18.夢のある店 2005年09月26日 | 物語 私の店には不幸な人しか来ない。 今日も不幸な人が店に入ってきた。 マスターは快く迎える。 「いらっしゃいませ。」そのお客様は男の人で、ボサボサ頭でスーツがクシャクシャだった。 「何もかも忘れられるお酒下さい。」いきなり悲しそうにマスターに頼んだ。 「失恋でもされたんですか。」マスターが聞く。 「僕の話を聞いてくれますか。マスター」男の人が強い口調で言った。 「えぇいいですよ。喜んで . . . 本文を読む