気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

「無常」ということ ・・・ 4.諸行無常

2010-10-15 06:04:48 | Weblog
ご存知のように

仏教は 「無常観」をもって あらゆる現実実在の根本とします。


諸行無常は 是れ滅びざる理法である

  ・・・ というのが 釈尊の基本となる哲理です。



どのような堅牢な建物も 鉄も 銅も 一切は 移ろい変る。


人間生あれば

青春 ・ 朱夏 ・ 白秋 ・ 黒冬と経て 老い 死ぬ。


これは 不変の道理です。


人びとは 老人や死者を見 時の流れに身をまかせている。

にもかかわらず それを認めたがらない。



人間は 矛盾しています。


わが子よ大きく育て と祈ることは

  わが子が成人して 親と別れていくことです。

だが その矛盾に気づかない。


無花果の花をくれ と叫び もだえ 淋しい 孤独だと泣く。

花のありえないところに 花を求める。


憎しみの心を抱いて 平和を求める。


常ならざる世に住みながら
 
常なるもの ゆるがざるものを得ようと 無益な努力をつづける。


いやしい心をもちながら 心うるわしいとみられたいとも願う。


・・・ これみな 無理なことなのです。

永遠の幸せとか 移ろい変ることなき人生とか

  そういったものは ・・・ しょせん 壁に書いた餅なのです。



だからこそ 文学や詩は

  そのはかない 現実性の夢をうたいつづり

  ・・・ 願望の火を燃やしつづけているのではないでしょうか。





* 2010.10.10 上海 結婚式当日
    ・・・ 花火が上がり 爆竹がはじけ 
          いよいよ新郎新婦の乗った車両が ・・・





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。