今の仮住まいの軒下で毎年、ツバメの子が育っている。
一昨日の事になるが、一羽がもう、巣の端に腰掛けて親を待つようになった。
気がついて写真を撮りながら見ていると、もう一羽も腰掛けられるようになった。
ついこの前、卵から孵って賑やかな声がするようになったばかりなのに。
はやいもんだ。
このデラックスなカゴの巣は、お隣のおばあちゃんが、今年ツバメが来る前から準備していたもの。
毎年、目を離した隙に近所の糞ガキ(失礼)が巣を潰すので、今年は万全の準備でツバメが来るのを待ったのだ。
初め、ツバメ達は異様な物体の存在に戸惑っていたものの、人間の思惑を汲み取ってくれたのか、中に巣を造ってくれた。
五羽孵って、五羽とも元気に育っている。このまま、五羽とも元気に巣立っていって欲しいと願う。
一昨年の事だったか。落ちた雛を見捨てられず、世話をした。ツバメの親の偉大さを思い知った。
みんな無事に元気に巣立っていって欲しい。心底そう願う。
ツバメ達の声に、道を行く人が立ち止まり、しばらく見上げてはまた歩き出す。
こうやってキーボードを叩いている所から、毎朝、そういう光景が見える。
一昨日の朝、出勤途中だろうか、20歳ぐらいの女の子がツバメの子らに手をふって歩いていった。
この世界は存在していく価値はある。
なんと大げさな(笑) でも、なんとなくそんな気がした。
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