LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

最近の買い物

2011年02月03日 10時20分04秒 | キット入手
ニューイヤーミーティングと言えばフリーマーケット。実車のパーツやアクセサリーだけでなく、プラモやミニカーのショップもいっぱいあります。一時減退気味だった物欲が、最近ちょっと戻ってきた感じでして、今年は結構買う気満々で臨んだんですが…

そういう時に限って、これ欲しい!とササるブツに巡り会えないんですね。イイなぁ、と思うモノがあっても、売る方がイマイチやる気がないのか、値段がついてなかったりします。
ああいう会場では、値段のついてない品物というのは「これいくら?」「さあねぇ。アンタいくらなら買う?」みたいなやり取りになるんでしょうな。そんな「触れ合い」がお好きな人も居るんでしょうけど…私は正直、苦手なんですよ、そういうの。
初めて口をきく相手と値切り交渉なんて絶対出来ません。書いてある値段をサクッと払って買いたい。小心者なんですね(笑)。

そんなワケで、今回は全然買い物しないまま、日が陰って寒くなってきたのでそろそろ引き上げようか、ということになったんですが、そういえば模型友だちのタナヤンさんがお店出してるから、挨拶していこう、ということになりました。

そこで発見したのが↑のブツ。レベルの3代目エスコート。ヨーロッパ・フォードの車種ですから、ドイツレベルかと思いきや、意外にもアメリカレベルの製品です。
この世代のエスコートはアメリカでも正式にラインナップされていましたが、ディティールから見てこれはヨーロッパ版の方です。それがアメリカレベルから出ているというのはちょっと不思議。もともとドイツレベルの金型なのか?でもスケールはアメリカ流に1/25なんですよ。





パーツ構成は典型的なアメプラ・スタンダード。ドイツレベルっぽい感じはあまりしません。ガッチリした肉厚なモールドで、エンジン再現あり、彫りの深いシャシー、一応フルディティールだけどパーツ少なめ。「ストリートマシーン」ということで、グリルレスのマスク/フード、バンパー/エアダム、ホイールなどはノンスタンダード。ノーマルのパーツは入っていません。

ヨーロッパ版エスコートをアメリカっぽくカスタムした感じで、いかにも80年代的なキワモノっぽい雰囲気。さすがタナヤンさん、シブいチョイスですよ、コレは。去年作ったゴルフGTIと並べるとイイかも。パケ写のボディカラーは黒だけど、赤く塗りたいなー。
…結局、ニューイヤーミーティングでの買い物はコレひとつだけでした。

続いては先週の買い物。当ブログでは珍しく空モノですが、実は私は旧めのレシプロ機も結構好きで、1/144と1/72のキットはひそかにちょこちょこ買ってたりします。
長年行きつけだった藤沢のシーサイドホビーが、いよいよ閉店ということで、オーナーさんにお別れを言いに行ったんですが、その時に買ったもの。エレールのスタンプSV4という複葉機のキットです。

スタンプというのはベルギーの飛行機メーカーだそうです。SV4は英国のタイガーモスに触発されて1930年代に開発された練習機ですが、フランスのアンリ・ファルマンの工場がライセンスを獲得し、フランス空軍に制式採用されました。
戦後はフランス国営の北部飛行機製造で1970年代までに900機以上が生産され、安くて良く飛ぶってことで曲技飛行機として大ヒット。現在でも多くの飛行クラブやアクロチームに愛用されている名機なんですね。…ってな記述が海外のアーカイブにありました。
画像検索するとさまざまなカラーリングの現役の機体の写真が、ごしゃまんとヒットします。

↓エレールらしい、なんとも味のある箱絵。美しい田園地帯の上空を行くスタンプ。別に農薬散布してるわけじゃありませんよ。尾翼のエレベーターが下がっているので、機体は降下中です。よく見ると眼下に滑走路と駐機場が見えて、観客席もあるので、展示飛行を終えて帰るところでしょう。



