峠駅を後にして、姥湯温泉へ向かう。
板谷の駅を過ぎたあたりから道は細く、すれ違いも難しい箇所がいくつもあったが、姥湯への道は↑写真の滑川温泉への分岐からさらに険しくなる。
スイッチバックや急勾配の道も随所に有り。ちなみに22%の勾配というのは10m進むと2.2m上がるとんでもない坂道。数値だけ出してもピンとこないいが、箱根の宮ノ下~箱根峠間の最大勾配は13%。日光第一いろは坂(下り)の大勾配は13.4%。急坂で有名な道路の2倍弱!ヒルクライマーなら悶絶するであろう激坂。
遠くに宿が見えてきた。だいたいの位置関係はこんな感じ↑。姥湯への道は、険しいものだけど初めて来た5年前、2回目の3年前にくらべて砂利道は鋪装され路肩は補修され心許ないがロープも張られだいぶ良くなった印象を受けた。
駐車場からは宿までは5~10分程徒歩になる。吊り橋を渡り、坂道をぐんぐん登る。周りの切り立つ岩山に口あんぐりのお坊。この景色を見て何を思うのか?
宿の前の沢では土石流を防止するための川床工事が行われていました。工事のおじさんの話しではこの辺りは10年に一度大水が出ていろんな被害にあっているらしい、そして今年は、その周期にあたるとか。話し半分に聞いていたけどこの場所ではそんな周期に関係なくいつ自然災害にあってもなんの不思議も無い。
えっちらおっちら、お坊に合わせてゆっくり坂を登り、宿に到着。
部屋はこんな感じ。3年程前に建て替えられてまだピカピカ。家族3人には充分すぎる広さ。秘湯でありながら洗面とトイレがついているのもありがたい。
仙人もしくはショッカーがいまにも出てきそう。
いろんな温泉に行ったけど、このロケーションに勝る場所は無いかも知れない。宿を基点としてほぼ360度こんな岩山に囲まれている様はどんな広角レンズでも写しきれないスケールの大きさ。写真で見るのと実際その地に立つのとではえらく違う。
源泉は2ケ所ある。↑写真は上流側の源泉。写真には無いが源泉の上は高さ数百メートルの急峻な岩山。岩盤は見た目にももろく沢の対岸にあるためホースの設置はまさに命がけだと予想される。
上流の源泉から採取された温泉は3本のホースとなって沢をわたり、湯畑をとおり混浴の露天風呂、女性専用の露天風呂、男女の各内湯に分配される。
一方、↑こちらは下流側の源泉。岩盤にホースを突っ込み生まれたての温泉を採取。こちらは湯畑も通さずに混浴の露天風呂だけに供給されている。なんとも潔い。
どーん。混浴露天風呂(山姥の湯)。上記2つの源泉からお湯が供給されている。ちなみに湯畑を通さない分、下流側の源泉から注がれているお湯のほうがすっぱくえぐみがある。写真左側にあるとおり簡単ではあるが男女別の脱衣所も一応有り。ちなみに上流側にもうひとつ大日の湯という露天風呂があったが二年前の土砂崩れで崩壊、跡形も無くなっていた。くわばらくわばら。
晩飯はこんな感じ↑。めちゃくちゃうまいという訳ではないが特に文句も無い。おどろいたのはデザートでごまプリンが出たこと。いつの間にこんなオサレでナウ(←死語)になったんだろう。
晩飯の後、お坊と内湯に行ってみた。内湯は露天とは違い無色透明。口に含むと露天のダイレクトイン源泉に比べればさすがに鮮度で劣る。桝形屋の真骨頂はやはり露天にある。実は坊くん昼間露天に入ろうとして激泣き。本人曰く(まだちゃんと喋れないけど)お湯が熱かったらしい。一度温泉に恐怖心を覚えると誰に似たのかテコでも動かない。その後、女性用の露天にワイフと行ったのだがこのときも全く入らなかったらしい。ちなみに内湯では水を足にかけてもアッチーと言う始末。それでも何度も掛け湯をして入湯に成功。
ph2.4の強酸性のお湯が1歳11ヶ月の坊の柔肌に問題無いか心配もあったけど、手足の皮がいつもよりふにゃふにゃになったくらいで全く問題は無かった。
高峰温泉に行った時も、紅葉館に行った時も、富士屋ホテルに行った時も夜通し泣きっぱなしだった坊も成長し、前夜は朝まで一寝入りしてくれた。翌朝は5時に起きて露天へ。すでに先客が3人もいる。9月とは言え標高1,250mの高地、ひんやりとした空気がすがすがしい。
深山幽谷、朝日に照らされた岩肌は白く光り、まさに絶景!
