私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

 ジンムの口から歌が・・・・・

2019-07-10 12:14:17 | 日記
 弟宇迦斯<オトウガシ>は「大饗<オホミアエ>」をジンムに奉っただけではありません。その兵士にまでにも食べ物を与えて歓迎したのです。それを見たジンムの歓びは如何ばかりだったでしょうか。
 つい先日、トランプが来日した時の安倍さんのあのものすごい「おもてなし」様たら何かその根底が見すかされ、ちょっと滑稽ささえに感じられたのですが、このジンムを迎えた「弟宇迦斯」の歓待の仕方はそれ以上だったのではないかと思われますが???一兵卒までも

   “悉賜其御軍<コトゴトクニ ソノミイクサビトドモニ タマイキ>”

 悉くその恩恵に浴したのです。
 この時の食べ物ですが、「古事記」には何を出したのかは書いてはありませんが、日本書紀には、

          “大設牛酒、以労饗皇師焉”

 と書いてあります。
 「大きに牛酒<シシザケ>を設<マ>けて、皇師<ミイクサ>を労<ネ>ぎ饗<ミアヘ>しき」
 と読みます。
 酒と牛ですが、我が国では、当時、牛の肉を食べる習慣は無いのだそうですから、この「牛」とは何でしょうか??それを解く鍵は、その次にある
   “天皇以其酒穴、班賜軍卒”
 「天皇その酒と穴<シシ>とを軍卒<イクサ>に班<アカ>ち賜ひ」
 です。
 「穴<シシ>」ですから、推測の域を出ませんが、今日われわれは一般にいう「しし」とは「猪の肉」を言いますが、それで饗応したのではないでしょうか、どうでしょうかね??
 
 これは、又、よそ事ですが、先日の、日本では安倍がかの「トランプ」を大もてなしをして歓待したのですが、その時のトランプの喜びは、いくばくかりだったのかは分からないのですが、まさか喜びの歌は歌わなかったのでしょうが、鼻歌ぐらいは歌ったのではないでしょうか????
 しかし、ジンムは、トランプと違って、その歓待ぶりが余りにも嬉しかったのでしょうか、高らかに歓びの歌を歌うのです。

 その御歌をご紹介します。
 
   “宇陀能 多加紀爾 志藝和那波留
    和賀麻都夜 志藝波 佐夜良受・・・・・”
 
 とです。
   <ウダノ タカキニ シギワナハル ワガマツヤ シギハ サヤラズ>