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よく聞きなさい ・・・ 小学校で ① 

2010-03-15 13:01:25 | Weblog
 あるとき 母校である小学校で子供たちにお話をする機会がありました。

そして まず ・・・
 「ひとが話しているときは隣の人としゃべったり、話の途中で勝手な意見や感想を口に出したり質問を発したりしないで、しまいまでよく聞かなければいけない。この人は何を言おうとしているのかな、と思って聞かなければいけない。折角ひとが一生懸命に話しているのに本気で聞こうとしないのは第一無礼というものだ。誰にでも ・・・ ことに先生や親や先輩に対して無礼を働くことはケシカランことなのだ。これから私が話すことは大事なことだからよく聞きなさい」

 これだけのことを私が言う間にも子どもたちは勝手にささやき合ったり、話の途中で、全く関係のないことを言い出したり、おとなしくしている子のうち二、三名を除いた他の大部分のものはボーッと私の声に耳(コマク)を反応させているだけで、心まで何も届いていない様子です。

 予想以上の有様に驚いて、隣の子とおしゃべりをしている男の子に「私はいま何を話した?」と聞いてみました。するとその子はキョトンとして答えました。
「ひとの話よく聞かなければいけないって言いました」

 私は「ウム、なるほど」と言ったきりことばが詰まってしまいました。
それと同時に私に一つの考えが閃きました。
 「ハハァ、学校で求められる(点数になる)知識とはこういう種類のものだナ」と。

 ことばを憶えて、それをそのまま吐き出せば点になる。言葉が身になってもならなくても問題ではないらしい。

 そこで私は言いました。
 「この話はみんなに理解しなさい、と言ってのではなく、実行しなさい、と言っているのですよ、ひとごとの話をしているのではなくきみたち自身の話をしているのですよ」

 ここまで言ってもまだ、ひとごととして聞いている子が数人いましたが、大部分のものはそれでも目に光を点じてこちらを見つめるようになりました。

 「ヤレヤレ」と思いながら、学校の先生たちはどうやってこの子たちを教育しているのだろう、とすさまじい気さえしました。
いったいどんな技術を用いてこの子らをを操縦しているのか、ソラ恐ろしい思いがしたのです。
あるいは10%か20%の子に通じるだけで満足して、あとの8,90%のものは、どうぞご勝手に、ということにして教育を進めて行っているのでしょうか

 どちらにしても大変なことだと思わないではいられませんでした。

 そこに集まったその子らが特別な習性を身につけた特殊な子供たちばかりだったとはいえません。むしろ平均より質のよい子が多かったと思います。だから、その子たちを大体平均的な小学生と考えてもよいのでしょう。

 ・・・ その後(先生たちの教育研究会で講師をつとめた際)多くの先生方聞いてみましたが、どこの学校でも大体同じような実状らしいということわかりました。
 全く呆れたことです。
                     (②につづく)
















 







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