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恋愛するということ 30

2020-05-14 14:50:03 | 日記
青春恋愛を謳歌していた時代に出会った女性の恋愛ドラマ パート3
 
専門学生時代、エレガントで、可愛い女性と出会った。
彼女は冬の始まる季節に私の通う専門学校に編入してきた。
偶然にも同じ街に住んでいることがわかり、私達は時々2人で帰っていた。
ある日学校の帰り道、彼女は自分の灼熱の恋愛物語を話し始めた。
「希望の大学に入学できて、楽しい学生生活を過ごしていたの。
ある日大学先輩に誘われてバーに初めて飲みに行った時に
バーテンダーの彼に会ってしまったの。
私は彼にのめり込んでしまった。家出をして、彼の元へ走った。
親を捨て大学もやめて、彼と同棲したわ。
一緒に暮らし始めて彼の生活の考え方や価値観も理解できなかった。
所詮生きてきた世界が違うのだとわかった。1年くらい我慢して生活していたけど、
限界だった。疲れ果てて親の所に戻ったの」
時折見せる彼女の哀しい表情に、まさかこんなに壮絶な
恋愛体験があるとは想像できなかった。
愛らしくて、大事に育てられた女性、ほとんどの人が彼女を見てそう思うだろう。
お嬢様として何不自由なく育ってきたある日、偶然出会ってしまったのが、
女を惚れさせるテクニックを熟知した水商売の男だったのだ。
そして彼女は灼熱の恋の中へ飛び込んで行った。
しかし無知なゆえに火傷をしてしまったのだ。
恋という火傷は少しだけなら、傷口も消える。
しかし、燃えさかる火の中に飛び込んでしまったら、
その傷口は傷跡となり残るだろう。
恋という火傷は少しだけ知ることは大切である。
しかし、傷跡が残る程の後遺症になる恋だと察知したら、
キビスを返す潔さ、聡明さを持っていたい。




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