フジミのレクサスＩＳ

話題の新製品ゲット！　

ホビーショーでサンプルを見た時から、良さそうだなーと思っていた新金型キット。
先週末、モケトモの（む）御大がウチにいらした時、イチ早くゲットされたのを見せてもらったら、どーしても買うぞスイッチが入ってしまいました。
ところがそれから数日、忙しくて模型店に行くヒマがない。とうとう仮組してる夢まで見ちゃいました。４０過ぎて大バカですね。
で、ようやくヒマを見つけてシーサイドホビーに行き、買ってきました。

しかしっそれにしてもっ。このキット良いですよ、とっても。キットのパーツを見ただけでドキドキしちゃうの、久し振りです。

ボディのプロポーションはなかなか良さそうですが、前後バンパーとサイドシルが別体なので、パッと見はピンときません。
でも、ディティールを見ただけでタダモノじゃないのはすぐ判る。

インテリアのパーツは特に凄いです。シートのファブリックの布目までモールドされてるし、インパネの細かい彫刻もお見事。
それから、ウィンドウのクリアーパーツ。黒いシール部がくっきりと段差をつけてあり、さらにウェルドがＢピラー下に来るように、ゲート位置が巧妙に設定されています。
リアウィンドウの熱線の所にあるウェルドにはよく泣かされますが、このキットはゲートが２つとも片側なので、リアウィンドウには絶対にウェルドは来ないのね。
アタマ良いぞ。
要所要所にはメッキパーツ、テールライトは色プラ、ウィンドウのマスクシールも入っています。

ところで、あちこちの掲示板に「ホイールが小さい」と書かれているけど、キットのホイールを実測してみたところ、表側の直径が１９．２ミリありました。
ＩＳのホイールは１８インチですから、ミリ換算すると４５７．２ミリ。その１／２４は１９．０５ミリで、まさにドンピシャ。ぜんぜん小さくなんかありません。

実は、私もホビーショーのサンプルを見た時、ホイールが小さいような気がしました。でもそれって、ＣＭやカタログ写真が作り出す錯覚じゃないかと思うんですよね。

昔、工業試作業界にいた頃に聞いた話ですが、ＣＭやカタログの車は、純正と同一デザインの特製インチアップ・ホイールを履いている事がよくあるそうです。また、スペーサーをかましてタイヤを外に出し、フェンダーとツライチにしている場合もあります。
タイヤを大きく見せると、車って俄然カッコよく見えますからね。
また、カタログ写真は多くの場合、縦方向を縮め横方向を延ばして、長く低く見えるように修正してあります。

そんなわけで、余計にキットのタイヤ／ホイールが小さいような気がするんじゃないかな。
これまでのフジミのキットは、基本的に全てインチアップされてたんですが（だってインチアップ・シリーズだもん）、今回はそういうディフォルメが最小限なんですね。
シリーズの他のキットとの整合性という点では、全く問題無しとは言いませんが、このキット自体は正確に出来てるって事です。

まあとにかく、フジミが９０年代初めの頃の切れ味を取り戻したのは確かでしょう。
先日再版を買ったインフィニティＱ４５と比べてみましたが、ピラーの厚みを目立たせない窓周りの作りなど、基本的な設計コンセプトは似ている所が多い、と思いました。

ＳＥＭでもこのキットは非常に話題になっていて、買った人も多いみたい。１２月のホビーフォーラムには、色違いで何台も並びそうな気がします。
私は何色に塗ろうかなあ。