朝飯はこんな感じ↑特に文句は無い。
朝食のあと坊と露天風呂へ。昨日は激泣きで退散したのでリベンジをはかる。だいぶ温泉にも慣れたようでぐずりはしたもののなんとか入浴を果たす。よかったよかった。脱衣所で坊に服を着せていると十数人の人が一気に押し寄せてきた。どうやら日帰り入浴の時間になったらしい。今回も含め過去3回とも宿泊だったので詳しくはないが噂によると、休日の日帰り入浴は秘湯ムードのカケラもない芋洗い状態だと聞く。おまけに風呂に水着で入る輩もいるというから想像しただけでも恐ろしい。姥湯に行くなら絶対泊まるべき!宿が満室状態であっても時間帯によってはあの露天風呂を一人占めに出来るし、星を見ながら入るも、早朝目覚めの一浴も、日帰り入浴では味わえない良さがある。
久しぶりに来たが姥湯はやっぱり凄かった。いつかまた来たい。
次の宿泊地、大平温泉 滝見屋を目指す。第209号へ続く。
姥湯温泉 桝形屋
住所:山形県米沢市大沢字姥湯1
電話:090-7797-5934(衛星電話)
料金:1泊2食13,150円
泉質:単純酸性硫黄泉
訪問:08.9月中旬
※瓶ビール735円
板谷の駅を過ぎたあたりから道は細く、すれ違いも難しい箇所がいくつもあったが、姥湯への道は↑写真の滑川温泉への分岐からさらに険しくなる。
スイッチバックや急勾配の道も随所に有り。ちなみに22%の勾配というのは10m進むと2.2m上がるとんでもない坂道。数値だけ出してもピンとこないいが、箱根の宮ノ下~箱根峠間の最大勾配は13%。日光第一いろは坂(下り)の大勾配は13.4%。急坂で有名な道路の2倍弱!ヒルクライマーなら悶絶するであろう激坂。
遠くに宿が見えてきた。だいたいの位置関係はこんな感じ↑。姥湯への道は、険しいものだけど初めて来た5年前、2回目の3年前にくらべて砂利道は鋪装され路肩は補修され心許ないがロープも張られだいぶ良くなった印象を受けた。
駐車場からは宿までは5~10分程徒歩になる。吊り橋を渡り、坂道をぐんぐん登る。周りの切り立つ岩山に口あんぐりのお坊。この景色を見て何を思うのか?
