私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

宇陀の多加紀<タカキ>に・・・

2019-07-11 17:42:11 | 日記
 <タカキ>とは「高城」だそうです。この「城」ですが、一般にいう「お城」ではなく、「小高い丘」ぐらいな場所です。
 
 ジンムは高らかに歌います。

 「宇陀にある小高い丘にシギを捕ろうとして罠を仕掛けて、じっと待っていたのですが

      “志藝波佐夜良受<シギハ サヤラズ>”

 鴫はいっこうに掛かってくれません。そして、その次の言葉が、また、難解な大問題を起す原因になるのです。

       “伊須久波斯<イスクハシ>久治良佐夜流<クジラサヤル>”

 とあります。<イスクワシ>とは何でしょう。辞書によると「鯨に掛かる枕詞」(一説によると鷹の意も」)とあります。そこで、また、宣長先生です。彼は、これを

 “鯨を「イサナ」と言って、万葉に勇魚<イサナ>と書り・・・”

 そして、「イスクシ」を「イス」と「クワシ」に分け、「イス」は「イサ」で、「クハシ」は「イサ」の美称だとし「クジラ」を引き出すための言葉だとして、次の“クジラサヤル>”に重きを置いているのですす。
 でも、多くの現代の訳者は『鷹』を取り上げている人が多いのですが???
 だって、小高い丘に仕掛けた“志藝和麻那”に“佐夜良受”で、クジラがどうして書かるのでしょうか、道理的には『鷹』の方が正しいのではないかと思いますが???

 では、次の“久治良<クジラ>”は何でしょうかね???大問題です!!!!!