三木市の理事兼企画管理部長が11月19日未明に飲酒運転で逮捕されるという前代未聞の不祥事が起き、その後の12月3日、理事が飲酒したとされる二次会に市長、副市長、幹部職員(部長)以外にある自治会長と三木市の公共工事を受注している建設会社の社長の二名が同席していたことが分かり、にわかに大きな問題に発展しました。
この一連の不祥事が12月定例議会の直前に起きたことで、私をはじめ多くの市民の皆さんが、この議会をこれまで以上に関心を持ち注目して見ていると思います。
12月9日、10日、11日の質疑・一般質問には、前回お知らせしたとおり5名の議員さんがこの事案に関係する質問を行いました。
以下、質問者、質問答弁の一部、私の感想を紹介します。(注 質問、答弁には一部抜粋や文言の変更があります)
12月 9日 初田議員 質 問 理事の処分については
市 長 神戸地裁の決定を待って 今井部長、消防長、岩崎理事、弁護士二名からなる賞罰審査委員会で理事の処分を決定
する。
賞罰審査委員会に弁護士二名を入れる理由
(1) 以前の飲酒ボート事件で、賞罰審査委員会は免職と決定したが、市教委が県教委の決定とのバランスを考慮し
停職6か月と変更した事例を考慮した。
(2) その事件以降二つの大きな判例が出た。
①平成21年、加西市で酒気帯び運転で懲戒免職としたが、市が最高裁で敗訴し停職9か月にした
②平静22年、神戸市で酒気帯び運転で懲戒免職としたが、市が敗訴し停職3か月にした
現在三木市は事故の有無に関わらず酒気帯び=免職としているが妥当かどうか判断する
独り言 現在、三木市の懲戒基準が飲酒運転は一律免職としているにも関わらず、他市が軽くしているので今回の件について
弁護士等に委員会に入ってもらい判断を仰ぐのは何のための基準なのか?基準を変えたとしてもそれ以降の事案から
の適応のはず。事案発生時の基準で判断し、当事者が不服であれば裁判所の判断を仰ぐのが筋ではと考える。
質 問 新聞報道以来市民から厳しい指摘を受けている。減給処分では軽いのではないか?理事が免職なら市長も任命権者と
して潔く辞任すべきではとの市民の声があるがどう考えるか?
市 長 市長、副市長の減給処分については、これを提案した根拠があって無い様なもので同じような事例を参考に市長20%
三か 月、副市長10%三か月とした。最終的には議会の判断を仰ぎたい。
市長の辞任については、市長が音頭をとった責任や監督者としての責任があると思うが、辞任するとかえって市政を
混乱させてしまい、市民に対して潔い責任の取り方だとは思わない。私自身考えていない。
独り言 他市の事例は市長の関係しないところでの職員の個人的な飲酒によって起きたものだが、今回については市長の声掛け
による市長をはじめとする市幹部が関係する慰労会が関係しているということでまったく事例にはならないと思う。
12月 9日 泉 議員 質 問 職員については公共事業を受注している民間人が参加していたことについて、利害関係者との飲食を禁じた職員倫理
条例に抵触しないのか。
市 長 副市長がお誘いした自治会長は以前市の区長協議会連合会の会長をした人で、すべての部長も顔見知りでなんの違和感
もなく誘った。その際、自治会長が知り合いのもう一人の民間人に声をかけた。この方が建設会社の社長という肩書
を 持っている方で、私共は建設会社の社長と言うのではなく、たまたまその人が身分を有する人であっただけで市長も
副市長も違和感を感じていなかった。
途中の概略 ○倫理規定に反する行為を目的として声をかけたのではない。
○単なる旧知の仲であり職業を意識していない。
○倫理規定に違反する人席を持たなかったのは、二次会は建設業の話をする場でないと認識していた。
○幹部がそろい、部長同士が見守る中、お誘いした人の手前もある中、仕事の話が出来る疑いがあるということは全くない
○会計も別勘定、建設会社の社長イコール倫理規定でいう利害関係者というようにイコールで流れるものではない。
○市長、副市長双方が新聞紙上で騒がれるような疑われる懸念は一切なかった。
職員の方が知らされない中で参加しているわけで、職員倫理条例、施行規則にもとずいて適用していくテーブルに上
げて審判していく以前の問題で抵触する恐れはない。考えは何も変わっていない。
そうはいいながら、報道の中で市民の方の疑いが寄せられるので、疑いがないということを払しょくするために職員
倫理 審査会を開催する。
独り言 いろんな肩書を持っておられても、公務員の倫理が頭にあれば、(公共工事を受注している)建設会社社長という肩書
が優先します。
質 問 市長、副市長、教育長は三木市市長等倫理条例に及び施行規則に抵触しないのか。
市 長 建設会社の方が利害関係者にあたるのか、建設会社の社長ということのみが新聞報道でも独り歩きしているが、建設協会
と三木市は不可分な関係にある。例えば防災。災害が起こった時の支援協力がなければ進まない。この肩書がなぜ出て
こないのかと思う。建設会社の方というレッテルが貼られて独り歩きしている。なぜそこばかりが取り上げられるの
か。飲食をして仕事の話は全く抜きにして会計は別会計で行っている。
市長として品位と名誉を損なう恐れのある行為だというふうには私としては考えていない。併せて倫理条例がいうとこ
ろの市長の権限地位を利用して有利または不利な取り扱いをする等の不当な扱いは毛頭ない。以上のことから市長倫理
条例に違反する余地は無いと考える。市長等の倫理審査請求が出されればその中で審判が下されると思っている。
質 問 公共工事を受注している民間人が参加していたという、議員総会の説明と食い違った事実が出てくる中で、内規に違反
するのではないかという声がある中で、新たな事実を含めて今回の処分が妥当なのか。
市 長 新たな事実が出てきた中での処分ですが、泉議員から新たな事実といわれる筋合いではないと思う。何ら隠したている
のではなく、やましいこともしていない。
独り言 やり取りを聞いていて居直りとも思える答弁に感じたのは私だけでしょうか?
