清地秀美のひとり言

三木市の元気を目指して!

三木市議会のパワーバランスに変化?

2016-06-19 22:04:10 | 議会

三木市議会の6月議会も終盤に差し掛かっています。

昨年11月に起きた不祥事問題で一般の提出議案についての関心が弱まっている感がします。

そのような中で、私が注目しているのが、別所ゆめ街道関連の「カフェテラス整備  7,500万円」の予算です。

この予算案は3月議会に28年度当初予算案の一部として提案されましたが、委員会でこの予算のみ削除した修正
案が可決され、その本会議の採決でも修正案が賛成多数で可決され、カフェテラスの整備については議会で承認
されませんでした。

この市長提案の事業が議会を通らなかったことには,市長与党と思われている会派の「よつ葉の会」の反対にまわった事が影響したもので、次会の議会に再度提出されたときの当会派の動向に注目していました。

❑ 別所ゆめ街道カフェテラス整備事業費

6月議会に予想どうり補正予算として「別所ゆめ街道カフェテラス整備費 7,544万円」が提案され、今回も委員
会でこの整備費を削除する修正案が提出され、修正案が賛成多数(賛成5、反対2)で委員会可決されたようです。

その再提出されたカフェテラス整備事業費が次のような内容です。

        (事業概要)       (売り上げの根拠)   (今後の予定)

         

以上のような事業で、事業者が試行錯誤して検討すべき事柄まで行政が踏み込んで、その通りに進むとは考えに
くく、担当課が何故豊かなくらし部縁結び課に変わったのかも不思議です。売上根拠や今後の方針についても机
上の空論のように感じるのは私だけではないはずです。

この事業は、箱ものは作らないと言って三木市の政権交代を果たした薮本市長の、相も変わらない箱もの行政の
一つにすぎません。

3月議会で「採算の取れる計画になっていない。」などとして議会にノーを突き付けられた事業ですが、6月議会でも再度委員会審査の段階でノーを突き付けられた格好となりました。

そこで、今の三木市議会の状況を確認していただきたいと思います。

❑ 三木市議会のパワーバランス

この市議会の構成であれば、市長提案の議案は無条件で議会をとおるのが普通でありますが、3月議会でも6月
議会でもよつ葉の会が反対にまわっています。

❑ 今後の関心

この6月議会については、委員会で削除案が可決していますが、最終日の本会議の起立採決でこの会派が修正案に反対することも考えられます。

そんな中、14日の本会議で、市長は議員の質問に「また否決となると私への不信任決議とも等しいと受け止めている。責任を考えていかなければならない。」と答弁しました。

以上のような情勢で、よつ葉の会がこのカフェテラス整備だけに反対しているのか、それとも、市政の流れに疑
問を抱き始めたのか、6月23日本会議最終日の採決まで予断を許さない状況です。

 

 

 

 


民意を反映した東京都議会の決断!

2016-06-16 21:29:43 | 議会

平成28年も早いもので、梅雨の真っ只中、三木市議会では6月議会の終盤に差し掛かっています。

皆様その後如何お過ごしでしょうか?

❑東京都の出来事

東京都では舛添知事が豪勢な海外視察、公用車の私的利用や政治資金の私的流用で都議会の追及を受けていまし
たが、16日都知事辞職願が都議会で同意され、猪瀬前知事に続いての任期途中での退場となりました。

このニュースを聞かれて皆様どのように思われましたか?

ことの発端は、公用車の私的利用や政治資金の私的流用といった週刊文集の報道で、違法ではないが不適切だと
いわれることが、日常行われていたというものです。

舛添氏は知事に就任し、新東京銀行の統合、障がい者雇用、五輪施設費圧縮や韓国大統領訪問と知事としての功
績も認められていうところですが、市民感覚として認められない公私混同が報道され、いったん民意に火が付く
と、都議会与党の自民党、公明党でも擁護しきれなくなってしまったということです。

今回の都議会の行動は、参議院選挙を控えているということを差し引いても、民意に耳を傾けた本来の議会の
責務を果たしたものと思います。

新知事を選ぶ知事の選挙の日程の発表されましたが、どうか知名度本位でなく、お金にクリーンで公私のけじめ
に厳しく、知事としての資質を備えた人が選出され、都政が一日も早く落ち着くことを望むものです。

❑三木市の出来事

 一方、三木市はどうでしょうか?

