言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その4)

2012-10-10 10:32:09 | 生き残るということ
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その4)


「え? そんなこと言わないでくださいよ」

「だって私にもどうしようもないってこと、ありますよ」

「え? じゃあうちはもうだめ、なんですか?」

「そ、そんなことは言ってません。ただ一般論として言ったまでで………」

本田にしては、今回は歯切れが悪かった。

このような状況から回復させてきた実績もあるが、トリプルショックに対抗していくというのは、並大抵のことでは収まらないなと腹をくくってやってきたのだ。

「しかしものは考えようですよ、梶本さん」

「と言うと?」

「ショックはショックで、それも3つもあるのですが、その3つとも外部要因です。ですから、店は自分たちのせいで状況が悪化したというのではないですよね?」

「………はい?」

「今はその外部要因も一応収まってきているわけです」

「はい………?」

「ということは、この店なりにきちんとやることをやれば、またお客様も戻ってきてくれることもあるだろうし、新しいお客様も獲得できるということも望めるわけです」

「はあ………?」

「大丈夫ですよ、とは断言できませんが、あまり深刻にならないようにやりましょうよ」

今回は、本田はわざと陽気に振る舞うことを心掛けた。

「あなた方が何か大きなミスをして取り返しがつかない、というのであれば、あの店のようにつぶれざるを得ないでしょうが、違うでしょ? 
何かあなた方の店でもミスをしたのですか? 何かそんなことを隠してはいないでしょうね?」

「ば、ばかなこと、言わないでくださいよ!」

「そうでしょ。だったら、いいじゃないですか」

「何がいいんですか? よくないからあなたに頼んだんでしょうが!」

梶本は少し怒り始めたようだ。

いつもなら本田の常套手段として、相手をわざと怒らせて本音を探り出すというようなテクニックを用いてはいるが、今回は相手を怒らせない方がいいと本田は思った。

「そうですね、すみません」

「こっちは本当に深刻なんですよ」

「そうです」

「頼みますよっ!」

ここまでくると梶本ももう哀願口調になってきた。

「だいたい事情はわかりました。じゃあ、こちらのメニューなんかも教えてください」

梶本は大きなメニューを持ってきて、説明を始めた。

見ると、大体どこでも扱っているのと同じような焼き肉店の、これといって特徴のあまり感じられないメニューだった。





                           <5>へつづく

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)


それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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待った!その効率化

2012-10-10 10:05:59 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

昨日はけっこう晴れていましたが、今日は朝からちょっと微妙。
晴れているんだけど、ちょっと曇りがち。雲が多いんですね。
朝早く起きると、もう冷たいですね。
今朝なんか5時半に起きてみると、手が冷たいんです。
いよいよ秋、なんでしょうね。
布団も、今までの軽いものからちょっと重みのあるものが恋しくなってきました。
夜なんかはこたつのスイッチを入れたくなるほど足先が冷たく感じるようになりました。



さて、昨日は桐生商工会議所で、お店の相談に乗ったわけですが、繁盛店の相談に乗るのは楽しいですね。

それに比べて不振店の相談にはやはり疲れます。
それでアドバイスを聞いてくれればいいんですが、そういうお店に限って、なかなか店主が固くて、聞くことは聞くんですが、少しも実践してくれないところが多いんです。

こちらの言ったことのひとつでも、とりあえずやってみようか、と重い腰を上げて着手すればいいんですけど、なかなか重い腰なので、そう簡単には起こせないんですね。

その腰の重さは過去の栄光=繁盛している時を経験していることと、なにをやってもうまく行かないという以前の挑戦からの挫折からきていると思います。

いろいろなことをやってきた中でも、忙しい時に面倒な注文を、面倒だからという単純な理由でやめたものや仕組みが今になってボディブローのように利いているということが上げられます。


それは、効率化を優先して、お客様のことを考えなかったということです。
結局自分たちのためだけで考えた結果でしかないわけですね。

自分たちのために考えることはあっても、じゃあその前に、どうしてお客様のためを考えなかったのだろうと。

お客様のためをまず一番に考えたなら、その面倒さから、どのようにしたらうまく回せていけるだろうかという仕組みの方を変えるという考え方にいくと思うんですが、常にお客様のためにという思いがないから、自分たちだけの思いで「ただ面倒だから、やめよう」と言うことに単純に行ってしまうわけですね。

繁盛している時こそ、お客様のためにということを第一に思う心が備わっていれば、そういうバカなことはなかったはずです。

お客様へのサービス強化と自分たちのための効率化、あなたはどちらを優先させますか? 
そんなこと言うまでもないですよね。
あなたがもしサービス業や販売店を営んでいるとしたら。

でもけっこう多いんですよ、知らず知らずのうちに自分たちの効率化を優先させて、お客様へのサービスを低下させている、そういったお店が。


さあ今日もがんばろう!

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