 「やった~」ではなく、
 「よ~し」でもなく、
 「よかった、よかった」、「ホッとした」。

 キングスゾーンが今年、緒戦のマイル争覇を勝った。

 前走が園田の兵庫ゴールドトロフィー。7着という結果だけがどうこうではなくて、内容が不満、ショックだった。
 あんなに早く止まる馬ではない。

 出張馬房でみた。おとなしかった。それがいいのか悪いのか。

 「馬場に出たときにね、いつもと全然、違っていた。ガツンとくるところがなかった」とレース後の安部騎手。
 「レースでもいつものようには進んでいかなかった」と続けた。

 気合不足、あるいは気力の減退。レース単体の敗因としては納得がいくものだが、なぜそうなったか、というところに明確な回答を導き出せない。

 今回はメンバーが違う、という一般論には素直になじめなかった。

 パドックで停止命令。そして馬場に。ガツンと気合を見せた。安心できる材料が眼前にあったのがうれしかった。

 しかし、レースはひやひやした。向正面あたりで手応えが今ひとつ。一方で逃げるレオカーディナルが「気分よく走らせることを考えていた」という岡部騎手のイメージどおりの好手応え。
 3~4角で少し水があく。
 「あそこは大丈夫かなと思ったよ」と安部騎手。
 実際、もたもたしていた。
 それでもケツに取り付いてからの動きは早かった。
 「あそこで大丈夫と思ったよ(オイラ)」。
 「馬体を併せに行くところは早かったね(安部騎手)」。

 勝負はここで決した。


 いやあ、しかし、ドキドキした。勝ってホッとした。

 「こういうレースは使って欲しくないよ。プレッシャーがかかるから。強い相手に挑戦しにいく方がよっぽど気楽でいいよ」と安どの笑顔の厩務員さん。
 このレースのすべてを表す言葉だと思う。

 直線、最後まで懸命に追い続けた安部騎手。
 「最後まで何があるかわからないから」はやはりプレッシャーの中での戦いだったのだろう。

 時計、勝ちっぷりなどなど、もっとハイレベルのものを求めたくはなるのだが、今はまず結果が出たことを喜びたい。

 このあとは、2月20日の梅見月杯。笠松のマルヨフェニックスを迎え討つ。


 今日は競馬場で多くの時間をグリーンチャンネルでキャスターをつとめる坂田さんと過ごした。
 前述の厩務員さんの「こういうレースは…」に感銘されていた。
 「その言葉を聞けただけでも来たかいがありました」と。
 リアルタイムの現場、空気感を大切にされる方なのだろう。

 キングスゾーン、今、東海公営のナンバーワン。毎度のことながらレース後の地元の取材陣の少なさにはがっかりさせられる。

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