カリンガのティングラヤンの町では、ガイドに雇った男の家で夕食をご馳走になった。
写真は彼のご両親。2人は、今、77歳。彼のお母さんも、見事な刺青をしていた。
2人に戦争当時の話を聞かせてもらった。
当時、日本軍が来るというので、村人たちは皆、山に逃げたという。日本軍は、谷の入口にテントをはってしばらくこの町に滞在していたらしい。村人には犠牲者はいなかったそうだが、豚などの家畜を全てとられてしまったという。
今もお婆さんたちの多くは、刺青が残っている。結婚前に入れるという。
男たちの刺青は、首狩をした勇者を称えるものという。
この付近では、昔から村落間戦争がよくあり、首狩が行われていたらしい。(ボントクの博物館には、当時の首狩の写真が展示されている。)
写真の男性はアヤットさん(88歳)。戦争当時、ゲリラとして日本軍と戦ったと胸をはった。