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約束の地をめざして

I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FORー めぐりあう人々と出来事とともに

WBCでの秘密兵器・片岡易之の「足」

2009-02-24 21:21:54 | スポーツ・格闘技


「野球は国技と言ってもいいやろ。」
と先日あるスポーツニュース番組の中で野村克也監督(楽天イーグルス)が言っていたが、来週3/5(木)に、野球国別世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がいよいよ開幕する。先日、日本代表最終メンバー28人が発表された(僕が投手陣の中で最も期待していた岸投手は外れてしまった)が、その中で日本の秘密兵器的な選手が僕は3人はいると見た。それはこの3人だ。

投 手 渡辺俊介(ロッテ) 山口鉄也(巨人)
内野手 片岡易之(西武)

巨人の山口は、そうそうたる代表投手陣の中で、確実な左腕の中継ぎ投手として選ばれたのだろう。毎試合のように、試合後半のここぞというところで出てくるのだと予測できる。またロッテの渡辺俊介は日本が誇るアンダースロー(下手投げ)のピッチャー。アンダースローのピッチャーは世界的にもめったにいないし、かつ俊介自身の実力がすでに折り紙付きである。



そして個人的にも期待大で、また試合を決定づける力として可能性が高いのはこの3人目・西武の片岡易之(かたおかやすゆき・上2枚の写真とも)だ。22日(日)夜遅くのTBSのスポーツ番組でこの片岡の「足」が特集されていた。僕の旧ブログでもこの驚くべき片岡の足(走塁)のについては書いたことがあったが、そのときに初めて聞いた話がいくつもあった。

「バッティングには好不調があるが、足にはスランプがない。」
「足は遅いんです。」
「俊足ではなく、盗足。」

片岡は足が速い選手ではないのだそうだ。試合を見ていると、僕はあれだけ速さを感じるのは片岡以外ではイチローしかいないのだが。そのときに聞いたのは、セリーグの誇るスピードスター、赤星(阪神)鈴木尚広(巨人)と比べると、50M走のタイムは

赤星  5秒6
鈴木尚 5秒7
片岡  6秒3

だったと記憶している。碓かに速くはない。しかし盗塁の技術が際立っているのだそうだ。片岡は盗塁のステップ・テクニックを3段階に分け、

1 投手のモーションを盗み、スタートする
2 走る際の足の接地面を低く低く抑える
3 ベースにスライディングし始める位置を、通常の位置よりもベースに近い位置でスライディングに入る。そういうスライディングだと、判定が微妙なときに審判にセーフと判定させる印象を与えやすいのだと言う。

それからウィキペディアからも引用させてもらうと、このように記されている。

「(片岡選手は盗塁の際)低いスタート姿勢によって素早くトップスピードに入り、「ベースを吹っ飛ばすつもりでやる」というベースの近くギリギリからのスライディングを行うことにより、スピードのロスを防いだまま盗塁に到達することができるのである」(2008.11.17のテレビ朝日Get Sportsより)

そこまで聞くと、なるほど、と思う。しかし我々は、試合を見ているときはそこまでは考えない。藤川球児の速球や、イチローが1塁ベースを駆け抜けるのを見て「はっやいなー」と思うのと同じように、彼の走塁・盗塁には単純に速さを感じるのだ。しかしそれに増して彼が凄いのは、この場面で走るのかというリスクの高い場面で見ているものすべてを「ええっ!」と思わせるところで走り、かつ成功させてしまうところに、

それが試合の勝利を決定付けるところに彼の凄さがあるのである。

今夜から強化試合がすでに始まっているが、3月5日から始まるWBC本戦の東京ラウンドには、最強最大のライバル・韓国がいる。どこでこの片岡を使うのか、そしてどこまで片岡の足を信じて走らせるのか、原監督の手腕が問われるところである。




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