バナウェから高原の道をジプニーで3時間。マウンティンプロビンスの中心地、ボントクの町(標高900m)に着いた。
明日は、大崎正治さんの「フィリピン国ボントク村---村は『くに』である」の舞台、マリコン村を訪ねようと思ってジプニー乗り場などを確認していたが、宿で、フランシスというガイドに誘われ、彼の出身地・カリンガへ1泊で行くことにする。『地球の歩き方』には紹介されていないところなのが気にいった。
15日、ドイツ人、オランダ人のカップルと一緒に、ボントクから、ジプニーの屋根にあがり、チコ川の大渓谷を下ってカリンガ州に向かう。この深い谷には、マルコス時代にダム計画が立てられ、人々は武器を持って政府軍と闘ったという。ダム計画は撤回され、今も、その記念碑が残っていた。
ボントクから3時間、カリンガ州のティングラヤンの町に着いた。道路には一面にコーヒーが干されている長閑な町だ。
宿に荷物を置いて、周辺の棚田の村を訪ねた。