宿の前の沢では土石流を防止するための川床工事が行われていました。工事のおじさんの話しではこの辺りは10年に一度大水が出ていろんな被害にあっているらしい、そして今年は、その周期にあたるとか。話し半分に聞いていたけどこの場所ではそんな周期に関係なくいつ自然災害にあってもなんの不思議も無い。
えっちらおっちら、お坊に合わせてゆっくり坂を登り、宿に到着。
部屋はこんな感じ。3年程前に建て替えられてまだピカピカ。家族3人には充分すぎる広さ。秘湯でありながら洗面とトイレがついているのもありがたい。
仙人もしくはショッカーがいまにも出てきそう。
いろんな温泉に行ったけど、このロケーションに勝る場所は無いかも知れない。宿を基点としてほぼ360度こんな岩山に囲まれている様はどんな広角レンズでも写しきれないスケールの大きさ。写真で見るのと実際その地に立つのとではえらく違う。
源泉は2ケ所ある。↑写真は上流側の源泉。写真には無いが源泉の上は高さ数百メートルの急峻な岩山。岩盤は見た目にももろく沢の対岸にあるためホースの設置はまさに命がけだと予想される。
上流の源泉から採取された温泉は3本のホースとなって沢をわたり、湯畑をとおり混浴の露天風呂、女性専用の露天風呂、男女の各内湯に分配される。
一方、↑こちらは下流側の源泉。岩盤にホースを突っ込み生まれたての温泉を採取。こちらは湯畑も通さずに混浴の露天風呂だけに供給されている。なんとも潔い。
どーん。混浴露天風呂(山姥の湯)。上記2つの源泉からお湯が供給されている。ちなみに湯畑を通さない分、下流側の源泉から注がれているお湯のほうがすっぱくえぐみがある。写真左側にあるとおり簡単ではあるが男女別の脱衣所も一応有り。ちなみに上流側にもうひとつ大日の湯という露天風呂があったが二年前の土砂崩れで崩壊、跡形も無くなっていた。くわばらくわばら。
晩飯はこんな感じ↑。めちゃくちゃうまいという訳ではないが特に文句も無い。おどろいたのはデザートでごまプリンが出たこと。いつの間にこんなオサレでナウ(←死語)になったんだろう。
晩飯の後、お坊と内湯に行ってみた。内湯は露天とは違い無色透明。口に含むと露天のダイレクトイン源泉に比べればさすがに鮮度で劣る。桝形屋の真骨頂はやはり露天にある。実は坊くん昼間露天に入ろうとして激泣き。本人曰く(まだちゃんと喋れないけど)お湯が熱かったらしい。一度温泉に恐怖心を覚えると誰に似たのかテコでも動かない。その後、女性用の露天にワイフと行ったのだがこのときも全く入らなかったらしい。ちなみに内湯では水を足にかけてもアッチーと言う始末。それでも何度も掛け湯をして入湯に成功。
ph2.4の強酸性のお湯が1歳11ヶ月の坊の柔肌に問題無いか心配もあったけど、手足の皮がいつもよりふにゃふにゃになったくらいで全く問題は無かった。
高峰温泉に行った時も、紅葉館に行った時も、富士屋ホテルに行った時も夜通し泣きっぱなしだった坊も成長し、前夜は朝まで一寝入りしてくれた。翌朝は5時に起きて露天へ。すでに先客が3人もいる。9月とは言え標高1,250mの高地、ひんやりとした空気がすがすがしい。
深山幽谷、朝日に照らされた岩肌は白く光り、まさに絶景!
朝飯はこんな感じ↑特に文句は無い。
朝食のあと坊と露天風呂へ。昨日は激泣きで退散したのでリベンジをはかる。だいぶ温泉にも慣れたようでぐずりはしたもののなんとか入浴を果たす。よかったよかった。脱衣所で坊に服を着せていると十数人の人が一気に押し寄せてきた。どうやら日帰り入浴の時間になったらしい。今回も含め過去3回とも宿泊だったので詳しくはないが噂によると、休日の日帰り入浴は秘湯ムードのカケラもない芋洗い状態だと聞く。おまけに風呂に水着で入る輩もいるというから想像しただけでも恐ろしい。姥湯に行くなら絶対泊まるべき!宿が満室状態であっても時間帯によってはあの露天風呂を一人占めに出来るし、星を見ながら入るも、早朝目覚めの一浴も、日帰り入浴では味わえない良さがある。
久しぶりに来たが姥湯はやっぱり凄かった。いつかまた来たい。
次の宿泊地、大平温泉 滝見屋を目指す。第209号へ続く。
姥湯温泉 桝形屋
住所:山形県米沢市大沢字姥湯1
電話:090-7797-5934(衛星電話)
料金:1泊2食13,150円
泉質:単純酸性硫黄泉
訪問:08.9月中旬
※瓶ビール735円