１９５０年にクライヴ・ステープルズ・ルイス（C.S. Lewis）というイギリスの神学者でありファンタジー作家が出版してから５５年、映像化不可能といわれた「ナルニア国物語」（The Chronicles of Narnia）をディズニーがついに完全映画化！２００６年３月４日（土）全国ロードショーされる。
■ナルニア国物語とロード・オブ・ザ・リング
この原作には隠された物語があります。映画そのものの前評判としては「ロード・オブ・ザ・リング」（指輪物語）と並び賞され、全米興行成績ではこれをしのいだというニュース。確かにルイスはオックスフォード大学で教鞭をとっていた時代に指輪物語の作者、トールキンと知り合っていましたが、ルイスの「ナルニア国物語」のストーリーの背景には、彼自身がクリスチャンであり、神学者であったことが大きく存在していたようです。
今回映画化された第一章「ライオンと魔女」（岩波書店）には、次のようにあります。
―ナルニア国に古くから伝わる予言のことば―
アスランきたれば、あやまち正され、
アスラン吼ゆれば、かなしみ消ゆる。
きばが光れば、冬が死にたえ、
たてがみふるえば、春たちもどる。
アスランは、私たちの世界では違う呼び名で呼ばれるということが小説には書かれています。物語を読んだ世界の子どもが、著者のC.S.ルイスに手紙を書き、私たちの世界でのアスランの呼び名を教えて欲しいと頼みます。ルイスは、いつも手紙に対する返事の中で、次のようなヒントを与えました。
「その方は、サンタクロースが訪れる時期に私たちの世界に来てくださいました。」（ＥＨＣトラクトより）
■著者ルイスの幼少体験とナルニア物語
ルイスは、子どもの頃、兄ウォレンと一緒に屋敷の中の大きな衣装だんすの中で、想像の物語を書いて遊んだそうです。屋根裏部屋で小説を読みあさって育ち、学校嫌いだったため、カークパトリックという家庭教師に勉強を学んで、オックスフォードに学び、教鞭をとり、ケンブリッジ大学の教授になりました。
「ナルニア国物語」は、ピーター、スーザン、エドマンドとルーシィという４人の子どもたちが、大きな屋敷に住むカーク教授のもとに預けられるところから、物語が始まります。末っ子のルーシィは、かくれんぼをしている時に不思議な衣装だんすを見つけ、もぐり込みます。奥に進むと、そこには雪に覆われた真夜中の森が広がっていたのです。そこが「ナルニア」。
衣装ダンスの扉の向こうに続く、魔法の国「ナルニア」。冷酷な魔女によって雪にとざされてしまったその国の住人たちは、王アスランの帰還を祈り続けていました。アスランとは、ナルニアを創造した偉大なライオン、けものの王、海のかなたの大帝のむすこなのです。
■ナルニア国物語～隠された物語
ルイスが１９６３年に亡くなる約１ヶ月前に書いた、幼い女の子への手紙。これがナルニア国物語を愛するすべての人への別れのことばになりました。
親愛なるルース様
親切なお手紙を、心から感謝します。私の本が大好きだってことを教えてくださって、本当にありがとう。（中略）・・・・・あなたがこれからもイエスさまを愛しつづけるならば、あなたの人生においてこわいことなど何もありませんよ。あなたがずっとイエスさまを愛しつづけていくことを、心から願っています。ナルニアの物語の中に、「隠された物語」があることに気づいてくださって、本当にありがとう。とても不思議なことですが、ほとんどの子どもたちが、ちゃんとそのことに気付いてくれるのに、大人の人はなかなか気づいてくれません。
ナルニア国物語は、これでおしまいです。残念ながら、私はこれ以上本を書くことはできません。神さまの祝福をお祈りします。
Ｃ．Ｓ．ルイス
そうです。ルイスはこの物語の中に、天地万物の創造主である神さまの存在と、神さまの私たちに対する無条件の愛を根底に、その愛に応えずむしろ、サタンに支配されてしまった私たち人間の姿とそれでもなお、神のひとり子キリスト・イエスを私たちを救うためにこの世に送られたことを描ききろうとしていたのです。それが、このナルニア国物語に「隠された物語」でした。
ライオンのアスランこそがイエス・キリスト、白の魔女によって雪に閉ざされたナルニアこそがサタンに支配される人間の世界をあらわしているのです。
「まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」（マルコ１０：１５)
２００６年３月４日（土）全国一斉ロードショーがはじまる「ナルニア国物語～第一章ライオンと魔女」を観るのが、私も今から楽しみでなりません。
※赤い文字はイエス・キリストのことばです。（新改訳聖書）
ブログテーマ：「ナルニア国物語～隠された物語」（映画レビュー／キリスト教）
瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor
■ナルニア国物語とロード・オブ・ザ・リング
この原作には隠された物語があります。映画そのものの前評判としては「ロード・オブ・ザ・リング」（指輪物語）と並び賞され、全米興行成績ではこれをしのいだというニュース。確かにルイスはオックスフォード大学で教鞭をとっていた時代に指輪物語の作者、トールキンと知り合っていましたが、ルイスの「ナルニア国物語」のストーリーの背景には、彼自身がクリスチャンであり、神学者であったことが大きく存在していたようです。
今回映画化された第一章「ライオンと魔女」（岩波書店）には、次のようにあります。
―ナルニア国に古くから伝わる予言のことば―
アスランきたれば、あやまち正され、
アスラン吼ゆれば、かなしみ消ゆる。
きばが光れば、冬が死にたえ、
たてがみふるえば、春たちもどる。
アスランは、私たちの世界では違う呼び名で呼ばれるということが小説には書かれています。物語を読んだ世界の子どもが、著者のC.S.ルイスに手紙を書き、私たちの世界でのアスランの呼び名を教えて欲しいと頼みます。ルイスは、いつも手紙に対する返事の中で、次のようなヒントを与えました。
「その方は、サンタクロースが訪れる時期に私たちの世界に来てくださいました。」（ＥＨＣトラクトより）
■著者ルイスの幼少体験とナルニア物語
ルイスは、子どもの頃、兄ウォレンと一緒に屋敷の中の大きな衣装だんすの中で、想像の物語を書いて遊んだそうです。屋根裏部屋で小説を読みあさって育ち、学校嫌いだったため、カークパトリックという家庭教師に勉強を学んで、オックスフォードに学び、教鞭をとり、ケンブリッジ大学の教授になりました。
「ナルニア国物語」は、ピーター、スーザン、エドマンドとルーシィという４人の子どもたちが、大きな屋敷に住むカーク教授のもとに預けられるところから、物語が始まります。末っ子のルーシィは、かくれんぼをしている時に不思議な衣装だんすを見つけ、もぐり込みます。奥に進むと、そこには雪に覆われた真夜中の森が広がっていたのです。そこが「ナルニア」。
衣装ダンスの扉の向こうに続く、魔法の国「ナルニア」。冷酷な魔女によって雪にとざされてしまったその国の住人たちは、王アスランの帰還を祈り続けていました。アスランとは、ナルニアを創造した偉大なライオン、けものの王、海のかなたの大帝のむすこなのです。
■ナルニア国物語～隠された物語
ルイスが１９６３年に亡くなる約１ヶ月前に書いた、幼い女の子への手紙。これがナルニア国物語を愛するすべての人への別れのことばになりました。
親愛なるルース様
親切なお手紙を、心から感謝します。私の本が大好きだってことを教えてくださって、本当にありがとう。（中略）・・・・・あなたがこれからもイエスさまを愛しつづけるならば、あなたの人生においてこわいことなど何もありませんよ。あなたがずっとイエスさまを愛しつづけていくことを、心から願っています。ナルニアの物語の中に、「隠された物語」があることに気づいてくださって、本当にありがとう。とても不思議なことですが、ほとんどの子どもたちが、ちゃんとそのことに気付いてくれるのに、大人の人はなかなか気づいてくれません。
ナルニア国物語は、これでおしまいです。残念ながら、私はこれ以上本を書くことはできません。神さまの祝福をお祈りします。
Ｃ．Ｓ．ルイス
そうです。ルイスはこの物語の中に、天地万物の創造主である神さまの存在と、神さまの私たちに対する無条件の愛を根底に、その愛に応えずむしろ、サタンに支配されてしまった私たち人間の姿とそれでもなお、神のひとり子キリスト・イエスを私たちを救うためにこの世に送られたことを描ききろうとしていたのです。それが、このナルニア国物語に「隠された物語」でした。
ライオンのアスランこそがイエス・キリスト、白の魔女によって雪に閉ざされたナルニアこそがサタンに支配される人間の世界をあらわしているのです。
「まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」（マルコ１０：１５)
２００６年３月４日（土）全国一斉ロードショーがはじまる「ナルニア国物語～第一章ライオンと魔女」を観るのが、私も今から楽しみでなりません。
※赤い文字はイエス・キリストのことばです。（新改訳聖書）
ブログテーマ：「ナルニア国物語～隠された物語」（映画レビュー／キリスト教）
瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor
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