サマール日記(ブログ版)

チョイさんのフィリピン・サマール島での滞在記録

ライニングセンターが完成した! 盛大な完成式典

2011年09月16日 | Weblog

               (完成式典を終えて。Yさんを中心に、いっぱいの笑顔があふれる)

 9月7日、カルバヨグのイーパオというバランガイ(村)で、子どもたちのためのラーニングセンター(LC)の完成式典が行われた。ここでは、京都サマール友好協会が、1995年からLCを運営してきたが、建物が老朽化し、どうすればいいのか、途方に暮れていたところだった。

 そんなとき、JAPSAMのOB、HさんからYさんを紹介してもらった。今年1月、YさんとHさんはサマールに来られ、このLCの現状を見て、新築のための費用を全額寄付していただけることになったのだ。

 (すっかり老朽化していた以前のラーニングセンター(本年1月撮影)) 

 完成式典に先立って、神父さんに来てもらってBlessingが行われた。

                (Yさんによるテープカット)

 

 式典には、ちょうどこの日にやってきたJAPSAMの学生ら。福岡のYさん、Hさん。京都のMさん、Hさん、そしてレイテのタクロバンから来られたOさんらも参加され、盛大に行われた。

 (9月12日からは、シワックの授業が始まった。SEの授業は19日からの予定)

 建物は延床面積160㎡の2階建て。1F、2Fにそれぞれ2つずつの部屋がある。1Fの一室は、以前から続いているシワックのLC。それ以外は、ベイビーたちの就学前教育施設(SE)が使用する。

 また、2Fの1室は、地元の住民組織らが、セミナーやミーティングを開いたりすることもできる。周囲は、ニッパヤシの家ばかりなので、災害時の避難施設にもなるだろう。

 このLCは、Yさんの希望で、「テッカ ラーニングセンター」と名付けれた。Yさんと、亡くなられたYさんのおつれあいの名前をあわせたものだという。 

 Yさん、本当にありがとうございました。


レイテ島の戦跡を巡る③ オルモクのコンクリートハウス

2011年09月16日 | サマールと戦争

         (オルモク、当時の激戦の跡を生々しく残すコンクリートハウス)

 サン・イシドロから大急ぎでオルモクに向かった。コプラ(ココヤシからの油)の会社の構内に、銃撃を受けてぼろぼろになった3階建てのコンクリート造りの建物が、当時の姿のまま残っている。この建物を訪ねることが、今回のレイテ巡りの最大の目的だった。

 ここに立てこもったのは、名古屋・岐阜からの部隊を中心とする第26師団独立歩兵第12連隊の立石大隊。1944年12月10日から14日にかけて英軍との間で熾烈な戦闘が続き、建物はほとんど破壊された。

 民間の土地に建っているうえ、破損が進んでいるので、この建物もいつまで残されるかは分らない。しかし、大戦当時の状況をそのまま残す貴重な戦跡だから、なんとかいつまでも保存されるよう願っている。

 

 オルモク市の警察本部には、日本軍の対空機関砲が保存されている。