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たいちゃんの奥の細道

~人生、すなわち旅也~

俺VS動物園 時々列車の旅vol.3

2017年03月12日 10時33分43秒 | マイルド鉄の旅
正式にはD&S列車というらしいです

3月4日(土)
今日も嫁は平川動物園です。
それも開園から閉園まで・・・
さすがに付き合うのはしんどいので、別行動で鹿児島周辺の観光列車に乗ってきます。
JR九州のホームページでは、正式には「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と言うらしいです。

前回(昨年8月)に乗ったのは「指宿のたまてばこ」(通称:いぶたま)
今回は鹿児島中央駅から北に向かう「はやとの風」「いざぶろう・しんぺい」という観光列車を乗り継いで熊本県人吉市に向かうことにします。



人吉に行くまでに何があるのか??


こう、ご期待あれっ



宿で朝食を済ませ、8時過ぎに出発します。
動物園への道すがら、車に給油をすませ、動物園最寄りの五位野駅で降ろしてもらいます。


8時44分 五位野駅から「快速なのはな」で鹿児島中央駅に向かいます。

心のBGMは「赤いスイートピー」で、菜の花が咲く沿線を黄色い列車に乗って進みます。


ちなみにスイートピーは咲いていませんし、そもそも「赤いスイートピー」が存在するのかどうかもよく分からないのですが・・・




鹿児島中央駅でビールを買い込み、いざ「はやとの風2号」に乗り込みます。


「はやとの風」は漆黒の車体にレトロな内装が特徴の特急列車です。


9時26分 鹿児島中央駅を出発し吉松駅まで2時間弱の旅です。
出発してしばらくすると、右側車窓に雄大な桜島、そして錦江湾が見渡せます。






隼人駅を過ぎると列車は山沿いを進み、やがて嘉例川駅に到着します。


この駅の駅舎は鹿児島県内最古で、登録有形文化財に指定されています。

また、全国でも珍しい特急が止まる無人駅なんですって。

この駅で売っているのがJR九州主催の「九州の駅弁ランキング」では、2007年から3年連続で第1位になった「百年の旅物語かれい川」弁当(通称:嘉例川弁当)です。
ネット前日までにJR九州みどりの窓口で予約が必要とか、飛び込みでは「なかなか入手困難」的なことが事が書いてありましたが、嘉例川駅の構内で「普通に」売ってました(笑)



ついでに「ガネ」という「サツマイモとかき揚げ」みたいなのも売ってましたが、こちらは多くの人が並んでたので諦めます。
たぶん、弁当のおかずに入ってるでしょうけど・・・

嘉例川を出た列車は「霧島温泉」「大隅横川」「栗野」を経て「吉松」に向かいます。
各駅では数分程度停車するので、駅周辺を観る時間は十分あります。


「大隅横川」では乗客の方々がホームの柱を写真に納めておられました。
なにかな?と観てみると、太平洋戦争当時の機銃掃射の着弾痕とのこと・・・
マニアックです。



ちなみにこちらの駅も大概古いです!!


ここで「はやとの風」の車内を散策


常設・・・というか、ワゴンサービスを兼ねた売店があります。


自由席もあるんですが、正直自由席のココが一番の特等席です。




11時11分、「はやとの風2号」は終点の吉松駅に到着です。


特急の終着駅だから何かあるのかな?と期待もしたんですが、一見して何も無さそうなので、ホームで次ぎに乗る「しんぺい2号」の入線を待つことにします。
しばらくすると入線してきました。


先ほどの「はやとの風」は黒でしたが、こちらはワインレッドの車体で、室内も木材を多く使ったノスタルチックで暖かみのある車両です。




ちなみに吉松行きが「いさぶろう号」で人吉行きが「しんぺい号」です。
特急、となってますが吉松-人吉間は3駅しか無く、その全ての駅に止まるようです。

さらにいうとこの間の時刻表はこんな感じなので、停まらなかったら一大事になるのでしょう。


で、この人吉-吉松間にあるものと言えば・・・
1 日本三大車窓の一つ「肥薩線矢岳駅付近」
2 スイッチバックとループ&スイッチバック
3 あとは広大な山々・・・(笑)



日本三大車窓の後2つは、長野遠征時に紹介した「篠ノ井線姨捨駅周辺」そして「根室本線新内駅付近」ですが、根室本線はルートが変わったため、現在は観ることができません。
スイッチバックは数種類有るんですが、本線上にあり通行ができない構造のもの(通過不可能形)は全国で4箇所あり、昨年地震前に乗った立野駅(豊肥本線)、そして今回の線に2箇所あります。
おまけに1箇所は「ループ&スイッチバック」というココしかないものです。


ふふふっ・・・
「鉄分」補給にはもってこいです。


11時49分、「しんぺい2号」は吉松駅を出発します。
そう言えば、吉松駅で駅弁の手売を見かけました。
しまった、写真撮っておけば・・・

20分程で「真幸駅(まさき)」に到着します。
真の幸せと書いて「真幸」・・・


しんぺい号も各駅で10分程度停車します。
縁起が良さそうなので、とりあえず降りて地元の人の売店を物色します。

再び出発し、一つ目のスイッチバックに入ります。


車内は「鉄」も、そうでない観光客も物珍しさにどよめきます。
無事、折り返しも過ぎ、2つ目の駅、矢岳駅に向かいます。

その途中に2つ目の見所、三大車窓があるので、それまでに先ほど嘉例川で購入したお弁当を食べておきます。





↑これが「ガネ」です!!



今日の2本のD&S列車は両方指定席を取っています。
が、両方の列車には自由席もあります。
もし乗れなかったら・・・と心配になって指定席を取りましたが、結局、自由席も結構、空いてました。
「はやとの風」に至っては、自由席スペースにいた時間の方が長いです。
しんぺい号は4人乗りボックス席の窓際の座席を取ってましたが、結局、4人席を独占状態でした。
てな訳で、遠慮無くお弁当を食べられます。

やがて、なんだか景色の良い場所で列車が停止します。
ココが日本三大車窓です。




「天気が良い日は桜島まで見えることがあります」とのことですが、今日はバッチリ見ることができます。


しばらく走ると矢岳駅に到着します。


こちらも趣のある古い駅です。
傍らにSL展示館がありますが、D51が倉庫に置いてあるだけみたいなので、チラ見ですませ、あとは駅長(?)にご挨拶です。



(※本当は駅長ではありません。)


矢岳を出発し15分程で再び停車です。
見下ろせば下の方にて線路が見えますが、どおやらそこに向けループで降りて行き、スイッチバックで1回折り返したところが「大畑(おこば)駅」の様です。


大畑駅待合室の壁に名刺を貼ると出世するという噂から、壁には多くの名刺が貼り付けてありました。
持ってくれば良かったと財布を漁ったら、奇跡的に1枚、名詞が入っていたので、壁に貼り付けておきます。

大畑駅を出て、再度、スイッチバックで折り返したら、10分程で終点の人吉駅です。
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