サマール日記(ブログ版)

チョイさんのフィリピン・サマール島での滞在記録

日曜日は魚釣り。 城山三郎の詩

2007年09月02日 | Weblog

 (魚はあまり釣れなかったが、陽気なレイやバルたちとの楽しい一日)

 今日は、サマールに来て、初めての日曜日。この間、よく働いてきたからと、勝手な理由をつけて、早朝からカライマンの海に舟を出し、魚釣りに行きました。
 包丁や、醤油、わさびまで持って行ったのに、釣れるのは小魚ばかり。結局、刺身にするような魚は釣れませんでしたが、久しぶりにゆっくりできました。

 これではみっともないので、浜に戻る途中、辺りに出ている漁師たちの舟をまわって、魚を買おうとしたのですが、プロの漁師たちも、それほどの釣果はなく、買えませんでした。私たちは遊びだからいいのですが、彼らは生活がかかっているのですから、これでは大変です。

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 ところで、私が魚釣りで遊びほうけて宿舎に戻ってきてパソコンを開くと、連れ合いの登久子のブログにすごい詩がのっていました。
 映画「TOKKO」については、先日もこのブログで紹介しましたから、この詩も紹介しておきます。
 詳しくは、下記のブログをごらんください。
  http://blog.goo.ne.jp/tokuko_2007

 

  一昨日、8月31日のブログで紹介した映画「TOKKO 特攻」の余韻いまださめやらず、やはり、少年兵として軍隊でエライ目にあった城山三郎さんの詩を以下に掲げます。
 左でも右でも、旗を振って大声で人を連れて行こうとするものには気をつけたほうがいい。アブナイ、アブナイ。

 大切なのは、一人ひとりの命と生活。城山さんの詩を心に刻もうと思います。





       旗      城山三郎   (詩集「支店長の曲り角」より)

     旗振るな
     旗振らすな
     旗伏せよ
     旗たため

     社旗も 校旗も
     国々の旗も     
     国策なる旗も
     運動という名の旗も

     ひとみなひとり
     ひとりには     
     ひとつの命

     走る雲     
     冴える月
     こぼれる星
     奏でる虫     
     みなひとり
     ひとつの輝き

     花の白さ
     杉の青さ
     肚の黒さ     
     愛の軽さ
     みなひとり
     ひとつの光

     狂い
     狂え
     狂わん
     狂わず
     みなひとり
     ひとつの世界
     さまざまに
     果てなき世界

     山ねぼけ
     湖しらけ
     森かげり
     人は老いゆ

     生きるには
     旗要らず
     旗振るな
     旗振らすな
     旗伏せよ
     旗たため

     限りある命のために


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそうだね (すいーと)
2007-09-02 23:23:42
 カライマンの海での魚釣り、楽しそうだね。
考えてみればサマールは島だから、どこからでも舟を出せるんだ!! いいね~!

(業務連絡)
電話によれば、G1は、いよいよ昨日からA社勤務を始めたそうですよ。明日からは研修のために東京に向かうとのことで、西宮市のHS支局に集合してから東京本社に行くんだって。
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