一歩前へ

秋草誠のブログ
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大学と高校の縁(円)を結ぶ

2016-01-15 14:17:31 | FMICS

平成25年12月10日にFMICS用に書いたモノです。

赤で加筆しています。

 先日、高校の進路指導の先生と話をしていて面白い話がありました。それは今の高校生が大学選びをする時に、財布の中のお金と同じように「偏差値」を考えている。財布の中のお金が500円あるから、500円の品物を買うように「偏差値」が「50だからこの大学に決めました」と言われるという話です。先生としては、それ以上の努力を期待しているが財布に入っているお金の多寡で決めるように、現状の偏差値で大学選びをする生徒が多くいると言うことでした。以前からわかっている事でしたが、「財布の中のお金」のようにというのが印象的でした。先生としては、今ある現実の成績で安全に大学選びをするのではなく、自分を信じて目標に向かってポジティブな「考え方」で「努力」をした後に受験して欲しい。それが上手く伝わらないということだったのでしょう。

今でも偏差値を「財布の中のお金」に例えたのが面白いと思っています。

 そんな話を考えながら思い浮かんできたのが、京セラ創業者の稲盛和夫氏のスゴイ言葉です。「『人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力』自分の能力を鼻にかけ、努力を怠った人よりも、自分には頭抜けた能力がないと思って誰よりも情熱を燃やして努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができるのです。」稲盛氏は大事なのは、その人が持つ、人生や仕事に対する「考え方」と「熱意」であり、「能力」は3番目と考えていると言います。沢山の人を育ててきた稲盛氏だからいえる深くていい話です。稲盛氏の言う「人生・仕事の結果」の中で一番重要なのが、「考え方」でありポジティブに考えることが出来る人です。「熱意」とは「努力」に言い換えることが出来ると言っています。そして、「能力」とは、知能、学力や運動神経などで、多分に先天的なものがあり、個人の意志が及ぶものではないと言います。現在、多くの大学は「大学改革実行プラン」の「大学改革の成果として、生涯学び続け主体的に考える力をもつ人材の育成」のプログラムを考えているとは思いますが、具体的な話がなかなか聞こえてこないのが実情です。この稲盛氏の「考え方」と「熱意」を喚起できるプログラムやトレーニング方法を取り入れるのもひとつの方法ではないでしょうか。

そんなこと出来るわけがないよぉ

と思う方々が多いと思います。


がぁ


中小規模の大学は本気でとりかからないと


生き残りなんて


ムリムリですよね~

 

 冒頭の話を稲盛氏に言わせると、今の高校生は学校選びのための「熱意」が足りないと言うことになります。まさに、高校生に稲盛氏の言う「人生・仕事の結果」の考え方を伝えることが出来れば、もう少し変わった大学選びが出来るのではないかと感じました。こう考えると大学改革ばかりが話題になっていますが、出口の大学に責任を押し付けるのではなく、中等教育も改革が必要になる。という簡単な答えを出すのではなく、「考え方」と「熱意」を今後の高大連携の課題のひとつと捉えてもいいのではないでしょうか。

 

高校の先生に理解してほしいけど・・・

どっちにしても

本気度!!

試されていますよぉ