
GWにも匹敵するシルバーウィークの連休、暇を持て余している娘が「バイクでどこかに連れてって!」とウルサクいうので、タンデムで出かけることにした。
だいたい、私は渋滞が100%予想されるシルバーウィークに出かけるなんて、狂気の沙汰だと思っている。しかし、日頃わがままな生活を送り、家族を顧みない私には、家族のリクエストというのは無碍に断るわけにはいかないものがある。
で、「行きたいところがあるの?海?山?」と聞いてみると、「海鮮と温泉!」という答えが返ってきた。
以前、娘とタンデムで麦草峠に出かけたことがあったが、往復500kmとなると、タンデムではかなりキツイということがわかったので、200km圏内で温泉というキーワードでツーリングに最適な場所を考えてみた。
まず思いついたのは、草津だが、山では海鮮はないし遠いし、ということで却下。次は箱根。噴火が心配されているのは大涌谷だし、伊豆半島に行けば海鮮はどこでもある。距離的にも妥当だし、よし、箱根に行ってみようと決めた。
娘に、「6時に起きていなければツーリングはやめる」と前の晩にきつく言い渡しておいたら、6時にちゃんと起きてきた。天気はまあまあである。いつものように千鳥町に向かったが、レインボーブリッジからC1といういつもの東名へのルートはタンデムでは使えないので、C2を使うことにした。
私にとっても、C2経由の東名は初めてである。昨年の夏、新宿から四つ木へはC2を通ったことがあるが、40℃を超える気温と排気ガスで気を失うかと思った。
あの思い出があるので、なるべくなら通りたくないと思ったが、R16号から横浜町田ICというのも渋滞が予想され、時間的にC2の方がマシだと思えた。
最初のうちは、気温も低く通行車両も少なかったので、気にならなかったが、10分以上走った頃には、トンネルの深部へ向かっていることと、車が増えてきたのでやはり30℃を超える温度となり息苦しくなってきた。後席の娘も「ねぇ、まだトンネル抜けないの?」とSOSを発してきた。
15分を過ぎた頃、ようやくループにさしかかり「ああ、地上に出られる!」とほっとした。朝の地上の空気が美味しく感じられた。
海老名SAまで順調に進み、朝食を食べたが、駐車場も8割くらいで、満車を予想していたので意外だった。海老名SA
意外にすいている
30分ほど朝食を取っている間に、どんどん車が増えたようで、合流渋滞が起こっていた。足柄SAで給油してから御殿場ICで下り、長尾峠への細い道を登って箱根スカイラインに入った。芦ノ湖
大涌谷
芦ノ湖スカイラインに入って、芦ノ湖越しに大涌谷を眺めると、もくもくと噴煙が上がり、噴火レベルは3から2に引き下げられていたが、いつ噴火してもおかしくない様子だった。
箱根峠から伊豆スカイラインに入ると、すれ違うバイクの数もかなり多くなり、なかにはピースサインを送ってくるバイクもいたりして娘もツーリングの楽しさを満喫していた。
伊豆スカイラインの入口には、臨時発券所が開設され、時間のかかる二輪車が通行を妨げないようにしていた。
1台私の気をひいたのは大きなサイドカーを付けたバイクだった。駐車場で一緒になったので、観察していると、サイドカーからは美人ではなく、なんとペットの犬が出てきた。
車種を聞いてみるとホンダのゴールドウィングだった。FZXは30周年なのに対し、あちらは40周年であり、最近ゴールドウィングは40周年記念車を出したと聞いていたので、そのことを話すと、興味はあるのだが、サイズが変わってしまい、そのままサイドカーを移植できないので、諦めているということだった。熱海の街
パラグライダー
このまま修善寺に下り温泉に入ろうと決めていたので、亀石ICで下りた。まだ昼前だったが、修善寺に向かう道はすでに渋滞が始まっており、修善寺温泉は人でいっぱいだった。
観光案内で日帰り温泉を尋ねると、連休中はどこもやっていないとのことで、筥湯(はこゆ)という公衆浴場はあるが小さいので、この先の「湯の国会館」という公営浴場を勧められた。鮎釣り
湯の国会館は、達磨山の帰りに利用したことがあったので知っていたが、せっかくだから修善寺温泉に入ろうと思ったのに、無駄足だった。連休中は宿泊客が多いため、日帰り湯はやらないとのこと。
このままでは、渋滞が始まる前に帰ろうという目論見が外れるので、まっすぐ沼津ICに向かおうかとも思ったが、12時なので、沼津周辺の食堂は大混雑だろうと思い、温泉に浸かって時間をずらすことにした。湯の国会館
湯の国会館は、広々とした大浴場と露天風呂があり、源泉かけ流しで美肌の湯ということで肌が滑らかになるいい泉質をしている。外には休憩室もあり横になることもできる。入浴料は860円と多少高めだが、気持ちのいい温泉である。
1時間ほど温泉でくつろぎ、修善寺道路と伊豆中央道を通って沼津に向かった。どちらも渋滞していたが、多少強引に路肩を走り抜けた。
沼津港へ着いたのは午後3時に近かったが、想像以上の人混みで、昼時はとっくに過ぎているのに、どの店も長蛇の列だった。
沼津で食事することは諦め、IC周辺で食事をしようと向かった。娘が寿司を食べたいというので、寿司屋を探したが、ラーメン屋やレストランはあるのに寿司屋は見当たらない。もうあと数百mでICというところに割烹の看板を見つけた。
高そうだな、と一瞬思ったが、娘が楽しみにしているので、まあ沼津港で食べても安くはないなと思い直し、入ることにした。
「ひろちゃん」という割烹だったが、メニューを見ると高いことは高いが、中身は良さそうなので、私は鯵と鰹のたたきを注文し、娘はなんとか御膳というちらし寿司や生しらすに桜海老のかき揚げ付きという盛り沢山なのを選んだ。なんとか御膳?
