会社員時代いつもひとりぽつんといる人がいた
私は時に、ランチを誘ったり、飲み会の時には声をかけた
彼女は誘えば応えてくれていた
私は皆で楽しくが好きだったので垣根をつくらずに
和気あいあいの生活を楽しんでいた
彼女も楽しんでくれているんだろうなと思っていた
しかし、それは私が思い込んでいたに過ぎなかった
善意という私の思い込みに過ぎなかった
ある日彼女は言った
「私のことはほおっておいてほしいの。私はひとりが好きなの」
そして様々な経験を重ねて私も同じ経験をした
ある女性の私への接し方は私が会社員時代彼女に接していた時と似ていた
プライベートについて親切で、声をかけてくるのだろう
気配りをしていることは善意であるという本人の思い
あなたの為よ 人に役立っている私なの
時に人の為にしていることが相手にとってお節介に過ぎないこともある
「私のことはほっておいて欲しいの。私はひとりが好きなの」
人間の機微や、心の深淵を経験してやっと理解できた言葉だった