SIDEWALK TALK

はい!よろこんで

Letter僕が所属してる青年会議所(JC)のOB組織
中津JCシニアクラブには奇妙な伝統があって、
卒業しているのにもかかわらず、
毎月、例会(という名の飲み会)を開催している。
来年、大恩ある先輩が会長職に就かれることになり、
その指名(絶対命令)で例会担当副会長を拝命することになった。


旅は道連れ、世は情け。
護送船団方式。
生け贄はひとりでも多い方が心強いと思い、
4人のメンバーに幹事をお願いした。
その幹事のひとりに、後輩のU君がいる。


実はU君とは、これまでそれほど親しくなかった。
たまたま(といっては失礼だけど)ここ2~3ヶ月の間に彼に会うことが数回あり、
僕の頭のどこかにトム・ハンクス似のU君の残像があったんだと思う。


先日、U君に幹事の依頼の電話をした。
すると「ただ今、お繋ぎできません」とのメッセージ。
10年以上も電話してないから番号が変わってるのか?
それとも、居丈高な先輩の僕が拒否られてるのか?
と思っていると、彼からコールバックがあった。


「滅多に連絡してこないヤツからの電話は、ろくな用事じゃないよな」
と僕が彼にいい、依頼内容を告げると、U君は即座に
「はい!よろこんで」
とにこやかに応えてくれた。


「はい!よろこんで」
忘れかけていたフレーズ。
正直、この僕も副会長職を拝命するにあたって、
どこか後ろ向きな気持ちがあった。
U君も、本音はめんどくさいにちがいない。
けれど、彼のJCらしい返事をきいて、
僕の心にポジティヴの種が少しだけ芽吹いた。

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