注文すると、板前が網を持って水槽のところに行き、鯵をすくっていった。「あれをこれからさばくのか」と思って待っていると、鯵が体をくねらせている活き造りが出てきた。
ICのそばにこんな店があるとは思わなかったので、沼津港で1時間も待たなくて正解だったと思った。
それから家まではご想像の通りで、御殿場ICから横浜町田ICまで車が途切れることはなかった。娘もさすがに尻が痛いと言い出し、立ち上がったり姿勢を変えたりしていたが、休もうとは言わなかったので、すり抜けを繰り返して家路に着いた。
海老名ICから千鳥町ICまで、1時間30分を要したが、普段でも1時間かかるところなので、まああの20kmを超える渋滞にしては早いと思った。途中3件の事故渋滞に遭遇したが、どれもバイクの絡む事故だったので、気を引き締めた。
本日の走行距離 420km。平均燃費 19.2~22.0km。
修善寺はひなびた温泉だと思っていましたが、
なかなかの観光地ですね。
高知県には火山帯がないので温泉は無いので
温泉には憧れます。
ただ、おかげで噴火等の心配が無いので、一
長一短でしょうか。
残念ながら私は親子でツーリングをしたこと
は有りませんが、何時かはやってみたいと思
っています。
いつも拝見していただき、ありがとうございます。
修善寺温泉は、とても鄙びた温泉で、しかも東京から近いので人気があります。電車で行けるのも、人気のポイントです。
四国に火山がないというのは、知りませんでした。道後温泉とか、温泉はありますよね。
親子で出掛けるのもいいものですよ。
確かに四国には道後温泉、祖谷温泉等があります。
どれも温泉法に定められた湧出温度、含有物を含んで
いますので温泉です。
私の温泉のイメージは別府温泉、草津温泉、登別温泉
等、もうもうと立ち上る湯煙、硫黄の匂い、これを温
泉と思ています。
四国は、どれも該当しません。
また、十勝岳温泉、白金温泉、旭岳温泉を訪ねたいと
思っています。
温泉というと、やはり硫黄の匂いは不可欠ですね。単純泉という表示のある温泉は、イマイチありがたみが薄いです(笑)。
十勝岳周辺は良い温泉が多いですね。特に白金温泉や吹上温泉は雪を見ながら入るのが最高です。
戻ってきました。
10月、11月は落ち葉さえ気をつければ
最高のシーズンなのでお気をつけてお楽
しみください。
いつも娘さんと一緒でうらやましい限り
です。
沼津グルメ街道でご飯を食べることが
ないので、ひろちゃんというお店は初めて知りました。
清水港にも魚市場があるのですが、人気
のお店は地元の人でも並んでいるのです
ぐにわかります。逆に12時や18時のピーク時にお客がいないお店は要注意です。
おでん横丁もお客がいないところはやばいです。料理を注文したら…やっぱり
そうか。それでいないんだなあと後悔
します。
静岡の人はあまり丸天にはいかないです
よ。胸焼けするみたいです。
休日はどのようにお過ごしですか?
電車の旅も楽しいと思いますが、時間がこちらの都合通りにいかないので、私のようなワガママな人間には向いていないと思います。
今年は雨が多く、なかなか休みの日と晴れの日のタイミングが合わないので出掛けられません。
美味しいお店に行っても、行列に並ぶのは嫌いなので、諦める事が多いです。まずいお店はもっと嫌いですがね(笑)。