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FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

本州最北端の地へ ~2日目

2023年01月16日 | 東北地方の旅

車内で朝食を食べ、8時に道の駅よこはまを出発した。R279号(むつはまなすライン)を北上したが陸奥湾に沿って続く道は、両側に雪が残ってはいるものの、まるで4月ごろの様子だ。もっと深い雪を想像してきたのに今年は暖冬なのだろうか。

片側だけ2車線の変則的な道には中央線を示す矢印が表示されていた。

むつ市の市街地を抜けると雪は1mくらい積もっているが、道路は除雪されていた。これから目指すのは、かわうち湖だが途中の「道の駅かわうち湖」は冬期間閉鎖とあるので、道路がどんな状況か全く想像もつかない。

だが、幸いなことにこの暖かさのせいか道路の雪はほとんど解けていたので通行には支障がなかった。日陰はところどころ路面にも10㎝くらいの雪が残っており、かわうち湖は全面氷結していた。

道の駅かわうち湖は完全に雪に埋もれていて、トイレ等も使えない。海岸にある佐井村への下り道は、九十九折れでもし雪が積もっていたら危なかった。

山の斜面には全く雪がなかった。仏ヶ浦駐車場には10時に着いた。仏ヶ浦には、ここから高さ100mほどの急な山道を木道で降りていかねばならない。

海岸に降りると、変わった形をした岩が林立している。一つ一つの岩には名前が付けられているようだ。しかし、あまりにも巨大なのでそばで見ると全体像が分からず、夏場に船の上から見るのがいいようだ。

船着き場

日本最後の秘境、とか神々しい絶景とかエメラルドグリーンが美しいとかいう言葉に魅せられて行ってみたが、冬場だったからか案内板も何も見当たらず拍子抜けがした。

仏ヶ浦を後にして、さらに山間部の険しい道を走っていくと海岸線に降りた。福浦漁港だ。海峡ラインと呼ばれる道は、大間崎まで小さな漁港がポツンポツンと点在する道で、すれ違うのは宅配便のトラックと郵便配達の軽トラのみである。

水平線の向こうに対岸が見えたと思ったら、大間の町に着いた。フェリー乗り場という案内に従って行ってみると津軽海峡フェリーが停泊していた。

青函フェリー等と比べると小さな船体だが、この船に乗れば1時間30分で函館港に着く。久里浜ー金谷間の東京湾フェリーと同じくらいの大きさかと思ったが、東京湾フェリーは3580tで79m。津軽海峡フェリーは1912tで91mと総トン数では東京湾フェリーの方が大きかった。

1時間30分というのは魅力だが、15000円という乗用車の航送運賃は、八戸ー苫小牧(8時間)の27000円(6m未満)や東京湾フェリー(40分)4400円と比べると割高という気がする。

フェリーターミナルから2㎞ほど行ったところに本州最北端の大間崎はあった。

隣には、何度も目にしたことのあるマグロ一本釣りのモニュメントの他に、石川啄木の歌碑や豊国丸戦死者慰霊碑もたっていた。

最北端の碑は雪に埋もれた姿を期待していたのに、これでは何月に来たのかわからない。せっかく大間まで来たのでマグロでも食べていきたいと思ったが、平日のためか開いている店が少ない。

一軒の食堂を見つけて入り、マグロの刺身3種盛りを注文した。ちょっと高かったが、さすが大間のマグロと満足した。

さて、本州最北端の地を踏破し、大間のマグロも食べることができたので、今回の旅の目的は果たすことができた。

1月でなかったら、せっかく下北半島まで来たのだから、恐山や尻屋崎も回って帰りたかったが、こちらは道路が冬期間閉鎖で行くことができない。

時刻を見るとまだ13時である。大間崎から八戸まで3時間、さらに三陸道で大船渡まで3時間。休憩時間を考えても20時には帰宅できる。車中泊であと1泊と思っても、適当な場所がなく、昨日泊まった「よこはま」ぐらいしか思いつかない。

温泉はいくつかあるが、温泉の駐車場には屋外トイレはなく、キャンプ場はほぼすべてが冬期間閉鎖である。泊まるところを探してウロウロするより潔く帰宅しようと走り出した。

来る時はR279号を走ってきたので、帰りはR338号を走ることにした。荒涼とした原野を走り東通原子力発電所のそばを通った。下北半島を走って一番印象に残ったのは、風力発電機の多さだった。そして、もう一つ印象に残ったのは、帰宅時間帯だったためか観光バスの多さである。

最初は、学校のスクールバスかと思ったが、前ガラスに掲示されていたのは、様々な企業名だった。たぶん想像だが、原発や関連施設で働く人たちの通勤バスなのではなかろうか。何台も何台もバスが連なる光景は、違和感があった。

途中のコンビニで小休止したほかは、ほぼノンストップで走り19時50分に帰宅して今回の旅は終わった。

今回は初めて車中泊を試みたが、感想としてはすべてを車内で行うのは無理がある。やはり、寝る時だけ車内で寝るとしても、テーブルを広げて調理をしたり、天気が良ければ星を眺めたりというゆとりがほしい。

テントで寝るのとそれほど変わらず、張ったり畳んだりする手間のない車中泊は手軽なことはこの上ないが、道の駅では車外で調理をしたり、椅子を出して星を眺めるわけにもいかない。何より、キャンプ場ではないのでトラックや他の車両も気になる。

できるなら、無料か格安のキャンプ場を見つけてトイレと水場だけ確保して車中泊をやりたいものだと思った。

本日の走行距離 517㎞ 総走行距離841㎞。平均燃費 16.6㎞/L。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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同じお店です(笑) (たかぴい)
2023-01-17 21:09:09
キムさん こんばんは
大間でお刺身を食べたお店 見たことある
なと思ったら、私が「失礼しました」と
メニューを見て去ったお店でした。その時
は「大間のまぐろなんだから高くてもあた
りまえだよ」と言われた気がします。

http://svs2009.blog13.fc2.com/blog-entry-36.html

このブログ、最後にキムさんも登場され
ています。12年半も経ってしまいました。

東日本大震災で流されてしまった赤い
飛行機(ビードル号)も無事よみがえっ
たようですね。

震災当時は何とも言えない感情でした。
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Unknown (キム@FZX)
2023-01-17 22:31:32
たかぴいさん>
いつもコメントをありがとうございます。
たかぴいさんの東北ツー、楽しく読ませていただきました。もう12年も前の話なんですね。私も、あの後すぐ北海道ツーに出かけたので、よく覚えています。

お互い、バイクに乗るのが楽しくて楽しくて、良い時間を過ごしていましたね。今でもそうですかね。

恐山や尻屋崎にも行かれていて、ちょっとうらやましく思いましたが、今回は私の車の雪道での実力を試したくてこの季節を選びましたので、仕方ありません。

大間のマグロ、確かにぼったくりのような気もしますが、築地で食べることを思って味わいながら食べました。正真正銘の大間マグロですから。

ミス・ビードル号が震災で流されたとは知りませんでした。よく見ると、震災前の方が原機に忠実に作られてたようにも思えます。未知の世界に挑戦する志は尊いです。

これからも無事故で、何歳になろうとも青春を謳歌しましょう(笑)。
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