清地秀美のひとり言

三木市の元気を目指して!

三木市不祥事・倫理審査会が当局の思惑を一刀両断に!

2016-02-04 21:55:59 | 議会

  

           三木市慰労会      業者と飲食規則に抵触    

                 市職員倫理審査会  「認識不足が問題」
               
  (2月4日付け神戸新聞25面) 
  

            三木市慰労会規則に抵触     市民目線で厳しく非難

                 
倫理審査会    副市長の責任重視
                   
                    
(2月4日付け神戸新聞19面)

   第4回の三木市職員倫理審査会を2月3日神戸市内で開催、その後意見書が提出され、清水委員長ら委員
3人の記者会見の内容を報じた翌日の朝刊報道の見出しです。

   三木市理事兼企画管理部長が酒運転で現行犯逮捕されるという不祥事が昨年11月19日に起き、そして
理事の飲酒の場となった幹部慰労会の二次会に民間人二名(自治会長と建設会社社長)が同席していた事が12
月4日に判明し、これまでマスコミに何度となく取り上げられ、市民の関心の的となってきました。

    その直後に開催された12月議会では5名の議員が質疑や一般質問で「理事の飲酒運転で現行犯逮捕」と
「幹部慰労会二次会での利害関係者同席問題」について三木市職員賞罰委員会の基準、三木市市長等倫理条例
、三木市職員倫理条例や同施行規則に基づいた、当局にとっては厳しい質問を投げかけた。

   しかし、市長はじめ当局側回答者は上から目線、威圧的、脈絡の無い答弁で時には反問権と称し質問者に「
あなたも業者におごられた事がある、、、」と本会議の場を軽視しているかのような低次元な場面も見せた。

  そのなかで印象に残った答弁は

       坂東議員   市長の記者発表資料で幹部が業者等と同席したことについて「利害関係者が参加することを
                     参加することを全く知らされていな中で 参加したものであり、そもそも条例を適用する以前
                    
の問題であり、規則抵触の恐れすら法的に発生しない。」と言っているが、知らなかったから
                     よかったように取れるが?の質問に

       市長        我々は司法の判断に立つものではございませんが、行政に携わるにあたりまして、法律の解釈
                     とは密接・不可分な関係にございます。
                     法令の解釈を行うにあたりまして、私とすれば規則を適用したうえで、これをジャッジメント
                     して行くに当たりまして、このように知らない中で参加したという形であるわけでございます
                     ので、参加したいう事で行けば、この解釈の入り口すら達しない、これが法律の読み方ですよ
                     という事を、そのような表現であらわさせていただいている。

   市長は罪刑法定主義とかいう言葉を持ち出しながら、条例を下からや斜めから眺め、自分たちにとって都合
のよい解釈をしているだけで、第三者の倫理審査会や市民がそれを認める筈がありません。また、知らなかっ
たから(確信犯でない
から)罰せられないんだというのは屁理屈で、それを条例に照らして判断してもらうのが
審査会のはずではなかったのでしょうか。

   これらの条例や規則を大々的に制定した当の市長が「そこまで厳しい内容だという認識がなかった」「三木
市の条例は厳しすぎで時代に合っていない」等々、居直り、言い訳が過ぎているように思えるのは私だけで
ないと思います。

以下がその職員倫理審査会の開催案内と委員三名より提出された意見書です。

              (三木市職員倫理審査会の開催案内)                                                            (三木市職員倫理審査会意見書)  

        
          (三木市倫理審査会意見書 2ページ以降)

審査会結論
   審査事項(1)   平成27年11月18日における部長会の二次会での部長級と民間の方との飲食が規則の禁止行
                    為に抵触するか否か(審査対象者6名)  
   審査結果(1)   三木市の部長会の二次会において、三木市と利害関係にある民間の方2名と飲食したことは、
                    三木市職員倫理条例施行規則第3条第1項第7号に抵触するものであり、同条第2項第7号の例外
                    事由に該当しない。

   審査事項(2)   現行の施行規則について「国家公務員倫理規程」とのバランスがとれたものであるか
                    どうか  
   審査結果(2)   三木市職員倫理条例施行規則第3条は、現行の国家公務員倫理規程第3条と比較してバラン
                    スを欠いたと評価することはできない。
                      ただし、今後三木市職員において、三木市職員倫理条例施行規則が周知徹底され、しかも
                    国家公務員倫理規程の改正理由に相当する状況の変化が認められる場合には、三木市職員倫理
                    条例施行規則の趣旨を害さない範囲で現行の国家公務員倫理規程に沿うような改定をすること
                    が相当であると思料する。

以上が倫理審査会の意見ですが、これを受けて下記のとおり市長のコメントが発表されました。

                                       (倫理審査会の報告を受けての市長コメント)

   このコメントを読んで「個々の点については承服しかねる部分もあります、、、」とあるが、大変お忙
しい中、3人の学識者や弁護士さんに委員のお願いして意見を求めておきながら、自分たちの考えと違うからと「承服しかねる,、、」「さらに法的な面からの切り口も加え、、、」は大変失礼なコメントでは。

