しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第32回 ホアキン・コルテス「パシオン・ヒターナ」

2005-12-11 13:45:21 | バイレ
つーわけで日本におりますしかぜです。
いやもっと寒いかと思ったら案外あったかですね。。。
セビージャの朝夕の冷え込みとそーかわらんぞ。

ホアキン・コルテスみました?
新作、ソレダー。孤独というその名の通り、ひとりきりの舞台。
でもミュージシャンはたっぷり。
音楽も面白かったですね、とくにアラブ風のがよろしゅうござんした。
今回は歌い手のアントニオ・カルボネル君が中心となってつくったそうですが、よかったっす。
でもやっぱフルートのフアン・パリージャがやっていた前の音楽のしっぽもひきずってるし
ヘレスの歌い手フアニャレスのいかにもヘレスののりや
セビージャの歌い手フアン・ホセ・アマドール(同名の歌い手の長男)のセビージャののりも
楽しかったっす。

で、このアルバム「パシオン・ヒターナ」。
これはホアキンがどどーっとスターダムにのしあがっていった、
あの最初の作品のサントラ(というのか?)でありまして、
中も最初の公演のパンフと同じデザインでする。
当時からずーっとホアキンとやってるのってギターのモントジータとフルートのフアン、
そしてパーカッションのモリートくらい?
バックミュージシャンもいろいろ変わってきたけれど、なんつーか、音楽の傾向は一貫してる。

ヒターノ フラメンコ モデルノ マドリ
つー要素が絡み合ってる感じ。
フラメンコ・ヒターノとしてはスタイリッシュなんだけどでも
一般のスタイリッシュなのよりは土臭い
リズムがばーんと全面にでてきてる
つーかんじでしょーか。

ホアキン君、来年はロンドンに移住し、ニューヨークにもオフィスを開くそーな
フラメンコにエンターテイメントとしてのショー性を、プラスαを与えた彼
今度はアメリカ征服してもらいたいもんだ。