モールドはなかなか繊細で、機体表面には細かく布張りのモールドが入っていますし、ウィングのエッジは手が切れそうに尖っています。エレールの飛行機ってあんまり持ってないんですが、これは出来の良いキットのようです。バリも少ないし、あまり旧い金型ではなさそう。
1/50というスケールが中途半端なのが非常に残念ですが、単体で見ると普通の1/72くらいのサイズなので、模型としてはちょうど良い大きさではあります。ウェブカタログを見る限り、エレールはこの手の機体は他にひとつも出してないようで、単発の企画モノって感じでしょうか。







デカールは箱絵と同じ赤/金のストライプ。F-BCORというコードネームは、どうやら非常に有名な機体のようです。デカール自体の質はちょっと不安ですが、まあクルマと違ってどっぷりとクリアーコートするわけじゃないですから、大丈夫でしょう。
複葉機に付き物の張り線に使うための針金も入っていますが、太いしちょっと錆びてるし、これはちょっと使えないなぁ。

空モノの模型の世界では、圧倒的に軍用機が主流ですが、私が一番好きなのはこういう小型の民間機です。それもちょっと旧めのね。ただ、あんまりキットは出てないんですよね。いつもクルマばかり作っているこのブログですが、たまには飛行機作るのもイイかもね。今年中に1機くらいはお見せしましょうかね。まあ飛行機に関しては素人モデラーなので、ご笑覧、という感じになるかとは思いますが…。

以上、ちょっと変わった買い物2点でした。





最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エスコートカスタム? (松田 乱暴丑)
2011-02-03 20:27:38
こんばんは。初めて口を聞く相手でも平気で値切る、松田 乱暴丑です。セコイ男です(笑)

こんなキットあるんですね。エスコートのキットなんてタミヤのラリーカーくらいしか知りませんでした。
とても魅力的なキットです。ノーマル無視の構成も堪らない。いいなぁ~欲しくなっちゃった(笑)
外プラの専門店とかなら見つかりますかね?ちょっと探してみます。変に高かったらイヤですけど(笑)

自分もヒコーキは大好きですが、いわゆる東側の機体を多くストックしてます。でもエレールのキットは機体に関係なく、箱絵で買ったのがたくさん積んであります。
なんかすごくイイんですよね、エレールの箱って。癒される気がするのは自分だけかな?
返信する
私も小心者です(笑) (Blue-pu-)
2011-02-04 01:39:21
またまたお久しぶりになってしまいました。
ひえぇエスコート・ストリート!
実は私、コレ持ってるんですよ。
でもエンジンだけ組んでみて、その後どこ行ったか分らず中止してます。(汗)
80年代のヨーロッパの大衆車のキットって日本の大衆車と比べると貴重な存在じゃないでしょうか(シティとかBFファミリアとか)。

先生には年賀状「勝手に」送らせていただいたのでお分かりかもしれませんが、私も去年複葉機を作りました(あれは元は軍用機ですけど)。飛行機って時々ムショーに作りたくなる時ってありますよねー。
てなわけで、たまごひこーきが結構ストックされてたりします。
でも何で萌えーなチャンネェが箱に付いてるんでしょう?
どこにしまっとけってんだい(笑)
返信する
Unknown (kitazawa)
2011-02-04 11:54:22
>松田 乱暴丑さん
タミヤのエスコートはこれのひとつ後の世代になるんですね。前の世代はエッシー/ドイツレベルのがありますね。一番人気があるであろう初代はなぜか24キットが無いんですよ。
このキット、完全ノーマルのパッケージもあります。ヤフーオークションでもたまーに見かけますね。さほど人気のキットじゃないので、割と安く出ている事が多いですよ。

>Blue-pu-さん
同じのお持ちでしたか! ウーム世間は狭い(笑)
ヨーロッパの大衆車ってキット少ないですよね。身近すぎてわざわざプラモ作ろうっていう気にならないんでしょうね。

飛行機時々むしょうに作りたくなります。今年は欲望に忠実に行きたいなあ。
萌えーなチャンネェは私も好きですよ。男子の基本ですよね。
返信する

コメントを投稿