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冬のこころ

2011-02-05 05:14:02 | Weblog
    冬のこころ

                       松江 賢修

もろ葉みな おちつくしたり 大銀杏 冬空にして ただ寂然



春 新芽が出て

夏にはうっそうと生い茂り

秋は黄色に色づいて やがて散りはじめ

冬になると丸坊主になってしまった ・・・ 大銀杏(おおいちょう)。



樹にも骨格ありとすれば
 
  彼は骨格のみとなった ・・・ といえるかもしれない。


骨格となった銀杏は魅力がないであろう。

それは 人の眼を引くこともなく 黙々とそびえているが ・・・

四季それぞれの装いをして

  人目を楽しませたその元は この骨格にこそあるのではないだろうか。



人の心にも もし骨格ありとすれば ・・・ それは どんな姿であろうか。


血の気が多すぎるがために 迷い多く 悩み多き日々送迎して
 
  愚痴をこぼしつづけている我々の精神の骨格とは さて ・・・ 。





* 2010.11  東ブータンで





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