まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第20号:福島、不動湯温泉に行く!

2006年06月13日 | ■旅行・温泉/東北


こけしで有名な福島の土湯温泉のさらに奥、不動湯温泉は、深い山懐にひっそりと佇む、大正8年創業の歴史ある一軒宿です。数年前日帰り入浴で立寄ってからその鄙びっぷりに感激し、次は泊まりでと考えていましたが、やっとその日がきました。



雪深い肘折を後にし、福島に向かって南下です。途中どこかで立寄り湯でも、と考えましたが目的地まで意外に遠く、昼飯抜きでひたすら車を走らせます。15時位にやっと麓の土湯温泉街までやってきましたが、この日は大晦日、写真ではわかりづらいですが土湯温泉街は観光客の車で小渋滞です。道路は完全凍結し、スタックする車も続出です。



スリップに焦りながらも、ようやく温泉街を通過し、ここから不動湯温泉までは3~4kmの林道となります。この林道、夏でもかなりの悪路ですが、雪道はそれ以上にエキサイティングです。



なんとか辿り着いた不動湯温泉は相変わらずの鄙びっぷりです。かつて高村光太郎も智恵子さんと泊まったらしく、意外となんて言っては失礼ですが、実は由緒ある宿です。



受け付けを済ませ、部屋に通されると、前日の葉山館(17号参照)のだだっ広い部屋とは打って変わり割とミニマムなお部屋(室名つつじ)です。6畳間の隣には4畳半もなさそうな小さい部屋がついています。どうやらここに布団を敷くようです。ひととおり荷物を整理し、早速温泉に入ります。



源泉は、炭酸鉄泉、単純泉、硫黄泉と3つあり、浴槽は、混浴内湯2、女性専用内湯2、混浴露天1、源泉も浴槽も数が多くバラエティーに富んでいます。どの風呂に浸かっても気持ちがいいですが、私は写真の「羽衣の湯」が一番好きです。しかしながら気になる点がひとつ。。混浴露天は数年前入浴した際は、床下源泉の温めで白濁+硫黄臭でしたが今回は、塩ビ管からの温泉投入で熱めの無色透明の前回とは全く違う温泉へと変わっていました。はて?どういうことなんでしょう???





そんな疑問も生まれましたが、気を取り直して晩飯です。今日は大晦日、一年を振り返り静かに食事を頂きたいとこですが、俗人の私達はこの風情とは、とうてい似つかわしく無い格闘技なんぞやを見つつ楽しく夕食です。食事は良くある宿料理ですがおいしく頂けます。ビールも数本頂きすっかりよっぱらってしまい、来るべき2006年に思いも巡らすこともなく、年越しの時間を待たずに爆睡してしまいました。



一部のサイトでは冬期休業なんて書いてあるところもありますが、しっかりと通年営業されてます。積雪期は特にアプローチも大変ですが、しっぽりと温泉を楽しむにはこのうえない場所だと思います。いつになるか分かりませんが、また訪れたい場所のひとつです。

不動湯温泉
福島県福島市土湯温泉町字大笹25
0245-95-2002
室数14

※05.12月、部屋名:つつじ 一泊二食10,00円
※ビール 700円
※入浴のみ 500円


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