ノルブとともに、グレートウォールの麓にあるヴォダラクの本拠地、ヴォダラ宮へ向かうゲッコーステイト。
ノルブの勧めに従い、ある行動に出るのだが…。
その頃、クーデターを起こしたデューイは、世論を巻き込むためにテレビを通して演説を始める。
【公式あらすじ】
※本放映時は、裏番組の「かいけつゾロリ」が休み
【ファースト・インプレッション】
伝説のサッカー回。
前回の第38話が、第3クールの最終回的な内容として、盛り上がったところで次に控える最終クールへと繋がる形となっているため、帳尻合わせ(捨て回)として挿入されたような印象が強いのですが、果たして・・・。
この内容になったのは、いったいどの時点でなのか、非常に気になるところではあります。
※便宜上、「捨て回」という表現を用いていますが、筆者個人は否定的な用法をしているつもりはありません。
大半のアニメで、脇役に焦点をあてたり、パラレルワールドを描くなど、番外編的な使われ方をする「捨て回」ですが、さすが「エウレカセブン」、ただの捨て回には終わりません。
「徹底的なパロディー」
・・・どこかで見たような相手チームのプレイヤー、どこかで見たような空中ドッキング。
中途半端なオマージュでなく、今まで見てきた人を笑わせようと、エンターテインメント要素へのこだわりが強く感じられます。「ちゃんと考えてある」という雰囲気は、予告からも読み取れるのではないでしょうか。
素晴らしいのは、前回の予告で「サッカー」の「サの字」も出てこないところです。
羽レカになる回の前回の予告(羽がほぼ映らないよう配慮されていた)でもそうですが、計画的に構成されております。
冒頭で引用している「公式あらすじ」からも、とてもこんな内容になるとは予想できませんでした。
ストーリーが終盤に向けて盛り上がったところでの、ハチャメチャな「捨て回」ということで、ファンの中には「やりすぎ」「ぶちこわし」「超がっかり」という否定的な声も多かった回ですが、構成からして「狙って作った」感じがバリバリ漂ってきてますので、それにノセられて楽しむのが、正しい楽しみ方ではないのでしょうか。
「最終クールへの新しい繋げ方」
エピソードとしても、「デューイの演説」→「ラストバトルに向けて結束を強めるゲッコーステイト」というように、正当な展開がしっかり盛り込まれているので、投げっぱなしの、まるきり意味のない「捨て回」というわけでもありません。
シリアスな展開が予想される最終クールの直前にあたって、同様にシリアスな第39話が放映された場合、どういう結果になっていたでしょうか。やはり第2クール同様、「鬱エンド」という烙印を押され、放映中の作品にも関わらず、より「救われないイメージ(展開的にも、視聴率&商業的にも)」が強くなっただけで終わっていたことと思われます。それで第4クールが輪をかけて鬱進行だったらどうしますか?
・・・熱烈なファンを自認するブログ管理者らや、議論のカキコに熱くなっていた2ちゃんねらーたちの多くが「もうだめだ、このアニメー!!」と、この作品を切ってしまっていたのではないでしょうか。
また、ゲッコーステイトのカラーを維持するためにも、こうした繋げ方は意味のあるものだったと思えます。
ゲッコーステイトがゲッコーステイトであるための理由・・・言葉を並べなくても、みなさんはもうお分かりですよね?
そんなわけで、「捨て回」と言われようが、この回には作り手の「愛」を感じる筆者だったりするのです・・・(これで作画が安定していれば)。
不幸だったのは、OP悲惨、鬱展開あいかわらず、作画崩壊の第3クールだからこそ、どうしても負のイメージが第3クール全話に影を落としてしまっているため、お遊びをお遊びと単純に受け止められない下地ができてしまっていた、いまさら商業的成功を狙ったところで手遅れだった・・・という流れなのかもしれません。
・・・ツッコミポイント満載の今回ですが、製作サイドの意思を汲み、余すところなくツッコんでいきたいと思います(笑)。
→近日追加予定です。
それまでは、放映当時のレビューをご覧ください(おい)。
【今週のみどころ、ツっこみどころ】A-part
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【今週のみどころ、ツっこみどころ】B-part
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【初登場人物】
●全RCメンバー。サッカー全然詳しくないので、元ネタがほとんど分からん・・・。
●審判。誰なんだアンタは。どこから来たんだ。
●貴公子とパイナップル頭。出典が分からん。
●石ノ森章太郎チックな「瞳のないザコキャラ」・・・このあとハップの餌食に。
●モジャ男。手抜きデザインでしょうか。それともこんな選手が実在するのか・・・。
●かろうじて私でも分かるレベル。オリバー・カーンですね。
※彼等は今後、二度と登場しません。ご安心ください。
【伏線とか】
※この「キャプテン翼(C翼)」的展開に至るまで、過去のエピソードで何回か伏線が張られていたのは周知の通り(ウソ)。
【判明した事柄・世界観】
●再放送時は、おりしもサッカーのワールドカップが行われている真っ只中だったとさ。
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