LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ローバー3500・SD1(エレール)

2008年03月07日 22時54分46秒 | キット入手
これまたヤフー・オークションにて落札。エレールの43シリーズ中、再販されていないキットの1つです。
そんなに人気がある車種とも思えないんですが、相場はけっこう高いんですよコレ。今回はラッキーにも、送料込みで1500円チョイでした。ありがたや。

ローバー3500というと先代P6の方が有名だけど、76年登場のSD1も大好きでね。たしか、初めて買った「カーグラ」にこれの記事が載ってたんですよ。
V8エンジンを搭載した大型サルーンなのに5ドアハッチで、グリルレスのフロントマスク。同時代の日本車にはあり得ないスタイルで、子供心に衝撃を受けましたっけ。

どことなくフェラーリ・デイトナの5ドア版みたいなスタイリングですが、デザインしたのはローバーのハウス・デザイナーのデヴィッド・ベイチュという人だそうです。
P6やレンジローバー、ランドローバー・ディフェンダーのシリーズ2なんかも、この人の仕事だそうで。

ローバーと同じBL傘下の他ブランドには、ピニンファリーナがデザインした車も結構あるので、私はずっと、これもピニンの仕事かと思っていました。
フロントのコーナーマーカーの形やボディサイドのエグリがいかにもそれっぽいでしょ。それに、68年のピニンのコンセプトカー「BMC1800」にもよく似てるし。BMCはBLの前身だから、全く無関係って事は無いのかも。

そういえば、シトロエンCXも「BMC1800」が元ネタだと言われてます。でもってローバーのP6はシトロエンDSの影響を強く受けていて「ソリハル・シトロエン」と呼ばれていた、と。不思議な関係ですね。このあたり。

当時のヨーロッパ車には、ファーストバック・スタイルの大型セダンってのがいくつもありました。ランチア・ガンマ、ルノー30、アウディ100アバント、とか。
当時は輸入車は非常に少なくて、そういったクルマは日本にはほとんど入って来なかったですから、実物を見る機会もなく、写真だけで憧れていたもんです。

エレールの43キットもここ数年収集し続けてきましたが、70年代の大型セダンはこれで全部揃いました。プジョー604、シトロエンCX、ルノー30、ローバー3500。4台並べると、1つの世界が作れる感じ。
レジン/メタルの方でも、この手の車種は蒐集テーマの1つなんですが、キットはどうしてもレーシングカーやスポーツカーが中心だから、なかなかネタが無いんですよね。
まあ、地味だから仕方無いか…(笑)。




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2 コメント

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マイナー車万歳!!その2 (ブルーソネット)
2008-03-09 14:02:46
 こんにちは、ブルーソネットです。
 この車、お洒落なデザインですね。英国車とはとても見えません。どことなくフランス車の香りがしますねぇ。
 確かに当時の日本にはありえない車種ですね。一見すると小型車しか見えないんですが。
今のだったら(初代)マツダアテンザ5ドアに相当するかな?
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実はデカいんです (kitazawa)
2008-03-09 18:43:26
当時のBLのラインナップの中では、ジャガー/ディムラーに次ぐ車格ですから、今の国産車だとフーガやクラウンに相当します。けっこう高級車なんですよ。
実際、ボディサイズも立派で、全長は4700もあります。
今でも熱烈なファンが多いみたいで、SD1でググると多くのサイトがヒットしますよ。
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