この作品では、サブタイトル名といった分かりやすいものから、一瞬だけ写る背景まで、音楽用語などが多く登場します。傾向として、80年代中盤に端を発するエレクトロニカ、具体的にはテクノミュージック系からの引用が多いようです。
出自を知ると作品も2度楽しめます。皆さんも一緒にぜひ解き明かしていきましょう。
【登場人物編】
「レントン」・・・テクノが流れまくる映画トレインスポッティングの主人公名マーク・レントンから。映画にはダイアンも出てくるよ。
「アドロック」・・・BEASTIE BOYSのメンバー、アダム・アドロック・ホロヴィッツから。
「サーストン」・・・SONIC YOUTHのメンバー、サーストン・ムーアから。
「タルホ・ユーキ」…キャプテン・ハーロックの有紀蛍(ユーキ・ホタル)から。情報THX!
「ハップ」…サーフボードのブランド、「ハップ・ジェイコブス」から。
「ギジェット」…アメリカのサーフィン映画「ギジェット」に登場する、主人公のあだ名から。
「ムーンドギー」…同じく、映画「ギジェット」に出てくる主人公の彼氏のあだなから。
「ジョブズ」…アップル・コンピュータの創業メンバーである、スティーブ・ジョブスから。
「ウォズ」…同じく、アップル・コンピュータの創業者である、スティーブ・ウォズニアクから。
「ティプトリー」・・・女流SF作家ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアから。
「チャールズ・ビームス」「レイ・ビームス」・・・チャールズ、レイのイームズ夫妻。インダストリアルデザインだけでなく、映像作家としても有名。
「ロイド・ライト」・・・フランク・ロイド・ライト。アメリカの世界的建築家。
【サブタイトル編】
「ブルー・マンデー」・・・NEW ORDERの名曲。メンバーのバーナード・サムナーはゲーム主人公の元ネタに。
「ウォーターメロン」…ハービー・ハンコックのナンバー「ウォーターメロン・マン」からか。
「ハイアー・ザン・ザ・サン」・・・プライマル・スクリームの名曲。
「メモリー・バンド」・・・ロータリーコネクションのアルバムから。情報THX!
「ヒューマン・ビヘイヴィアー」・・・ビョークのナンバーから。
「オポジット・ヴュウ」・・・UKポップロックのデル・アミトリの曲名が出典か。
「アクペリエンス」・・・ドイツのテクノユニット、ハードフロアの代表曲。1~5まである。
「ザ・ビギニング」…Rhythim Is Rhythim(デリック・メイの別名義)のナンバーから。
「イル・コミュニケーション」・・・BEASTIE BOYSのアルバム名から。
「ヘルター・スケルター」・・・ビートルズのナンバー。オアシスもカバーしている。
「チェンジ・オブ・ライフ」・・・ジェフ・ミルズのナンバーから。
【その他編】
「リフ」・・・まあ、これも音楽用語だよね。
「BBE」・・・(レントンのバイクのマーキング)クラブ系レーベルの1つ。
「LFO」・・・マーク・ベルによるテクノユニットの名称から。ロー・フリクエンシー・オシレーターという説も。
「サマー・オブ・ラブ」・・・1967年にアメリカで起こった音楽のムーブメントを指す。
「セカンド・サマー・オブ・ラブ」・・・音楽のムーブメント。こっちは1989年。
「typeR606/808/909」・・・誉れ高いローランドのリズムマシン「TR-606/808/909」から。
「男の水平線」・・・北方謙三がHotdogPressで連載していた連載Q&Aコーナー、「試みの水平線」から。
「KLF」・・・イギリスのハウスユニット「Kopyright Liberation Front」から。
「ヘンリ」・・・バッグ、装飾品のFENDIからか。
「FAC51-ハッシェンダ」・・・イギリスのマンチェスターにあった老舗クラブの名称。黄と黒の縞模様が強烈。
「トレゾア」・・・テクノシーンで最重要視されるベルリンにあった老舗クラブの名称。レーベル名でもある。