   また、「我々の感覚のずれを指摘されたことは、重く受け止めなければならない」とあるが、報告書では
当局側の考えには全く触れずに、三木市職員倫理条例、同施行規則や国家公務員倫理規程の改正の背景に基
づき、法的な理路整然たる論理展開で判断がなされています。

   さらに、倫理審査会の開会中に発覚した「二次会参加者名の記載されたメール問題」について、審査会は
「秘書課からの公的と思われるメールを開けることなく削除することは、不自然で信用し難い。」また、「
二次会に利害関係者が参加することを知らなかったにもかかわらず、店に入り利害関係者が参加していると
の認識がありながら、違和感を覚えた者はおらず、まさしく倫理観が欠如しているとしか言いようがない」

厳しく指摘している。

   わたしは、当初この倫理審査会が形式的なものになるのではと心配していましたが、さすがに人を教え導く
教職に身を置き、また法律の専門家であることの職責を果たしていただいた事に心から敬意を表させていただ
きます。

   そして、市議会では一部の議員を除いて、この事案について無関心な議員が多いように感じていますが、
行政の監視役としての職責を重く感じて頂きますよう強く要望しておきたいと思います。


   後は、賞罰審査委員会の対象者がどうなるのかはありますが、現行の審査基準に基づいた、市民が納得する
厳正な判断が下されることを願ってやみません。

以上、取り敢えずここまでにします。
   





               

  

  


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
言い訳市長 (市民力)
2016-02-06 09:12:12
 倫理審査会の結論が出ても、まだ言い訳をする。
市長という立場にあって、市民の声を聴かずにいつまで自論を展開するのか?市長の辞書には「真摯」という言葉はないのでしょうね。
この市長は最低ですね。早く身のふりかたを考えて欲しいです。
もちろん間違いに気づかない市長派のサムライの残党も一緒に。
いや、間違いに気づいているが引くに引けなくなっているのか?
返信する
百条委員会開催をお願いします。 (Unknown)
2016-02-06 12:30:52
はじめてコメントします。
清地さんのおっしゃるとおりだと思います。普通の感覚では考えられない三木市の幹部、それに何ら手を打つことができない市議会も、同罪だと糾弾されても仕方が無い状況となってきたのではないでしょうか。
倫理審査会では調査の限界があったと思われる所が意見書の中で見受けられましたが、飲食を共にすること以上に重大な疑惑が浮上してきています。接待を受けることの延長線上には贈収賄の疑惑が、メールの件では組織的な隠蔽工作が、議会の答弁、市民向けのチラシには、偽証罪が、部長たちに虚偽の証言を強要していた場合は、、、あげれば次から次に様々な疑惑が浮上しています。一刻も早く、市議会は百条委員会なるものをたちあげ、疑惑を解明する段階に来ているのだと思います。
疑惑の解明なくして、正常な市政運営はできません。このままでは取り返しがつかなくなってしまうでしょう。
清地さんからも百条委員会について意見を述べていただきたいですし、現職の議員に対して、お知り合いを通してでも結構ですので、働き掛けをおぜひお願いします。
百条委員会について↓
https://kotobank.jp/word/%E7%99%BE%E6%9D%A1%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A-191655
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勧善懲悪 (石井)
2016-02-08 13:53:36
 私の購読している全国紙ではあまり取り上げられておりませんが、さすが地元神戸新聞は違いますね。
 さて、私も倫理審査会が形式的なもので終わるのではと危惧しておりましたが、さすが有識者の方々は賢明な結論を導き出すなという印象でございます。
 今の問題は次の段階にどう進めるかという事かと思いますが、先の方がおっしゃっている百条委員会も一つの手として、市民の力が今最も試されていると思います。
それを形にするには、現職の市民派議員はもちろん、清地様のように三木市の事を真剣に考えて来た元議員の力も必要かと思います。
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市民力さんへ (清地秀美)
2016-02-11 10:57:30
市民力さんの仰るとおり、真摯、検挙、誠実さはほとんどお持ちでないように感じます。
「せっかく掴んだ権勢、そう簡単に離すものか!」といったところではと推察します。
それから、周りの付き人も「風向きが変わるのをじっと我慢して待つのみ」といったところでは?
ありがとうございました。
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Unknownさんへ (清地秀美)
2016-02-11 22:41:43
はじめてコメントしていただき有り難うございます。
今回の件は百条委員会を開催するに十分な事案で、多くの問題点が明るみになろうとしています。
開催については、今の議会の状況からは厳しいと言わざるを得ませんが、私なりに意見を言っていきたいと思います。
これからも宜しくお願いします。
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石井さんへ (清地秀美)
2016-02-11 22:55:00
いつもありがとうございます。
今回ばかりは、マスコミも権力の監視機関としての役割を果たしているように思っています。
一人の虚飾に多くの幹部職員が何の躊躇いもなく同調するという異様な状況になってしまっています。
現在だけでなく、最近まで幹部職員を務めて退職した職員にも大きな責任があると思います。
仰るとおり、市民が声を出し続けることが、職員や議員を動かし、問題解決のために重要なことと考えます。
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