加勢牧場の牧場ブログ

新潟県長岡市でガンジー種という牛を飼育し、日々日本一美味しい牛乳を生産しようと頑張っている酪農家のブログです。

2月14日 『加勢牧場の牛のエサ』

2011-02-13 22:15:23 | 加勢牧場物語

2月14日は朝から『CoCoLo長岡』の食品館で販売活動をさせて頂くので、夜のうちにブログを書かせて頂きました。


題名でもあるように、加勢牧場ではどんなエサを牛に与えてると思いますか?





こんなエサを与えてます。


アメリカやオーストラリア、カナダで作られた100%輸入のエサになります。


ここで「エサはすべて国産のものを与えてます」とか、「自分たちで作ったエサを与えています」と言えればカッコいいのですが・・・


・・・


期待を裏切ってすみません・・・


・・・ただ理由があるんです。


・・・


何年か前・・・


加勢牧場は自分たちで牧草を作って、それを牛さんたちに与えていました。


残念ですが牛の体調が悪くなってしまったんです。


牧草を収穫する時期は夏になります。


牧草を刈り、刈った後は数日乾燥をさせます。


夏に湿度がかなり高くなる新潟では、刈った後の乾燥期間に牧草がカビてしまったのです・・・


当然ですがそんなカビのついたエサを与えれば牛さんの体調は悪くなります・・・


また、新潟の梅雨の時期は天候不順が続くため牧草作りには適していないのです・・・


ここでは書き切れないほどの失敗を多数経験してきました・・・。


そして僕らは学習しました。


「エサは購入した方が牛さんのためになる」と・・・


しかも、


「輸入飼料の方が安定してるし安い」と・・・


結果、加勢牧場の牛さんが食べるエサは、100%輸入飼料になってしまったのです。





複雑な気持になるかもしれませんが、


おかげで、牛さんたちの体調はすこぶる健康です


2月13日 『旅立ちの日』

2011-02-13 11:09:36 | 加勢牧場物語

加勢牧場のホルスタインと、黒毛和牛のハーフちゃん





お肉ちゃんと・・・





でべそちゃん


・・・


今日、旅立ちます


旅立つといっても、お肉用の牛を飼う農家(肥育農家)さんの所に売られていくんですけどね・・・


そこで約2年間育てられ、身体を大きくしてから各家庭の食卓に並んでいきます。


多くの方が食べる牛肉は、こういった牛さんの命です。


僕ら畜産農家は約1ヵ月間しか育てていませんが、それでも大切に育ててます。


でべそちゃんは、産まれてくるときへその緒が変なところで切れたため出血騒動で大変でした。


牛肉ひとつとっても、いろんなエピソードがあって各家庭の食卓に並んでいるんです。


大切に食べてあげて下さい