サマール日記(ブログ版)

チョイさんのフィリピン・サマール島での滞在記録

今日、マニラへ。明日(5日)に帰国

2006年12月04日 | Weblog

(ロラズハウスが来年4月に移転予定の建物   撮影は12月5日)

 いよいよ今日、マニラに戻って、明日(5日)の夜に帰国します。
 マニラでは、JICAの事務所に行って事業終了の挨拶をしたり、リラフィリピーナの人たちに、ロラズハウスが移転を予定している建物を案内してもらう予定です。
  帰国後、東京のSさんや京都グループらと相談して、改修のための募金活動を始めたいと思っています。2Fを増築して、そこをロラたちの資料館のようなところにできればいいのですが。

 次回、サマールに戻ってくるのは来年1月中旬の予定。24日がソルソゴン、そして27日がマトバトとフィエスタが続くので、それまでに来たいと考えています。
 一度、サマールを訪ねてみたいという方はご連絡ください。コラッチャの踊りを堪能できますよ。


カプランガサン島のフィエスタ

2006年12月03日 | Weblog

(サンタマルガリータ・ランバオの村から船で30分、フィエスタで賑わう島に着く)

 今回のサマール滞在もいよいよ今日が最終日。サンタマルガリータの沖合いにあるカプランガサン島のフィエスタだというのでみんなででかけました。
 この島へは3年前にもソルソゴンのナナイ村長と一緒に来たことがあります。サマールで被害を受けられた戦時性暴力被害者・ルシアさんの出身地。
(この島とルシアさんのことについては、「チョイさんのサマール便り」(2005年8月14日号)http://kyoto-samar.hp.infoseek.co.jp/newpage118.htmにも書いていますのでごらんください。)

 ソルソゴンの次のバランガイ・ランバオから小舟に乗り込み、マングローブの林の中を下っていきます。30分ほどでカプランガサン島につきました。人口700人ほどの小さな島ですが、今日は年に一度のフィエスタで、大勢の人であふれています。
 オポックの友人や親戚たちの家を訪ねてフィエスタのご馳走になりました。3年ぶりの村長も、私のことをよく覚えていてくれてビールの大歓迎を受けました。
  驚いたのは、そのうちの1軒で、日本人との間にできた赤ん坊を抱いた女性にあったことです。
 彼女は2回、関東の地方都市の店で働き、ある男性と親しくなって子どもができたそうですが、今はもう彼とも連絡はないとのことでした。彼女はユカちゃんという日本名をつけた赤ん坊を抱きながら、「また日本に行って働きたいけど、ビザが厳しくなって行けない」とのことでした。

 大戦当時に性暴力を受けたルシアさん、そして今も日本人の子どもを抱く女性。フィリピンでも最も開発が遅れているといわれるサマールの、さらに辺鄙なこんな小さな島でも、「日本」との関係が強いことに改めて驚きました。


お母さんたちと誕生日のパーティ

2006年12月02日 | Weblog

(ソルソゴンの事業地で、周辺のお母さんたちが私の誕生日を祝ってくれた。)

 今日は私の○○歳の誕生日。朝早くから携帯電話に「おめでとう」というメールが次々と入ってきます。

 昼前にソルソゴンの事業地で、管理組合のお母さんや子どもたちが大勢集まってくれ、皆で誕生日のパーティ。スパゲティとお菓子だけの簡素なものでしたが、お母さんたちが歌ってくれる「ハッピィバースディ」の歌には、さすがに感無量なものがありました。
 なんとそこにいいタイミングでアイスクリーム売りまで登場
。(これはきっと誰かの「陰謀」かもしれませんが) 「エエイ」と思い切って、子どもたち全員にアイスクリームをプレゼント。50人ほどもいたでしょうか。はっと気がつくと大人たちもアイスクリームの列に並んでいます。「おーい。子どもだけだ!」と叫びましたが、みんな笑って相手にしてくれません。もう仕方がないですね。

 午後はカライマンの事業の提携NGOであるCGSFというグループの集まりへ。ここでも、ミーティングが終わると私の誕生祝をしてくれました。なんと、大きなケーキまで用意してくれています。
 スピーチを求められたので、今までの事業への協力のお礼と、施設を引き渡したのだから、今後、適切に運営してくださいということをお願いしました。

 そして夜はマトバトのビリアスさんの家へ。ビリアスさんの娘のニンニンは、誕生日が私と1日違いなので、合同の誕生祝のパーティです。
 アランやリサ、そしてベイビーたち、また、レイやクリスも子どもたちを連れてきたので、賑やかなパーティになりました。
 私がビリアスさんの家にお世話になってもう12年。子どもたちを含めて、もう親戚のような付き合いとなっています。ビリアスさんも、歳をとられて今年は体調がよくないのが心配ですが、いつまでも元気でいてほしい方です。

 結局、この日は3回も誕生祝のパーティをしてもらいました。素晴らしい誕生日でした。


台風一過、くつろぐ村の人たち

2006年12月01日 | Weblog

(リスリスさんのサリサリストア。ビールを飲んでいるといろんな人が集まってくる。)

 台風も通り過ぎて今日は雲一つありません。透き通ったかんかんの日差しが照りつけています。2日間、雨が続いていたので、道路には、お米やコプラがあちこちに干され、どの家も洗濯物でいっぱいです。
 台風はカルバヨグではたいしたことがなかったのですが、テレビを見ると、台風が通りすぎたビコール(ルソン南部)では、大雨による泥流のために数百名の人が亡くなっています。やはり強烈な台風だったようです。
 
 朝から京都サマール友好協会がもう12年も運営しているデイケアーセンターを見に行ってきました。9月に、トイレや水道の工事などを頼んでいたので、その確認です。今年はクリスマスパーティに出席できないのが残念です。
 午後は、事業の引継ぎの書類に署名をもらうために、カライマンの事業地へ。管理組合の代表ら2人に書類にサインをもらってこれで引継ぎに関する仕事は全て終了。
 
 その後、ソルソゴンにまわりました。リスリスさんが新しく始めたサリサリストアは今までビールを置いていなかったのですが、私がいつも他所の店で買ってきてここで飲むので、とうとうビールを置くようにしたそうです。そういわれると、まだ昼間なのですが、注文しないわけにはいきません。
 道路に座りこんでビールを飲んでいると、村の人たちが次々と前を通り、そのたびに「やあやあ」と挨拶。何人かはそのまま座り込んで話がはずみます。今日は休日だし、台風もたいした被害もなく過ぎて、みんなゆったりとした雰囲気でおしゃべりを楽しんでいます。

 いろんな人から「誕生日おめでとう!」と声をかけられました。そう、私は明日、誕生日なのです。「何故、知ってるの?」と驚きますが、みんな「ところでパーティはどこでするの?」と聞いてきます。それがお目当てなのです。
  何も決めていなかったのですが、結局、リスリスさんに頼んで、明日、昼にソルソゴンの事業地で簡単な昼食会をもつことにしました。フィリピンでは、誕生日を迎えた人がパーティを主催して皆に来てもらわなければなりません。
 そして、夜はマトバトのビリアスさんの家で、ニンニンさんと一緒に誕生日のパーティ。彼女の誕生日は私と一日違いです。
そこにカルバヨグの何人かの友人を招く予定です。
 仕事も終わって帰国日も近づきましたが、明日は、大忙しの一日になりそうです。