一歩前へ

秋草誠のブログ
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まずは隗より

2017-10-08 09:38:29 | FMICS

平成20年4月に書いたモノです。

この科研費に採択された時は、本当に嬉しかったな~

赤で加筆しました。

平成20年4月11日付けで科研費にあたりました。この日は私にとって記念すべき嬉しい日になりました。多くの方は、どうして高校の事務職員に科研費があたるの?という単純な疑問を思い浮かべたと思います。実は科研費の中に「奨励研究」という研究種目があり、その目的と内容は「教育研究機関の職員、企業の職員又はこれら以外の者で科学研究を行っている者が1人で行う研究(期間1年、1課題100万円以下)」という研究なのです。この「奨励研究」の課題テーマをさんざん悩んだ挙句、以前からから問題視され昨年急激に話題になった「学校裏サイト」問題に焦点をあて「Webモラルの検証を通じた「学校裏サイト」に対する防御策の構築」として昨年12月に申請していました。申請してからは神頼みしかありませんから、今までずっとあたれ、あたってくれと何度も心の中で祈っていました。この通知が届いたのが4月の14日なのですが、15日に文部科学省から学校裏サイトの実態調査の発表があり新聞に大きく取り上げられるようになりました。学校の公式ホームページとは異なる、児童や生徒が管理する学校関連のプログや掲示板、いわゆる「学校裏サイト」が全国に約3万8,000件あったことが明らかになりました。この記事を読みながら、これから始まる研究への不安感と使命感が同時にあふれ出してきました。(たまたま旬だったという感があります)とにかくこの1年間、頑張って成果を出したいと思います。

あまり褒められるものではありませんが

研究者ではないので、とにかく採択されやすい分野を探しまくっていました。

 

 平成19年度の科研費の規模は1,913億円であり、政府全体の科学技術関係経費の約5%、競争的資金全体の約40%を占めています。平成20年度の奨励研究の応募・採択状況は、応募課題数3,380件、採択課題数は676件で採択率は20.0%でした。

 私学の職員の方々に注目していただきたいのは、今回の「奨励研究」はもちろんですが「基盤研究」の間接経費についてです。平成19年度から、基盤研究(B)及び基盤研究(C)に新たに間接経費がつくようになりました。これは採択された金額の30%が別枠で事務経費として認められたと言うことなのです。

私は勉強会など様々なところで職員の方々とお会いしたときに、○○大学さんの科研費はどれくらいとれているのですかと言う質問をします。国立大学の方々の数字はとにかくスッゴイの一言です。反面、私立大学の方々に聞くとうちはなかなか取れないよとか、うちの教員さんはムリですよとかいう話を聞きます。なんだか他人事のように教員の研究がよくないから取れないんだ、というようなニュアンスで話をされる方もいます。

この他人事のような話が嫌だったのです。

こんな話が出ると内心では、教職員が協同して基盤研究に採択されるような研究計画書を作成できたらいいのに、なんて思っていました。今回の採択で自信がつきましたので、これからは教員に協力するから科研費の申請をしましょうと奨めることにしました。

 この作業は教員と職員が目的を共有した「FDとSDの融合」の表れの一つだと感じています。

今でもそう思っていますが

現実はそう上手くいかないですね~