恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

9.冬の雨

2008年01月20日 | 雨の物語
 部屋の四角い窓から夜空を見ていると、小雨が降っている。その雨で近くの電灯を濡らし、淡い光がぼやけていた。  冬の雨は冷たくて寒くて嫌になる。  そう言えば昔好きだった彼女もこんな日が嫌いだと呟いていた。  喫茶店でコーヒーを飲んだ彼女が、窓から見える雨を見て「こんな日は、頭が痛くなるの。」と落ち込んでいた。彼女のその仕草も好きだった。スマートで何もかもが魅力的だった。  ただ問題なのは、彼氏がい . . . 本文を読む