DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

また風評かよ…

2011年04月28日 | Weblog
ニュースウオッチ9でまた福島県産野菜の話。
小さな赤ちゃんを抱いてるお母さんが買ってた…
もうやめてほしい。

「安全である野菜」=「放射能が規制値以下の野菜」ではない
安全である野菜というのは放射能が含まれていない野菜である。

「風評被害」とは?
放射能が全く含まれていない野菜及びその産地において
あたかも放射能が含まれているかのごとく扱われ
野菜が売れないことである。

「放射能が含まれているけど規制値以下の値しかない野菜」が買われないのは
風評被害ではない。

テレビで放映されていたシイタケ農家、
「売るためにはちゃんと放射能を測定しなきゃ…」?????

あんたら、どういう根拠で安全って言ってるの?

本当の風評被害の農家が言うであろうコメント。
「私の農場でとれた農産物のサンプリングデータがここにあります。
どうですか?放射能が全く含まれていませんよ!
これで安心して私の野菜を買っていただけますのでよろしくお願い致します」

つぎに、良心的な農家が言うであろうコメント。
「私の農場でとれた農産物のサンプリングデータがここにあります。
わずかに、放射能が含まれていますが規制値よりははるかに少ない量です。
お子さんには勧められませんが、
普通の大人の方では普段の食事量で健康被害が出ることはありません。
その分お安くなっておりますのでどうぞ買ってください。」

一般的な農家が言っているコメント。
「(サンプリングって一体何?そんな面倒なことしなくても安全に決まってるだろ!
俺ら生活かかってるんだからさ)皆さん安心して買ってくださいね。」

念の為に断っておくけど
悪いのは東電だからね!
農家の方々は被害者。
でも安心した食べ物を売る責任は農家にある。
被害者だからって新たな被害者を生み出していいってことはない。

海の放射能汚染という大問題

2011年04月28日 | Weblog
武田先生のブログでやっと時の流れが再開したようだ。

「最も大切なことは、
1.チェルノブイリと似たぐらいの多くの放射性物質が放出されたこと、
2.長期間にわたって放射性ヨウ素が放出されたこと、
3.海に大量に漏れたこと、
の三つがあり…」

海の放射能汚染というのは人類史上初めてであり
この災害による影響というのはまだわからないというのが正解なのだ。

海水に薄まって全然影響がない可能性もあるし
魚に濃縮されて太平洋全体の魚に影響が出るかもしれない
誰もわからないのだ。

それにしても重大性が過小評価されすぎていると思う。

今回の原発事故で痛感したことは
過去に例のあることについて多くの者は推測することができるが
全く新しいことに直面すると
思考回路が停止してしまうということだ。

「原発は爆発しない」とかありえない確信を抱いてしまう。

福島原発周辺の海水(表層)の放射性物質濃度を確認して欲しい。
4月25日の時点でもヨウ素、セシウムが検出されている地点があることを確認して欲しい。

海水への放射能物質の流出は現在進行形である
…にもかかわらず30kmも離れたところに
ポツポツとモニタリング地点が存在しているに過ぎない。

どう考えても変だろう。
原発から10km、20km、あるいは100km。
千葉、東京などの海水の放射線量も測定されるべきだろう。

原発問題は収束なんてしちゃいない。
ロボットのすぐ下から滝のように放射能が流れ出ている。

このままで行くと日本産の水産物全体が壊滅的打撃を受けるぞ。
(風評被害含む)

海に目を向けろ!