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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 二次創作 49話

2017年03月27日 19時36分49秒 | 二次創作


※ 画像は公式サイトから引用しました


※ このシナリオは二次創作作品です。公式47話からの分岐を妄想して書きました

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49話

モビルアーマーを引き連れて火星から衛星軌道上に戻ってきたバエルは、
そのままあらゆる機械・人を破壊していく。

ラスタル・エリオンは立ち上がり命令する。

「モビルスーツ隊にダインスレイブを装着させ、待機させよ!
 モビルアーマーを迎え撃つ!」


圧倒的なモビルアーマーの破壊に、鉄華団は呆気に取られる。

「立場が逆転したな」

そう言うユージンの表情は冴えない。
いつマクギリスが正気を失うか分からないのだ。

モビルアーマーの無慈悲な牙が、
いつこちらに向くとも限らない。


アリアンロッド艦隊から、ジュリア、イヨク、ガエリオを含んだ
モビルスーツ隊が出撃する。

ダインスレイブを装着したモビルスーツの一斉射撃により
モビルアーマーごとバエルを破壊する作戦だ。

ガエリオは苦虫を噛みつぶしたような顔でうめく。
「マクギリスッ……お前が求めていたものは、こんな力だったのか?
 こんな世界だったのか!?」

ラスタルの掛け声と共に発射されるダインスレイブ。

モビルスーツのナノラミネート装甲を撃ち抜くそれに貫かれ、
さしものモビルアーマーもお仕舞い……誰もがそう思った。

ダインスレイブの直撃による煙の中から、
無傷で現れるモビルアーマーとバエル。

立ち上がって叫ぶラスタル。
「馬鹿な!!」

バエルのコクピット内でマクギリスは笑う。

「300年の間に、人間は退化したんじゃないのか?
 歴史の教科書でも読んで、出直してこい!!」

モビルアーマーの一体が前方に張り出したビームシールドに絡め取られ、
完全に動きを停止しているダインスレイブ。

「次弾装填、急げ!」
ラスタルの掛け声が聞こえていたかのように、
マクギリスが口角を上げて笑う。

「大事な武器なんだろう?
 お返しするよ」

モビルアーマーがダインスレイブを操り、
円環状に回転する。
そしてダインスレイブの発射装置を構えたモビルスーツ目がけ、
正確に飛んでいく。

「損害80%以上!」

ブリッジで報告を受け、さしものラスタルも
拳を握り「おのれ……おのれ……!」とうめく。

「マクギリス、貴様は俺が止める!」

キマリス・ヴィダールがバエルに肉迫する。
だがモビルアーマーに囲まれ、バエルを追撃できない。

「貴様はそこで遊んでいろ」

アリアンロッド旗艦に向かうバエル。

イヨクが、破壊されたモビルスーツから
ダインスレイブ発射装置を奪い取るようにして持ち
「ラスタル様はやらせん!」
とダインスレイブを発射。

「学習しない奴だ」

まんまと跳ね返され、ダインスレイブに
モビルスーツのコクピットごと撃ち抜かれイヨク生死不明。

アリアンロッド旗艦を見下ろすバエルとモビルアーマー。

ジュリアはモビルアーマーの相手で援護できない。

「私を殺しても、終わりではないぞ!」

マクギリスは無表情で返す。

「もちろんだとも。全ての人類を殺すまでは終わらんよ」

ブリッジを破壊され、アリアンロッド艦隊全滅。


離れて静観していた鉄華団モビルスーツと母艦。

「本当にやりやがった……」
驚いているオルガ。

通信が入る。
「私の肉体を滅し、全てを終わらせた気でいたか。
 愚かな人類め」

「マクギリス? おい! お前まさか……」

「そんな名前は知らんな。
 私の名前はアグニカ・カイエル。
 今からお前らを殺す者の名だ」

アリアンロッドを葬ったバエルが鉄華団のイサリビに迫る。

「させないよ」

三日月の駆るガンダムバルバトル・ルプスレクスが立ちはだかる。

「またしても邪魔をするか、ガンダム」

「あんたのことなんて知らない。
 オルガ、俺はどうすればいい?」

「ミカ……」

これ以上、バルバトスで過酷な戦いをさせればどうなるのか
オルガには分かっていた。

「オルガ、俺の全てはオルガのものだ。
 ただ、命令すればいい」

「!! 分かった……。
 ミカ、頼む。そいつを倒してくれ!」

「了解」

バエルの剣、バルバトスのメイスでつばぜり合い。



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