条例とは物事の原理原則を決めた三木市という自治体の法であるわけですから、普通の方であれば厳格に解釈すると
思います。しかし、今回の当局の解釈では条例はあってないようなもので、制定しましたと言うことに意義があっ
たのではと感じました。
また、一般職員だけが関係する飲酒、利害関係者との疑惑事案であったなら、どのような扱いをされていたのかなと思い
ます。
12月10日 坂東議員 質 問 昨日12月9日の読売新聞の記事に「業者社長等が同席することについて、職員は事前に知らなかったので倫理条例に
抵触しない。市長は規則に飲食禁止の規定があることを知らずに、把握していれば社長等を呼ばなかった。」とあるが
間違いないのか。私は逆に忘れていたのではと思うが?
市 長 新聞社の皆さんにはきっちり説明したがスペースの関係もあってそのような流れになったのでは。要は、三木市ほど厳
しい基準で、一切ががっさい何でもかんでも、そこまで厳しい基準にしたという認識がなかったということ。お酒を
飲んではだめだというのは、これ公務員の場合は倫理条例がある団体については、県内5つの̪市しかないが、当然そう
いう条項については何らかの関係は書いている。
しかしながら、泉議員にも答えたとおり、国の規定においては弾力的な形で、1万円未満の会費であれば職務外でいわ
ゆる利害関係者等と言われる方と飲食を、結果として共にしたとしても何ら問題はないと言われる形になっているので、
そこまで内容の細かいところまで私は知っていなかった。そういう意味です。
独り言 国家公務員に対する倫理規定の改正は平成17年4月ですが、その後薮本市長に替わり平成18年9月に三木市職員
倫理条例が制定されています。
質 問 市では年に二回「職員の綱紀粛清及び服務規律の確保について(通知)」という通知を企画管理部長名で出していて、平
成26年12月、27年6月にも山本部長、森田部長名で出している。その中で、「職務上の関係のある業者、団体等
との接触に当たっては、一般民間人の間において慣例的、儀礼的な感覚で行われている程度のことであっても、公務員
としての立場を改めて自覚し、会食、贈答、遊戯その他市民の疑惑を招くような行為は厳に慎むこと。」等と書いて
いる。そこで、山本部長と森田部長に尋ねるが、この通知の発行者として、この内容から外れたことを今回したという
認識はあるか?
山本部長 現在は違う立場でありますが、当時そういう文書を出しておったという記憶はあります。今回については公私の区別
をしっかり付けていたのでまずいとは思っていない。
森田部長私も企画部長でありました6月に出したことは決済もしておりますので憶えているが、今回のことについてまずいと
は思っておりません。
独り言 「知らなかった」「思っていない」???「死ぬとは思わなかった」というように認識がなく故意ではなかったってこ
とですかね?いずれにしても市民からは苦しい答弁に見えます。
以下つづく
まさに市民感情が分かってないです。
守れない条例なら最初から必要ないでしょう。
それに幹部は自分が出した通達でも苦し紛れの異常な解釈変更。
ここまで市の幹部は幼稚かと思うと感心する。
我々はこんな方々に高い税金で給料を払っているのか。市の幹部の方々よ!一度考えた方が良い。自分たちの給与は誰が払っているのか。しかも一般企業のように業績に関係なくね。
真面目に条例を守っている一般の公務員が可哀そうですよ。とにかく残念に尽きる!
無能な市議会議員先生達にも税金で給料払っていると思うとうんざりする。
本当に三木市を良くしたいならなぜ市民の声に耳を傾けない?
これなら市議会議員はもっと少なくても一緒?
それに条例といった決まりごとを自分の都合のいいように七色の解釈をするならそんな条例必要なし。
百害あって一理なし。
普通の市民の感覚でそれはダメと思うことですよね。
それが今回の議会では、世論に押されて行政を少し追及するようなパフォーマンスはする議員もいましたが、最後の採決で民意とは逆の保身に動く議員(会派)が多いことが分かりました。
市民はこのことを脳裏に焼き付け、次の権利の行使に反映させようではありませんか!