私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“立知曾婆”

2019-07-15 06:31:15 | 日記
 立知曾婆<タチソバ>について宣長は

   “八枛棱<ヤソハ>か、又八十葉ノ木か、何れならむ詳ならず。また枕冊子に木はと    云る中に、そばの木・・・・、”

 と書いていますが、その枕草子をちょっと紐解いてみました。第三十七段に

 “花の木ならぬは
   楓
   桂
   五葉
   たそばの木。品なき心ちすれど、花の木ども散りはてて、おしなべて緑になりたるな  かに、時も分かず濃き紅葉の、艶めきて、思いもかけぬ青葉の中よりさし出たる、めづ  らし。
   檀・・・・・”

 とあります。此の木ではいだろうかというのですが???

 たそばの木の実は

          
 
 ですが、古事記に書かれているジンムの歌ですが、もう一度、書いてみますと

       “多知曾婆能微能 那祁久袁 許紀志斐恵泥”
       <タチソバノミノ ナケクヲ コキシヒエネ>

 「たそばの木の実のように、長く切って置いてあるクジラの肉をいかほどにも多く切って。」で、「それを与えよ。」です。