LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

最近のお買い物・3~5月

2012年05月15日 10時48分26秒 | キット入手
いよいよ今週末は静岡ホビーショーですね。
メルセデス・ベンツSLSも無事に完成し、作品の仕込みは終わりました。今年のS.E.M.の展示作品はこんな感じ。年間テーマ「メルセデス・ベンツ」すごい盛り上がってます。全作品数80余りのうち、半分がメルセデスですから。けっこう壮観だと思いますよ。

私は1/24は300SLロードスターとSLS、それに「自動車模型の作り方」に掲載したロータス・ヨーロッパ。1/43はフィアット・アバルト131ラリーと日野コンテッサ・スプリントを持っていきます。ほんとはもっといっぱい飾りたいんですが、なにしろ展示スペースが限られているんでね。まあ物量作戦は秋に取っておきましょう。

さてさて。次の趣味作品に取りかかる前に、ここんとこちょっとサボっちゃってた買い物報告をしておきましょう。

↑ICMの1/35メルセデス・ベンツ770Kグロッサー。ホビーサーチから通販で購入、送料&手数料込みで4252円でした。
以前G4・6輪車が出たとき、グロッサーも出たりしてねーとか冗談でいってたらホントに出ましたな。さすがにパッケージにはヒトラーのヒの字もありませんが、これはかの有名なベルリンパレードで使われたクルマそのもの。戦前のメルセデスの歴史の中で最も黒い部分を象徴する1台ですねえ。こういうシロモノをプラモで作れる日が来ようとは…あまり喜んでもいけないような気もしますが、まあ毒のあるものをヤバくない程度に楽しむというのは大人の特権ですからね。お子様は近づいてはイケマセン。

キットの詳しい内容はこちらをご参照くださいな。
アドミラルやG4と同じく、エンジン・フレーム・サスペンション完全再現のフルディティール・キットです。相変わらずの超絶モールドですが、さすがに3つめともなると、もうビックリはしませんね。
タイヤの一番表側のパーツとホイールが一体なのはちょっと残念。一方アドミラルでは省略されていた(忘れちゃった?)ペダルが再現されているのは嬉しいぞ。ドアなどの小さなハンドル類はやはり独立したパーツになっていて、総パーツ数は約230個。パーツ数を削減して作り易くしようなんて考えは毛頭無いようです。ヨシヨシ(笑)

実は最近、某誌の作例でアドミラルを作ったんですが(月末には見ていただけるはず)、実際に作ってみても成型精度がオッソロシク高いことが判りました。コイツも作るのが楽しみです。老眼がひどくなる前に作らないとイカンね。
ちなみに、これの実車はドイツのSinsheim Technik Museumというところにあるようです。サイトの記述を読む限り、レプリカじゃ無さそうですよ。ICMもここで取材をしたのかもね。



↑お次はコレ。ドイツのメタルキット・メーカーTin Wizardのメルセデス・ベンツ540Kスポルト・カブリオレ。メルセデスは戦前の高級車メーカーとしては珍しく自前のコーチワーク部門を持っていたので、社外で作られたボディは珍しいんですが、これはドイツのコーチワーカー・エルドマン&ロッシが手掛けたワンオフで、リアフェンダーの造形が個性的です。
わりと最近リリースされたキットで、ボディのキャスティングは素晴らしくきれいだし、細部のモールドもとてもカチッとしています。

Tin Wizardのキットはかつてのダンハウゼンの面影を引きずっているものが少なくないですが、これは原型から完全な新作で、そういう感じはほとんど無いですね。バンパーや窓枠などのメッキパーツは、ちゃんとメタルの下地をきっちり磨いてからメッキをしているので、とてもキレイです。エッチングもたくさん付いていて、完成するとかなりゴージャスな感じになりそうです。以前、同じメーカーの標準型540カブリオレBを買ってるので、2台並べたらステキかな、と思って購入しました。
実物の写真をネットで拾ってきました↓。エルドマン&ロッシはフランスのカロジエの影響を受けているようで、ドイツ車にしては優雅なスタイルが特徴です。フランス国立自動車博物館(旧シュルンプ・コレクション)に現存しているようです。いつか行ってみたいな、ここ。



