LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ジャガー&フェラーリbyプロバンス・ムラージュ

2012年12月13日 09時49分33秒 | キット入手
2012年秋の買い物報告、最終回はプロバンス・ムラージュの旧いキットを2個。

その1、ジャガーXJ220。プロバンス・ムラージュの白箱時代のキットです。
XJ220、量産型(タミヤからプラモ出てる奴ね)はV6ツインターボの2WDでしたが、最初に作られたプロトタイプはV12でフルタイム4WDだったんですよね。ジャガー社内の有志が仕事じゃなく道楽で週末ごとに集まって作っていたという。イイ話ですねぇ。



↑プロバンスのキットはそのプロトタイプの方。リアのガラス越しに見えるエンジンのモールドがなかなかイカしてます



↑シャシー(というかアンダーパネル)は珍しく臓物とは別パーツになってます。
ホイールはお決まりのアルミリム。タイヤは劣化しててダメですが、まあこれはお約束なんで問題無し。リアグリルとウィングはエッチングになってます。
デカールは残念ながらひび割れてて使えそうにありませんが、窓枠関係は塗装でもイケるので大丈夫でしょう。



↑ヒートプレスのウィンドウは全く黄変していません。白箱時代のキットは黄変してないのが多いんですよ。グレードの高い塩ビを使っていたんでしょうね。天井全部ガラスなので、これはありがたい。

ジャガーは1/43の蒐集テーマにしている車種なので、これもずっと探していたキットでした。ヤフー・オークションで1500円で入手。最近はよほど人気のある車種以外は、このくらいが相場になりつつありますね。
白箱や青箱初期のブツは、ヒートプレスやデカール、タイヤなどの補修・自作などが出来ないと作れないものが多いので、人気が下がっているのではないかと思います。自分で作る人もどんどん減っているんでしょうね。ルックスマートやスパークでいいじゃん、と言われたら論理的には反論出来ないもんなぁ(笑)



↑フェラーリ365GTB/4レーシング。1972年のルマン出場車です。
プロバンスのデイトナはルーフがブッ潰れたみたいな独特のプロポーションで、「正確さ」を第一に求める清く正しきモデラー&コレクターの皆様にはすこぶる評判悪いです。でも私はこのカッコ、なんか好きなんだよねぇ。表面にいろんなパーツがくっついた立体塗り絵も愛おしい。まあ作る時には切り落として別パーツ化しちゃうんですけどね。



↑青箱初期のごく平均的な構成。インパネは左右入っていますが、作れる個体仕様はひとつだけなので、片方はオマケですね。ホイールは珍しくアルミリムじゃなく、レジンの塊ですが、リムが歪んでいるのもあるので、ジャンク箱から余りリムを持ってきてスポークだけ使おうかな。
テールライトは赤い透明レジンですが、残念ながら1個足りない。まあこれもアクリル丸棒から旋盤で削り出しますか。



↑ヒートプレスは完全に真黄色。青箱なんでこっちの方が新しいはずなんですがね。安い塩ビを使うと早くて10年くらいでこうなるらしいです。これは作り直さないとダメですねえ。ヒートプレスの中にポリパテを詰めて型を作り、それを使って絞れば同じ形のものが作れるので、問題無しです。



↑デカールはかろうじて生きてるっぽいです。補修剤も使ってなんとか貼れるのではないかと。
ちなみにボディカラーはイエローで、側面に黒いストライプが入ります。ベルギーの名門チーム、エキュリー・フランコルシャンがエントリーした個体で、F1ドライバーのデレック・ベルほかがドライブして総合8位に入ってます。

このキットは先日、神宮外苑に行った帰りに、オートモデリGTで購入、なんと1000円という超激安価格でした。箱には「LM72 NO36/としか書いてなくて、まあ72年のルマンだったらたいがい好きな車だろう、と思って開けてみたらデイトナだった。
同行の友人たちに「いつも、よくそういう美味しいものを見つけ出すねぇ」と呆れられましたが、なんか匂うんですよね。お得なレジンキットはいい匂いがするんですよ(ウソウソ)

…というわけで相変わらずストック増殖中。積極的に探しまわることまではしてないけど、出会ってしまったものはフトコロが許すかぎり手に入れることにしてます。
この手のキットはまさしく一期一会。次のチャンスは無いと思っていた方が良いワケでね。

これにて買い物報告は終了、次回からは新たなキットの製作記をスタートしますよ。






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