世の中のしがらみで、 某団体の専務理事を務めている。 美人で気が利く事務局員さんがいて、 その彼女からあるリクエストがあった。 「制服がほしい」とのこと。 女の子だから毎日のコーディネートに気を使うし、 講習会の設営作業の際などに 私服が汚れることもあったらしい。 ちょうど役員会議の日だったので、 会議にかけ、了承してもらった。 自分自身を老害セクハラ昭和ジジイだと思ったのは、 冗談半分ながら「セーラー服がいいな」と呟いたこと。 そのとき、当然、彼女は冷ややかな眼で僕を一瞥した。