↓Tin Wizardからはもうひとつ。同ブランドの最新作、デューセンバーグSJをベースに製作された速度記録車、モーモン・ミーティアです。540Kと一緒にメーカーから直接購入しました。といっても今回は自分で海外通販したわけじゃなく、友人のL氏の注文に相乗りさせていただきました。おかげで送料がサービスになったそうです。お値段は2個で18400円。ここのキットは日本には全く入って来てないので、海外通販でしか入手できないんですよね。



これ、全く同じクルマが昔ウェスタンモデルからも出ていて、当時は私はまだ学生でしたから、とても高価で手が出なかったんですよね。Tin Wizardのキットはウェスタンモデルのとは全くの別物で、実車が最近オリジナルスペックに修復されたのをキチンと取材していますし、車体寸法などの考証も正確に出来ているようです。エンジンフードに並ぶデューセンバーグの切り文字もシャープにモールドされています。サイドマフラーやフェンダーのトリムなどのメッキパーツもとてもキレイな仕上がり。

ちなみに実車はこれ↓。なんともシビレるカッコ良さ!モーモン・ミーティアってのは「モルモンの流星」という意味で、最初のオーナーのアブ・ジェンキンズは敬虔なモルモン教徒だったそうです。このヒト、有名なレーシングドライバーで、ソルトレークシティの市長さんでもあり、ソルトフラットでのスピード記録挑戦には、モルモン教の布教という意味合いもあったようです。



続いてはヤフーオークション物件を2個。



↑プロバンス・ムラージュのディムラー・コルシカ。ジャガーXJ(X300系)サルーンベースの2ドア・コンバーチブルで、1996年に作られたワンオフのショーカーです。戦前のディムラーにはコルシカというコ-チワーカーがボディを製作したスポーツモデルがありましたから、車名はその引用でしょう。
キットは実車登場当時にリリースされたもので、以前このブログでお見せしたXJRサルーンの原型を改造してリリースされたらしく、エッチングもヒートプレスもそのまんまです。グリルはちゃんとフルード付きのディムラーのグリルに改められて、アンチモニーのメッキパーツになっています。室内のシート背面のピクニックテーブルのモールドがなかなか秀逸。落札価格は2000円で競り合いも無しでした。この手のブツはあんまり人気無いのかな。
実車はこれ↓。なかなかキレイなクルマです。



↓もうひとつはFDSの非常に旧いキットです。



ランチア・アウレリアB20 GT。これはおそらく70年代末か80年代初めくらいのブツじゃないかな。エッチング皆無で、小灯火類はボディに一体モールド。オートレプリカあたりに近い雰囲気で、古色蒼然としています。さすがにすごく安くて、確か落札価格は1500円しなかったような。まあ普通の43マニアはこういうのはあまり好きじゃないかもね。
でも、こういうのをきっちりキレイに作ると、ちょっと西洋骨董的な雰囲気が出て、意外にイイんですよね。これはディティールアップとかはしないで作りたいな。



キットはレーストリムなので、ホイールキャップは入ってないんですが、バンパーは付いてます。キャップだけは自作してもイイかもね。

というわけで、相変わらずストックは増える一方ですが、まああまり気にせず、欲しいものはとりあえず買っておく、ということでやってます。買わずに後悔するくらいなら、買って幸せになった方が良いですよ。まあ身を持ち崩すほど買い漁るのはどーかと思いますがね。お小遣いの範囲内で自制しつつ、ささやかに楽しんでます。
次は何を作ろうかなー、とストック棚を眺めてワクワクするのって、これがまた良い酒の肴になるんですよね。


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1 コメント

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連日すいません (alchemy)
2012-05-16 11:24:57
おはようございます。ホビーショーに行くのは長年の夢ですが、今年は別の趣味(道楽?)のイベントがあって、とても行けそうにないです。もし行くことがあってお会いすることがあれば、話のひとつもさせてもらえたらと思ったのですが。ちょっと残念です。それはそうと素晴らしい物欲、感服します。(笑)私もG4の6輪買いました。箱を開けてパーツを見た瞬間、爆笑してその後おもむろに箱を閉めました。あそこんちの開発スタッフさんは、病んでます、病気です、コワイコワイ。(笑)AFVのキットって、もっと簡素でわかりやすかったような気が。(苦笑)
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