昨年の11月18日に開催された市長主催の幹部慰労会の二次会後の19日未明に、理事兼企画管理部長が酒気帯び
運転容疑で逮捕されるという前代未聞の不祥事が起きてしまいました。

これが一般職員の時間外の出来事であれば、三木市の賞罰基準に準じて即懲戒免職と いったところでしょうが、
市長声掛けの幹部慰労会の帰りで、しかも当事者が理事兼企画管理部長という市長の側近であったからか、19日の記者会見で「同席したものには非がないと言わんばかり」の経過説明がなされました。

そして、12月議会で同席した市長及び副市長の道義的責任を取るためと給与の減額案を提出し、同時に現行の
飲酒運転の懲戒基準が厳しすぎるという判断もいち早く発表されました。

以上のように、幹部職員(職員倫理監督者)の飲酒運転による逮捕だけでも大変な不祥事であるところに、12月4日
の神戸新聞が「二次会に三木市の公共工事を受注している建設会社の社長と自治会長が同席」していたこと報じ、三木市政に対する市民の不信が一気に増大しました。

その後の経過の概略 

   ▶12月議会で懲戒基準や職員倫理条例違反に関しての質問がされる。

         答弁  ● 部長は二次会への利害関係者の同席を知らされていなかったので倫理条例規則を適用する以前の
                   問題であり、規則抵触の恐れすら発生しない。
                 ● 市民への説明責任については1月3日の広報みき別冊で説明する。

   ▶ 1月3日の広報みき別冊で市民の皆さんへと12月議会答弁同様の説明がされる。

   ▶ 1月6日第1回三木市職員倫理審査会開催

   ▶ 1月21日付け神戸新聞が「市幹部慰労会問題 秘書課が送った案内メール  受注業者の名字記載  部長ら気付
      かなかった」と報じる。

   ▶ 1月22日付け読売新聞が「昨年11月20日 まちづくり部長、交通政策担当参与ら職員6人と神姫バス事業部
     長、神姫ゾーンバス社長ら6人の計12人が参加し、姫路市内の居酒屋で会費4,000円で懇親会を計画してい
     たが、11月19日に理事が飲酒運転逮捕され、市側が条例違反に気付いて中止した。」と報じる。

   ▶ 2月3日 三木市職員倫理審査会より意見書が提出される。

         意見書趣旨  ●三木市の部長会(懇親会)の二次会において、三木市と利害関係にある民間の方二名と飲食
                           したことは、三木市職員倫理条例施行規則に抵触する。

                         ●三木市倫理条例施行規則は現行の国家公務員倫理規程と比較してバランスを欠いたと評価
                          することはできない。

   ▶ 3月2日 三木市職員賞罰審査委員会の意見具申が出る。

   ▶ 3月4日 懲戒処分の公表と市長の責任についての発表

   ▶ 3月議会で「部長宛てメールで利害関係者の参加が事前に知らされていたこと」や「倫理審査会の意見」
     や「理事、部長の懲戒処分内容」についての質問が各議員よりされる。

            ● これらの不祥事に関する質問に当局は、謝罪の言葉を入れつつ居直ったような答弁もあり、全体と
               してのらりくらりの答弁で躱された印象を受けました。

            ● 不祥事以外では28年度当初予算に含まれていた「別所ゆめ街道のカフェテラス整備費7,500万円を
               削 除した修正案が賛成多数で可決されたが、今後の対応に注目したいと思います。

   ▶ 5月19日付けの神戸新聞が「慰労会案内メール」に関して「複数職員より不正アクセスが見つかり、三木署
     に被害届を提出していて、17日に県警の強制捜査が入った」との発表があったことを報じる。

   ▶6月4日付けの神戸新聞が三木市倫理審査会の委員3人が5月31日付で辞任書を送付していたと報じる。

            ● 当初は議事録の公開・非公開は委員会の判断するとしていて、2月神戸新聞には部分公開したが、
               3月の議員等より公開請求以降は委員長名で非公開としたが委員長に連絡していなかった。

            ● 公開・非公開について、「審査会は市の付属機関であるので市長に権限があった」と発表したり、
               議会の質問に「非公開の理由そのものが非公開である」といった訳の分からない答弁をしていた。

            ● 当局の委員会への対応が軽いものになったことは、意見具申後の3月議会の市長の答弁での言葉づか
               いでも表われていて、当局と委員会の溝が深まり最悪の結末となってしまいました。

以上、長くなってしまいましたが、三木市では昨年11月の不祥事以降、自分たちにとって都合の悪い事は隠し
、リークされえてから弁解をしていくといった事が2度3度と繰り返えされ、現在の三木市の統治体制の欠陥が
如実に表面化したと思います。

今回の不祥事の内、利害関係者との飲食だけを考えても、殆どの市民の皆さんは「それはだめだろう!」と思
われていると思います。

「割り勘だったらいい」とか、「業者との意見交換も必要だろう」と思う方がいらっしゃるでしょうか?

これらの出来事は、政策以前の、公務員としての倫理感や理性の欠如、また常識の無さから起きたもので、三木
市政を任せる組織として危機感を感じているのは私だけではないと思います。

はじめに東京都のことを書かせていただきましたが、不適切なレベルでの世論の炎上により都議会は知事を辞任
に追い込みました。

三木市では、「三木市倫理条例施行規則に抵触する」とされた幹部職員の利害関係者との飲食、そしてその後の対応のまずさ。

今後の、三木市議会の世論に対する動きを注視させていただきます。